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2008年1月

2008年1月31日 (木)

この判決には大拍手

 最近、裁判官と庶民の常識がこんなに違うのだ・・・と何か釈然としない判決が続いていたが、先日の『管理職』の規定を巡る判断には拍手を送りたい気持ち・・・。

 外食大手の『日本マクドナルド』の現職の店長が、管理職扱いされて時間外手当を支払われないのは違法として、同社に未払い残業代や慰謝料などを求めた裁判である。

 マクドナルド社では正社員約4500余人中、約1700人が店長らしい。この店長はアルバイトの高校生などを雇って店を運営しているようだが、店員の言葉づかいから調理の方法まで完全にマニアル化しているので、主な仕事は従業員の出勤状況のチェックぐらいで、あとは店員と同じ・・・らしい。

 しかも、店長とはいえ出勤時間はピシッと決められ、アルバイト店員が帰るまでよほどの理由がない限り居残っていなければならない、となるとかなり辛いものがありそうだ。

 会社側は、店長という名の『管理職』に任命して、居残っている時間全て実質は残業であるにもかかわらず『残業手当』を払っていないとなると、これは気の毒としか言いようがない。やはりこれも『偽装』の一つに違いない。

 訴えていた人は、8年前に別店舗で店長に昇格したという。『管理職』というと何となく自分や家族にとって耳触りのよいネ-ミングは、きっとこの方や家族には嬉しく歓迎されたに違いないが、昇任と同時に残業手当がなくなっては生活に響いたに違いない。

 手当てがなくなって当然不満も出るだろうが、会社側は『そのうち地位をあげるから』とか何とか理由をつけてやる気を引き出していたのだろう。なかなか巧みな(狡賢い)人事管理である。

 この方はというより、画面から拝見すると奥方が『このままでは命が縮まる』との思いで裁判をおこしたと推察するが、管理職になってからの残業代として、時効にかからない2年分について約500万円の支払いなどを求めたようだ。(拍手)

 判決は『管理者』を『経営者と一体的立場で労働時間の枠を超えてもやむを得ない重要な権限を持ち、賃金が優遇されている者』と判断。同社店長について、店舗責任者としてアルバイトの採用や会社のマニュアルに基づく運営など店舗内の権限を持つにとどまり、経営者と一体的立場とは言えないと認定したというから、これは当然。

 さらに、品質・売り上げ管理などに加え、調理や接客なども行うため、労働時間の自由裁量性は認められず、部下の年収を下回るケースもあるなど待遇が十分とは言い難いと指摘し、その上で未払い残業代約500万円を認め、労働基準法に基づきその半額について懲罰的な意味合いを持つ『付加金』の支払いを命じたとのこと、これは愉快。

 この判決は、他の店長にも影響するだろうから、次々に訴えを起こす人が出るのではないだろうか。この『店長システム』は最近流行りの外食チエ-ン店では当たり前のようだから、他の会社にも波及するはず、ぜひ多くの『店長』が『偽装管理職』の撤廃と、自らの待遇改善を要求して立ち上がってほしいと思う。

 会社側は控訴すると息巻いているようだが、これ以上大騒ぎするとマスコミは絶好の獲物とばかり飛びつくだろうし、店長になる人もいなくなる気配、ここは潔く『俺が悪かった』と和解し、店長の待遇改善に努め、現職店長を慰撫する必要があるのではないだろうか。

 この判決で、一つ気になったのが『労働時間の自由』ということば。そのままとると、勤務時間は自分で決めてよいとなるが、世の管理職の皆さん、はたしてどのぐらいの方が実質的な管理職という自認しておられるのだろう。

 友人が小学校の副校長をしている。かなりの額(月10万以上?)の『管理職手当』をもらってはいるらしいが『自分の時間』などないと嘆いている。朝は誰よりも早く登校し、夕方皆が帰るまで帰れないらしい。特に最近は教員の仕事もハ-ドになって9時.10時まで居残りが当たり前になっているという。

 しかも、地域の夜の会合や休日の行事にも参加しなければならないとなる。自分がいなければ学校に支障が出きるので代休もとれないのが現状だというから、体がいくつあっても足りないだろう。

 友人に『このままでは死ぬぞ。一層仲間で反乱をおこしたら・・・』とけしかけているが・・・。(田舎親父)

2008年1月30日 (水)

その日一日 大阪が賑やかだった・・・

 27日に行われた『大阪国際女子マラソン』は、走る前から圧倒的に福士選手に注目が集まっていた。

 マスコミはこぞって『ペキンへの切符獲得か』とか『大会新記録も夢ではない』などと大々的に報じるので、彼女のいままでの走りぶりを見ている人には信じてしまったことは仕方ない。

 当日、NHKのお昼のニュ-ス終了後、チャンネルを合わせた画面には彼女の素晴らしい走りが映し出されていた。スタ-トして間もなくだというのに、すでに一人旅。他の選手をどんどん離す快走に次ぐ快走・・・。その時点ではますます、記録と切符の期待が高まっていた。

 沿道には人・人・人・・・。カメラは二重、三重に重なって人と主催新聞社の小旗を持った人が、身を乗り出して声援を送っている姿を何度も映し出している。

画面で見る限り、多重の人垣は切れる場所がない。一体どのぐらいの人達が応援?に駆けつけていたのだろう。正月の恒例イベントになっている箱根駅伝の観客も物凄いものがあるが、これに匹敵するのではないかと思ってしまう。

 箱根駅伝は2日にわたって、しかも東京-箱根間の長い距離。このマラソンコ-スは折り返しもあり、沿道の距離と20キロ強だから、密度から見ると比べようもない。

 大阪はまさに福士ディ-、市民が全て集まってのお祭騒ぎのようだったが、肝心の福士選手がマラソン初挑戦のプレッシャ-に負けたのか、30キロを過ぎたころから急に失速。ついに追いつかれて、次々に追い抜かれるという光景に、かわいそうで見ていられなくなり気分転換に山歩きにでかけた。

 その日は大阪府知事選挙の投票日、この大観衆はすでに投票を済ましたのか、それともこの結果を確かめてからなのか、脈絡のないことが頭をよぎる。そして、この大観衆を見ると、大阪人の何となくム-ド的なものを好む習性から、間違いなくタレント候補の圧勝だろうと確信。

 夜のニュ-スは、今日の大阪女子マラソンの福士選手の状況を報じていた。彼女は35キロ過ぎにはヨレヨレになり、何度も倒れたようだ。それでも走ることを止めずゴ-ルを目指した、ゴ-ル手前でも転倒する様子が映し出されていた。

 何度も倒れてまで、ゴ-ルする必要があったのだろうか、選手生命にも影響しないのだろうか、監督はどうして止めなかったのだろう、などと疑念があったが、起き上がった時彼女から笑顔がこぼれたように見えたことから、全ては彼女の意思だったのだろう。

 その日の夜、府知事選の結果はわかっているようなものだが、8時過ぎにはすでにタレント候補圧勝という情報が流れた。やはり大阪人はお笑いというか、テレビにでている人は偉いと思っている(自分たちの味方だと思い込む)気質が現れたのだろう。

 大阪府民が選んだ結果だから、門外漢の私が口をはさむことはないが、改めて掲載されていた『公約』を見て、選ばれたタレント弁護士さんに、本当に『こんな公約を掲げて大丈夫・・・』と聞いてみたくなった。

 大阪府の財政も破綻一歩手前らしい。役所の体質も何やら囁かれているようだ。前知事がカネの問題で再選をあきらめたという経緯から、簡単に改革や民営化が進められるとは思えない。財政が厳しい中、公立中学校に給食を導入とか、公立の小学校の校庭を芝生化など可能とは思えないのだが・・・。

 誰が算出したのかわからないが、それなりの数字が掲載されている。例えば、公立中学校に給食導入に24億円とあるが、この程度で施設・設備が整えられるとは思えない。恐らく全て民営化という方式を頭に描いているのだろうが、人件費がゼロなどとはとても考えられないだろう。

 給食費の不払いが全国的に蔓延しているらしいが、大阪ではそれ以上ではないだろうか。たとえ制度的に学校給食が導入されたとしても、問題は次々に生じるだろうことは想像に難くない。芝生かもしかり・・・。

 まあ、ゆっくりお手並み拝見というところか・・・。(田舎親父)

2008年1月29日 (火)

値上げラッシュに心がしぼむ

 いよいよ値上げのシ-ズンが始まりそうだ。先日、電気や都市ガスの料金がこの春からから大幅に上がる見通しだというニュ-スが、具体的な数字の一覧表を添え て各新聞紙に掲載された。

 それによると、電気・ガス料金には、原燃料価格の変動を3カ月ごとに自動的に反映させる制度が96年から導入されて、かなり値上げ、少しの値下げを目立たないように繰り返していたようだが、今回の値上げはこの制度を導入して以来、最大の値上げ幅だという。

 電気が標準家庭で月150円、ガスが160円程度だとこと。なんだ、たったの150円かとホッとしている人もいるようだが、これは数字の魔術。

 東京電力の説明では、値上げ後は『標準家庭』で月額6655円程度、東京ガスも月額5470円程度になる見込みという。我が家は家内と二人暮らし、暖房は高くなったと思いながらも今年はまだ石油に頼っており、電気を使っての暖房は皆無。ガスも風呂も追い焚きで節約しているので、決して無駄に消費しているとは思っていない。

 むしろ間違いなく他の家庭より節約しているはずなのだが、現在でも値上げされた数値よりかなりオ-バ-している。日本全国多くの家庭で、4月からの電気・ガスの請求書を見て『ウソッ こんなに高くなっている』と思わずがっくりする姿が予測できる。

 現代社会は電気が命。全ての機器は電気がないと動かない仕組みになっている。言い換えれば、電気代金があがると食料から日用品にいたるまで、全ての物価が連動して値上げされることは必定。となるとまさに値上げラッシュという表現がぴったりとする。

 当然、真っ先に値上げが検討されるのが水道料金とそして連動した下水道料金だろう。またまた『標準家庭』という言葉を使って、月200円程度なんて発表をするだろうが、困ったものである。

 タクシ-はあがったばかり。電車やバスの運賃も値上げを検討しているはずだ。ガソリン価格の高騰に伴い、自家用車から電車やバスに・・・という人が増えているらしいが、これでは外出もままならなくなりそうだ。

 それ以外に値上げ一覧表を見ると、小麦・調味料・肉類・飲料・外食・紙・交通関係と生活に関係するもの全てに渡り、その全てが5~15%とかなり他界数値。さらに、一覧にはない乳製品も30年ぶりという大幅の値上げだと報じている。

 再生紙の偽装問題が表面化したが、再生紙だったはずのコピ-紙がインチキだったとして回収される現実、紙不足は避けられずまたまた値上げになるだろう。

 昨年暮れには、近年にない高い物価上昇率を記録したのに、ここまで身近な商品やサービスの相次ぐ値上げの報道は、今年教育冬の厳しい寒さと同じで心が凍てつくようだ。

 一方、サラリ-マンの給料はここ数年来凍結されており、残業代の減少などで実質は値下げだという。大手企業の社員なら、基本がしっかりしているのでまだ危機感は薄いだろうが、派遣社員やアルバイトで生活している人達にとってはたまらない。間違いなく、消費者の心理を冷え込ませ、景気を失速させることは間違いなさそうだ。

 加えて農水省は、製粉会社に売り渡す小麦の4月からの値上げ幅を約30%とする方針だというが、これでは昨年に10%も大幅値上げをしたパンや麺、菓子類は、さらなる大幅に値上がりする可能性が高いだろう。

 輸入価格が上がっていることを疑わないが、輸入価格は高い関税をかけているので現在でも実際は5分1程度だという。ほんの少しの操作で、やり繰りできるはずなのに、値上げ分をそっくり消費者に押しつけるしか考えない政府の姿勢に憤りを感じる。

 現在開かれている国会を民主は『ガソリン国会』と名づけて、ガソリン税の暫定税率の廃止を武器に政府・与党を追い込む作戦らしい。若干チマチマしていると思わざるを得ないし、問題もありそうだが、とにかく値下げを待ち望んでいる庶民にとっては、政党選択の大きな要因になるに違いない。(田舎親父)

2008年1月28日 (月)

深海のカレイから届いた手紙・・・

 ポーランドの郵便配達はカタツムリにも劣る遅さであることが実証された・・・という面白い見出しにふと目がとまる。

 記事によると、IT関連の仕事に従事する人が今月1月3日に『速達扱い』の手紙を受け取ったが、手紙が投函されたのは昨年12月20日だったことに疑念を感じて、配達がどれほど遅いかを検証することにしたらしい。

 この方の調べでは、手紙が届くまでに要した時間を294時間。自宅と差出人との距離を11.1キロということから、届くまでの速さが時速0.03775キロと割り出す一方、カタツムリの『歩行速度』も測ったら時速約0.048キロだったという。

 いや面白い人もいるもの、日本でも郵便局員が面倒になってどこかに隠してしまったのか?、数年後見つかった、などという事件も聞かないでもないが、こんな計算をする人はまずいない。こんなユ-モアがあれば変な事件も起こらないだろうが・・・と何となく楽しい気分になる。

 ところが、日本でも15年ぶりに届いた手紙が話題になっている。『おてがみをひろったかたは、おへんじをください』と、小学校の開校120周年を記念した手紙を風船にくくりつけて、当時の1年生の女児が飛ばした手紙が、銚子漁港で水揚げされたカレイの背中にあったという心温まるニュ-スが大きく取り上げられた。

 水深1000メ-トルの深海の海底を底引きする漁船の網にひっかかったカレイの背中に張りついていたというから驚いてしまう。

 当時は、小学校で記念行事が行われると、風船に花の種などを結びつけて、全校の子どもたちに一言書かせて飛ばすのが大流行、当時1年生だったこの少女も、ひょっとして誰かからお手紙が返ってくるのではないか、と胸を膨らませて書いたものだろう。その期待はずっとかなえられなかったが、もっと素敵な形で返ってきたことに大拍手・・・。

 見つけた漁師も、よくぞゴミと思わず手にとってみたものである。きっと何か感じることがあって水洗いをしたのだろうが、文字が浮かび上がった時にはビックリしたことだろう。

 紙の手紙がどうして深海のカレイの背中に張りついていたのか、どう考えても合点はいかない。海面を漂っていた手紙を、餌と間違ってこのカレイが食べようとしたが失敗、何らかの原因で背中に張りついたことも考えられないことはない。だとすると海底で砂に潜っている印象のあるカレイが海面まで浮上するのだろうか・・・と新たな興味がわく。

 また、海面で何らかの原因で手紙を大きな体につけた魚が、カレイを狙ったが逃げられる瞬間に手紙だけで移動した・・・なんてことも想像できる。

 いずれにしても不思議なことばかり、こんな夢のような事実を童話作家が見逃すとは思えない。いずれこの話は子どもの心を揺さぶる素敵な絵本になるだろうが、その時どのような筋書きを作るのか楽しみである。

 翌日、テレビで手紙と供に書いた本人が大きく取り上げられていた。新聞などでは、たどたどしい文字とかかれていたが、実際にみると1年生としてはしっかりとして申し分なく、改めて、当時の彼女の心境が思い浮かぶようだ。

 テレビで見る、現在は早稲田大学の学生だというお嬢さんも、しっかりとした言い方で、丁寧に漁師や関係者にお礼を述べているがなかなかさわやかで、思わず『よたかったね』と声をかけて上げたくなる。

 久しぶりに心温まる話題が、世知辛い世の中を一時的に明るくさせてくれた。毎日このような明るいニュ-スが流れてほしいものだが・・・。(田舎親父)

2008年1月27日 (日)

しっかりしろ 横浜・・・

 以前にも話題にしたが、このところわが町横浜。行政の姿勢に何となく『?』の動きがあるのを憂慮しているが、またまたトンデモ事態が報じられた。

 こんどは、港湾局の課長が、この3月に定年退職する局長と市の関連会社(所謂第三セクタ-か・・・)の副社長の天下り先を、人事部長に依頼していたことが明らかになったというから困ったものだ。

 しかも、明らかになった経緯が情けない。この港湾課長はメ-ルすら満足に打てないらしく、こともあろうに、間違って一般市民に出してしまったというから、あきれを通り越して笑ってしまう。こんな輩を課長にしている行政組織、どうやら横浜は屋台骨がゆがみだしているようだ。

 メ-ルの全文を紹介されていないが、定年退職する局長が関連会社の副社長に就任することで調整が進んでいることが記されており、元の市幹部である現副社長の再就職先を何とか探してほしい・・・というから、情けない限り。

 早い話が、遊んでいて退職金を多額に得られるポストの『たらい回し』の依頼。横浜では、課長の仕事は上司の退職後のご機嫌までとるなど多岐にわたるらしい。

 しかし、どう考えても港湾課長の業務ではなく、上司の天下り先確保のための私信であることは明らか。以前から役所では私的なメ-ルなどは御法度だと聞いているが、横浜では幹部が率先してこんな(私的なくだらない内容よりもっと)悪質なメ-ルを出しているのだろうか・・・。

 市では昨年末に『クリーンな再就職』を目指す要綱を定めていたというが、早速今回のようなことが明らかになるのでは、クリ-ンな再就職とは、市民に知らないところで談合する、と思われても仕方ない。これでは、綱紀粛正など絵に描いた餅以下だと思うのだが・・・

 このような天下り、たらい回し人事ができる権限を持つ人事担当者は、バレたものは仕方ないと腹をくくったのか、『天下りと思われても仕方のない内容』とコメントしているらしいが、『仕方ない内容』ではなく『天下り先の確保』以外に考えられないだろうが・・・。

 市長以下幹部たちは、サミットを横浜で開催できると確信していたようだが、根回し不足なのか,それとも前首相のイジワルなのかはわからないが、直前になってひっくり返ったという情報も流れている。

 真偽は別にして、開催地が洞爺湖に決まってから、何となく横浜の元気がなくなったような気がするのは私だけではないのでは・・・。

 中田さん、もう一度気合を入れ直して市政をよろしく・・・。(田舎親父)

2008年1月26日 (土)

独り暮らしの高齢者の安心生活・・・

 毎日のように火事の報道があり、最近はその殆どの場合焼死者がでている。そして焼死者が独り暮らしのお年寄りというパタ-ンが増加傾向。今後さらに高齢化が進むに連れて、このような悲しい事故・事件は増えつづけると思うとやりきれない。

 私も間もなく『老人』の域に達する年齢になった。現在は元気な伴侶がいるので、独り暮らしの生活がどんなものなのか全く想像ができないが、趣味や仕事がなければ味気なく時間をもてあますに違いない。

 毎日が変化のない生活の繰り返しとなると、考える力など衰えてくるのは道理、物忘れの連続を経て、所謂、痴呆症(一般には認知症というらしいが、分かりやすいので批判覚悟でこの言葉をつかわせていただく)傾向になるのも理解できる。

 先日、新聞に『これで、不安がいっぺんに吹き飛んだのよ・・・』という見出しがあった。内用は、都会で独り暮らしをしている80歳の女性が、部屋に緊急ボタンを取り付けた時の言葉だとのことらしい。

 この方は、夫を30年前に他界、子どもがいないので、現在は都内の賃貸集合住宅に一人暮らしているという。現在は健康には特に不安はないが、体の衰えが気になり始め、もし、倒れた時、誰にも気付いてもらえなかったら・・・ときになっていたという。そんな心配を吹き飛ばしたのが、このボタンだというのだ。

 ボタンを設置したのは『財団法人東京都防災・建築まちづくりセンター』という長ったらしい名前の都の外郭団体。この方は念願かない、この組織の『あんしん入居制度』という制度に申し込んだとのことである。

 このシステムは、都内の民間賃貸住宅や公団、都営住宅などの入居者が対象で、日常の安否確認(見守り)や葬儀、そして残った家財の片付けなど全てを引き受けるというのが設立方針で、現在、利用者は一人暮らしのお年寄りを中心に約270人ほどいう。

 申し込みがあると、家の中に緊急ボタンとセンサーを取り付け契約者は体調がおかしい時にボタンを押せば、電話で確認後して、必要に応じて専門知識のある緊急出動員が駆けつけるサ-ビスらしい。

 天井のリズムセンサーは、人が20時間通らないと自動的に事務局に連絡がいき、24時間受け付けてくれる電話相談サービスもあるというから、聞く限り、利用者に取っては便利で安心できるようだ。

 初期費用として50万円、見守り料として年に4万5000円ほど必要だとのことだが、完全にサ-ビスが行き渡るのならかなり良い制度と言える。しかし、経営母体が財団法人というのがちょっとひっかかる。

 現在、公的組織の見直しが言われており、外郭団体の統合や廃止など進んでいるという。残ったものも経営の見直しが要求され、利潤を求めることも今後の課題になっているはず。そんな外郭団体が、うたい文句と同じようなサ-ビスを継続できるかどうか、かなり心もとない。

 同じようなサ-ビスを売り物のNPOが現れているとのことだが、この事業は一度始めたら途中でヤメタということは言ってもらいたくない。同様のNPOがいくつぐらいあるのか知らないが、何となくそのあたりに不安を感じる。また、初期費用が約170万円となると申し込むのに躊躇する人も多いのではないだろうか。

 独り暮らしの上に痴呆症になってしまってからだと、今後改善されたとしてもこのようなシステムに申し込むことさえできない。となると、現在独り暮らしの人は早めに申し込む必要も・・・。

 このニュ-スは現在元気な伴侶がいる人でも、忍び寄る一人暮らしの自分の姿を本気で考えなければならないことを暗示しているように思えてくる。(田舎親父)

2008年1月25日 (金)

緊急医療の明暗・・・

 全国各地、特に地方の医師不足が深刻だという。先日もテレビで出産する病院が県内にないので、東京の八王子まで通院しているという山梨県大月市の住民の話題を取り上げていた。

 私もよく中央高速を利用するので、このあたりの地理は頭に入っているが、決して近い距離ではない。高速は一旦神奈川に入って小仏トンネルを抜けるのだが、一般道となるとさらに険しい県境を二山こえることになるのだから大変である。

 テレビで紹介していた女性は、その道を一人で運転して定期検診に出かけていると いうから、体力的はともかく精神的な負担は相当なものになるだろう。

 その方がかかっていた病院が医師の足りないことを理由に、出産医療を廃止したので仕方なく自分で運転して通うことになっているというが、交通渋滞や事故などに巻き込まれないか、胎児に悪影響がでなければよいがと心配になってくる。

 出産に限らず、緊急医療の現場も大変らしい。先日、30もの病院から受入れ拒否された末になくなったという記事が世間を驚かせたが、その後も、病院の数こそちがっているものの救急隊の要請にもかかわらず、受入れ拒否の末死亡するというケ-スが連日のように報じられている。

 救急病院と看板をあげているのなら、何とか受け入れるのが筋ではないのか・・・と思ってしまうが、病院側の、急患が搬送されて治療に当たっている最中に、また急患の受入れ要請は無理だとの言い訳もわからないでもない。

 病院の経営は年々難しくなっているようだ。猫の目のように代わる医療制度によって、効率を追求することが求められるようになり、医師や看護士の数を減らさざるを得ないという。

 さらに最近の傾向として、医療ミスによる裁判が大流行、医師たちは裁判になることを嫌って、初めから観たくないという傾向にもあるのも、出産や救急医療での受入れ拒否に拍車をかけているようだ。

 暗い話題が多い救急医療にあって明るいニュ-スが流れたのは嬉しい。愛知県の山間部の実家にお正月に里帰りしていたとき、3歳の男児が池で溺れて浮いているのを父親が発見、すでに心肺停止状態がかなりの時間続いていたとのことだったという。

 体温は28度に下がって危険な状態だったというから、普通ではまず助からないだろうが、駆けつけた救急隊は救命処置をしながら、直ちにへりを要請。1時間余りで、東海地区で唯一24時間体制の小児集中治療室がある静岡県立こども病院に搬送したという。

 この判断がよかったのだろうが、小児に限らず、24時間体制で受入れ可能な病院が各地域にあったら病院のたらい回しで、命をなくす人も少ないのだろうと思うことしきり。こんなことを願っても無理はわかり虚手切るが、各県に一つぐらい作るのが本当の意味の国民のための政治だと思うのだが・・・。

 ところで、出産時以外にたらい回しされるのは、大方が高齢者と決まっている。まさか国の施策として『年寄りは本気で助けなくても良い』というのではないと思いたいが、これだけ診療拒否される年寄りが多いと、ひょっとしたら・・・と思いたくなってくる。

 救急隊の皆さんの努力に報いるためにも、緊急医療体制のより充実したシステムの確立を願いたいものである。(田舎親父)

2008年1月24日 (木)

経済音痴の田舎人でも・・・

 株価の値下げが止まらない。特に興味を持っているわけではないが、ここまで毎日『全面安だ』とか『円高だ』と言う見出しが踊るものだから、経済音痴の私でもついついこの話題に引きずりこまれる。

 一昨日、東京市場の日経平均株価がついに1万3000円を割たとのこと。前日から700円も下げたというから下げ幅が物凄い。

 専門家たちは昨年の暮れのころ、1万6000円を割るか、などと心配していたようだが、年が明けてわずか20日余で、3000円も下げるとは誰も予想できなかったようだ。詳しく調べたわけではないが、新聞報道などから推察すると、株価が低迷から下落始めた原因の一つは福田内閣が発足したことと関係あるらしい。

 昨日の新聞でも『日経平均価格が一月足らずで1万3000円割れ。東証1部の時価総額も400兆円を下回り、昨年9月の福田内閣発足から108兆円が吹き飛んだ』と報じている。

 私に取って、経済問題など全くの場違い。しかしここまで市場の株価の値下がりが続くと少しは勉強しなければと思い、最近、新聞の株式欄を見て大手の会社の株価の動きを注目している。そして、その日の株価の動きは、前日ニュヨ-ク市場の株価の動きに連動しているのは、日本人の一人としてあまり愉快な話題ではない。

 アメリカが100ドル上がると日本が100円ほど上がり、下がる場合もほぼ同様の傾向があるような気がするが、ドルと円とのレ-トからみると、アメリカが1万円上がって日本はやっと100円、株に対する意識の違いだろうが、何となくバカにされているような気がしてならない。誰かが『日本はアメリカの51番目の州』だと言っているようだが、この株価の動きには、残念ながら納得しないわけにはいかない。

 昨日の新聞の一面トップに――アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)は、22日、政策決定機関である連邦公開市場委員会(FOMC)の緊急声明で、短期金利の指標となるフェデラルファンド(FF)金利を075%引き下げて35%にすると発表した。米国のリセッション(景気後退)懸念、世界的な株価急落に対応した。FRBが定例でない緊急FOMCFF金利引き下げを決めるのは同時テロ後の2001年秋以来、約62カ月ぶり。――という記事があった。

 殆ど意味不明だが、何となくアメリカ政府が『何とかしなければ・・・』と動きだしたようにも受け取れる。これで昨日の日本の株価がどう動くか注目したが、午前中は物凄き勢いで上昇したものの、この勢いはお昼まで、最終的には250円ほどあがったものの、昨日までの下げ額から比べるとすすめの涙。どうも日本の企業の株は世界から嫌われてしまったらしい。

 それに対して、政府が何も策を講じないのが腹立たしい。首相はここになっても『状況を見極めていくことが大事だ』と、自分には関係ないというが態度に呆れる。財務大臣に至っては『緊急自体という認識はない』とのコメント、さらに経済担当大臣は『基本は米国発なので、今、日本でどうこうすることは難しい』という人をバカにしたような、自分には関係ないというがごとき傍観者的な発言、これではしばらくの間、日本株は嫌われそうだ。

 ついには、仲間うちの実力者と言われる議員からも『無策だ』と批判される始末では、この内閣の命運は尽きたというところか・・・。

株価が上がろうが下がろうが、私にはあまり関係ないが、高齢者や主婦の皆さんが青くなっている姿が想像できる。株なんかに手を出すからだ・・・という意見も聞こえてくるようだが、その以前に政府の無責任に呆れる昨今である。(田舎親父)

2008年1月23日 (水)

明日任期が終わる御仁が辞意とはこれ如何に・・・

 数日前、NHKの報道局記者がインサイダー取引をしていた疑いがあるとして、証券取引等監視委員会の調査を受けている、というニュ-スが流れた。

 何でも、大手の大食チェ-ン店が回転寿司をグル-プの参加に入れるという特ダネが起因らしい。マスコミ各社の取材合戦は凄まじいものだと聞いているので、この程度のことが特ダネになるとは他のマスコミ各社は少し怠慢。というより、NHKはどちらかの会社の内部に強力な情報源を持っていたと言った方が当たっている・・・かな。

 しかし、この情報を金儲けに使うとはよほどモラルが低下しているようだ。株券を購入し売り抜けることは、インサイダ-取引として禁止され、違反すると罰せられることは私でも知っている事。当然、マスコミ関係者は自らを戒め、厳重に指導を受けているはずなのに、『これぐいはバレないだろう・・・』という浅はかな魂胆が動いたようだ。

 3人は30~40台の中堅のNHKマン。バレるとどうなるかくらい予測できると思うのだが(それ以前に、こんな行為はしてはいけないとたたき込まれているはず)、数十万円の儲けを得るために魂を売ってしまったとは情けない。

 その結果、あぶく銭は身につかないという諺が示す通り、恐らくその儲けた金はもうあるまい。今回の事件で厳重処罰を受けるのは避けられないだろうから、随分高い授業料になったもの。家族もいるだろうに、バカなことをしたものである。

 放送局でどのように『特ダネ原稿』が流れるのかは知らない。が、3人のうち2人までが、原稿システムでニュースの内容を知ってから購入したと認めているというから、どうやら特ダネ扱いの原稿が、それなりの部署にいれば『責任者』でなくても誰でもがいとも簡単に読めるようになっていたようだ。

 NHKは流石に事態を重く受け止めたらしく、3人のインサイダー取引疑惑について謝罪し、全員に聞き取りをしたらしい。『私もやりました』とは言わないだろうから、聞き取りの効果は疑わしいが、これも一つの責任逃れか・・・。

 再発防止策として原稿システム端末にアクセスできる職員やスタッフの株取引を規制する方針を明らかにしたというから、幹部たちの慌てぶりは想像できる。
 幹部にとってはインサイダ-など想定外(いや、バレることが想定外なのかもしれないが・・・)部下たちが、そんなアホなことに手を出しているとは思ってもいなかったようだが、これは会長はじめ幹部の管理責任は回避できないだろう。

 数日後、こんどは公立中学校の校門近くでドラマの中、ドラマの設定地域とは違うと支障があるらしく駐車している車のプレ-トの上に、所有者に無断で紙で作った小道具のプレ-トを張り付けていたということが明るみになった。この程度は・・・という、まさにマスコミ関係者の奢りだろう。

 その偽プレ-トをつけた3台のうちの1台がそのままどこかに走り去ってしまったというから笑ってしまう。信じられないというか、こんな間抜けた話はなかなかお目にかかれるものではない。スタッフは大慌て、ついにお昼のニュ-スで『見かけた人はご連絡を・・・』とアンウンサ-に言わせる始末・・・。

 身内のみっともないミスに『小道具であり、架空のナンバ-』としきりに言い訳していたが、天下のNHKが用いる小道具、一見して『偽プレ-ト』だと見破る人はめったにいないだろう。該当地区の視聴者も、よほど気をつけて見なければ発見できないのではないだろうか。事故でもおこさない限り、なんてことにならなければよいが、と心配になってくる。

 早速幹部達が、お馴染みの『ゴメンナサイ』姿勢、『二度とおこさないよう職員教育を徹底してまいります』とのコメントもマニュアル通り。

 インサイダ-とは比べようがない『たわいのないこと』かもしれないが、職員のモラルが落ちるところまで落ちていることは間違いない。

 会長は、大寒の日に記者会見をして『辞意』を経営委員会に伝えたという。この方は『経営努力が足りない』ということで、再任が拒否された経緯があって任期は明日までだというから、この辞意については呆れて笑うしかないというところか・・・。

 せめて、『大変申し訳ない。責任をとって退職金は辞退します・・・』程度は欲しかったと思っている人も多いのではないだろうか。

 視聴料の不払いが、これ以上増えなければよいのだが・・・。(田舎親父)

2008年1月22日 (火)

マスコミと幹部に踊らされた二人の辿る道は・・・

 女同士の『因縁の戦い』という言葉をマスコミがはやし立てている。次期の衆議院選挙の岐阜1区の公認候補選出に二人いる女性国会議員のどちらを公認するとか・しないとかという問題、地元はもとより、自民党内でも駆け引きに大忙し。結局は『勝てる候補』ということで、選対委員長は子飼いの方を公認することに決めたようだ。

 元々の原因は、郵政民営化に反対する議員に対して自民党がとった措置、自業自得だろうが、マスコミもこのあたりは十分承知の上の面白半分。視聴率があがればそれで良いという無責任さで国民感情を煽っている。

 かっこうの的にされたお二人には、自分に決定権がないのだから気の毒。マスコミの報道に左右される気はないが、公認を決定するのは自民党の中央組織にあるとなると、実力者たちにすがって公認を取りつけようと必死に動いていた様子は想像がつく。その意味では『女の戦い』という表現は当たっているようだ。

 私は政治のこと、特に内部の事情などは全く知らない素人であるが、自民党は前回の衆議院選挙で『郵政民営化』に是か非かという戦術で、反対する議員を落とすために刺客として有力候補を送りこんだことは周知のこと。

 この選挙区は、たまたま郵政民営化に反対していた野田さんが当選した。ここまでで終わっていたらすっきりするのだが、選挙制度が徹底した小選挙区でなく比例区などというわけのわからないもの、その比例で刺客の佐藤さんも当選となったことからややこしい。

 野田さんは自民党から『除名』という脅しをかけられ、泣く泣く離党させられたらしいが、こうなると佐藤さんが支部の大将・・・。この時から、この事態を予測していた人も多かったのではないだろうか。

 この小欄でも取り上げたが、衆議院選挙は自民党の圧勝、しばらくして首相がオボッチャマに代わったとたん、野田さんの復党を許したことがますます状況をこんがらさせると同時に、二人の間に『すきま風』をつくったようだ。

 私としては、自民党の幹部に土下座同様にしてまで復党させてもらった野田さんに対して、やっぱり権力を握っている側に立ちたいのか・・・と少しがっかりしたものだ。

 ところが去年の参議院選挙で自民党は大敗。これをもって『郵政民営化反対』と判断したのなら、野田さんが公認されるのはわかるが、解散もしない自民党はあくまで『民営化は正しかった』としているのだから、当時反対した野田さんより佐藤さんを公認するのが筋なのでは・・・と思わないでもない。

 オボッチャマの無責任極まるリタイアで福田内閣が誕生した野田さんの親分が選対委員長になった時から、佐藤さんの負けは決まっていたようなもの・・・。佐藤さんが追い出されるのは成り行きだろうとは思っていたが、やはりその通り・・・。でも『勝てる人材だから・・・』という理由には少し首をひねる。

 申し訳ないが、できればお二人とも落選して、自民党の幹部たちが『俺たちの判断ミスだった、ゴメンナサイ・・・』という態度を見せてくれることが、一番分かりやすいと思っている人も多いのではないだろうか。

 岐阜一区と、もう一つは東京五区と噂されているらしいが、有権者の皆さん・よろしくお願いしたい・・。(田舎親父)

2008年1月21日 (月)

リサイクルも偽装の隠れ蓑だった・・・

 年賀状に入れる古紙配合の割合を日本製紙が『偽装』していたとの報道があったのは、一週間も前になるだろうか。

その時は、また『偽装』か・・・。偽装するということはその行為によって金儲けができることだから、紙関係の会社は同じようなことをしているのだろうな、と思ったものだが、案の定、名前が知られた製紙会社はこぞって同じ手口。

 年賀状の古紙配合比率の偽装が、何故明るみになったのかははっきりしないが、これだけ情報が早く流れる世の中では、赤チョウチンの店で上司の悪口はともかく『俺の会社ではこんなことをしている・・・』という、ちょっと秘密めいた仲間同士の会話でも、誰かに聞かれたとすると、聞いた人は面白いとその話題を自分のブログで書くことが最近は流行り。

ブログというのは不思議なもので、何故か読む人があって『俺の会社が・・・』ということが、他人に広がっていく。中に、本気で調べる人もでてくると、たちまち不正がバレるという筋書きもあるらしいから、うっかり赤チョウチンなどはなしが筒抜けの飲み屋で、ウップンはなしもできなくなったようだ。

 先日は、テレビでお馴染みの社長以下幹部が『ゴメンナサイ』と頭を下げる場面が映し出されていた。今回は、マスコミもなかなか手を込んでいて、次々に大手4社の幹部の、全く同じコメントで同じ仕種の『頭下げの映像』を流すという演出は、怒りを通り越して思わず吹き出してしまった。

これらの会社の社内調査では、年賀はがき以外でもコピ-紙など殆ど全ての『再生紙』と表示している商品に慢性的な偽装を行っていたと発表。真似しているのか、あるいは談合があったのかはわからないが、手口は同じらしい。

『資源ゴミ』と称して古新聞や古雑誌を集めにくる。これらを大量に玄関先にだしておいても、後に置かれたのは『古紙』で作ったというトイレットペ-パ-が一つ二つ。それでも庶民は、リサイクルに協力している、という思いで納得していたはず。

このニュ-スでまたまた先日も話題にした、武田教授の『リサイクルはしてはいけない』という理論を思い出した。

新聞紙や広告チラシ・雑誌にはびっしりと絵や文字が印刷されている。それを集めて溶かして、印刷されたインクを落し、漂白して、もう一度紙に作り替える。この一連の作業は、まっさらのパルプから紙を作り出すよりはるかにエネルギ-を消費する。施設や装備が必要になることは明らか。当然割高になるのは仕方ない。

グリ-ン購入法という環境に配慮した製品を流通させることを目的とした法律があって国や地方自治体、独立行政法人などに対して古紙割合100%のコピー用紙の購入を義務付けているという。古紙割合が100%というのは全て古紙で作れということ・・・。

武田教授の考えに傾倒していた頃だから、またまた無駄なことをはじめたと思っていたが、私の職場にもその望んだわけではないのに紙類を発注すると、役所から『再生紙』が配当されてくる。その『再生紙』はやや黄ばんでいたことを思い出す。

国や都の方針だから従わざるを得ない。当時は新聞紙を溶かして漂白するのだから当然だと思っていたが、それがだんだん白くなってきたものだ。それを技術の進歩は凄いものだと受け止めていたが、その頃から古紙など使わなくなっていたようだ。

古紙を使うと価格に上乗せできる『美味しい部分』だけいただき、実際にはまっさらなパルプで作った紙に『再生紙』と表記、割高で販売していたとなると、これは詐欺だろうが、エネルギ-はいくらつかってもかまわない、とにかくリサイクルしなさいという法律では、詐欺を示唆しているように思えてしまう。

金儲け目当ての議員たちが作るのだから、まあそんなものかもしれないが・・・。(田舎親父)

2008年1月20日 (日)

阪神・淡路大地震から十数年・・・

 1月17日の午前6時前に起きた『阪神・淡路大地震』は日本中を震撼させた。その後も中越や能登半島で大地震が連続しているが、この地震の犠牲者の数が桁違い。

 一度に6400余人が亡くなるという被害は、不謹慎にも太平洋戦争の米軍の無差別爆撃に匹敵すると思ったものである。そんな大被害の記憶があれから13年、殆ど薄れてしまっていることが私には気になる。

 当時はまだ現職バリバリ、毎朝6時前後に出勤していたので出かけに一瞬『神戸で大地震が発生しました・・・』とテレビのアナウンサ-の声に送られるように家を出た。今だと駅の電光案内で、少しの情報は流れただろうが、当時は全く知らずに職場へ・・・。

 テレビが地震の惨状を映し出すテレビの画像に、私より先に着いていた同僚達がかじりつくように凝視している。

 映像は、倒れないと信じられていた『鉄筋コンクリ-ト』のビルが無残に傾き、古い木造住宅は跡形もないほど壊れてしまっている事実を冷酷に映し出している。絶対に倒れない設計・施行のはずの高速道路が倒壊している姿には驚く。というより何故っ、という疑問が頭をよぎる。

 追い打ちをかけるように、かなりの地点で火災が発生。瓦礫に阻まれて消防隊も近づけないので燃え放題の状態、まさにこの世の地獄のような光景が目の前に展開。

 この映像を見て、見たことも経験したことのない『関東大震災』のことが頭をよぎる。大正12年というから、炊事は炭や薪を使っていただろう。地震発生が正午頃となると、家庭では昼飯の準備でおおわらわ。そこに木造の家が倒れてくるのだから、表現は不適切だろうが、まさにキャンプファイア-状態。ただだだ、呆然と立ち尽くすしか手がなかった人々の姿が思い浮かべることができる。

 地震のメカニズムは未だに解明されていない。というより仮説はいくつもあるようだが地下で起こる現象だけに、場所が特定できないのが難儀。ひょっとして、この瞬間に自分の住む地域の直下で地層がずれない保障はない。このことを認識することが大切なのだが人間の浅はかさは、その瞬間のインパクトは凄いもものすぐ記憶が薄れてしまう。

 17日は被災各地で追悼式典が行われた。『1.17』の数字をかたどって竹筒を並べて追悼の祈りをする場では、人々は『記憶を薄れさせない・・・』と決意を述べているが、被災地以外の人々にとっては他人事のように思えてしまう・・・。

 (冷たい表現になってしまうが)マスコミは追悼式の様子や防災訓練の映像を流しているが、何となくイベントの一つとして伝えているように思えるのは私だけだろうか。行政も遺族感情に気をつかい、追悼式の費用的な支援は惜しまないようだが、ただそれだけでは・・・。

 『震災を忘れるな』という確かな意図で構成しているという反論が聞こえそうだが、追悼式のための追悼式になっているような気になって仕方ない。

 亡くなった方の遺族や関係者にとって、追悼式は大切な儀式に違いないが、儀式をしたからといって故人が生き返るわけはない。この儀式を映し出す映像を見て殆どの国民は『可哀相に・・・』としばし目を閉じ、多くの人が『災害に備えて・・・』とも思うだろう。

 追悼式の映像を流すことによって、大勢の人が集まって『神戸を忘れない・・・』という思いを新たにする意義は決して否定するものではないが、もっと大事なことは、未だに被災から立ち直れない人達の救済と、それ以上に『防災対策』の具体的な手段ではと思わずにはいられない。

 『偽装』ばやりの今、絶対安全な場所はない。そのことを肝に銘じて『その時』に対する心の準備だけはしておきたいものである。それが私たち市民にできる唯一の犠牲者に対する鎮魂の手だてでは・・・。(田舎親父)

2008年1月19日 (土)

『都市鉱山』とはなかなかのネ-ミング・・・

 家電や電子機器類に含まれる金や銀などの金属資源の国内総量は、各国の天然資源量を上回る世界最大の規模に匹敵するらしい。これは『物質・材料研究機構(物材研)』という独立法人が調査した結果だそうだ。

 (この調査を信用すると)今、金属資源の枯渇が騒がれているが、家電などをただ廃棄するのではなく有効利用(徹底して分解し稀少金属を取り出せば)すれば、鉱山を開発して掘り出すよりはるかに手間が省けることになり、100%輸入に頼っている我が国にとっては大変な朗報となる。

 このような金属資源を『都市鉱山』というらしいが、どこかで聞いたような気がすると記憶のポケットを探ってみた。

 もう10年も前になるだろうか、当時芝浦工大教授の武田邦彦氏という方の講演を聞く機会があった。その時、氏が熱っぽく語っておられた『リサイクルは無駄』という話の中に『都市鉱山』というような言葉と考え方があったことを思い出した。

 ペットボトルを再生するために膨大なエネルギ-が使うので、ペットボトルのリサイクルなど考えること事態無駄であり、大事なことはペットボトルなど使わないようにすれ土良い・・・という話が新鮮でなるほどと耳を傾けたことが蘇る。

 当時はそれほど携帯が普及していなかったが、コンピュ-タの機能が日進月歩の時、どんどん新しいコンピュ-タを買い換えないと仕事に差し障りが出るらしく、役所や企業は争って新機種を導入していた時代だったので、それに伴い大量に不要機器が生じ、この処理が大変な難物。

 武田教授は、コンピュ-タなどの最新機器には貴重な金属が大量に使われているから、取り出して再利用することは重要だが、そのために莫大なエネルギ-が必要となり、かえって地球環境に負担をかけることになる。だからそんなものは全て『埋めてしまえ』という当時でも乱暴だと思うような論理を展開。(誤解があったら申し訳ないが)

 地中深く埋めてしまった廃棄された機器は数千数万年過ぎれば、それぞれの金属はそれなりに集まって鉱脈を作るというようなことを話だったような気がする。

今回『物材研』は、我が国が素材や製品として輸出入している金属20種を選んで貿易データなどを分析し、国内に蓄積されている金属資源量を割り出したものらしい。

 その結果として、金は6800トンで世界の埋蔵量の16%に相当するというから驚いてしまう。延べ板に換算すると約20兆円分というからまたまたビックリ、携帯の普及などを考えると一概には『ウソッ-』と言いきれなさそう。

 銀は6万トン、インジウムは1700トンで、それぞれ世界の埋蔵量の23%、61%に及ぶという。世界一の金の埋蔵量を誇る南アメリカより多く、銀やインジウム、鉛も世界一になるというから資源がない国ではなく、今や『資源大国』と結論づけている。

 この話題で、ここ数年で特に多くなった『テレビなど、不要になった家電製品を無料で回収します・・・』と軽トラで回ってくる業者を思い出した。

この種の業者が出現した当時は、無料で回収して儲けはどうするのだろうと思ったものだが、そのうちこれらを再生して開発途上国に輸出するらしいことを知って、世の中には情報を先取りして大儲けをする、頭のよい奴らがいるものだと感心したものだ。

 リサイクル法なるものの出現で、大型の不用品を廃棄するのにもかなりの金額がかかるので、不用品回収業者の軽トラを止める人も多いらしく、ここ数年殆ど毎日のように回ってくる。なるほど商売になる・・・。

 リサイクル法によって使用可能な中古家電製品も廃棄処分されることになり、そのうちの3割が海外に『ゴミ』として輸出されているというから、今後も廃品回収業者の、歓迎したくないダミ声は多くなることはあっても町が静かになることはなさそうだ。

 武田教授の説に耳を傾けるかどうかは別にして、無用なものとして廃棄している携帯などの電子機器や家電には稀少金属をふんだんに使った電子基盤が組み込まれていることは事実・・・。

 それをゴミとして捨て去っている現在、『物材研』の調査結果は、真偽はともかく『資源小国日本』は真剣に考えなければならない時だろう。(田舎親父)

2008年1月18日 (金)

選挙のための『消費者庁』とは・・・

臨時国会が終了した日に、首相の記者会見があった。この方にはあまり期待していないのが、興味はさほどなかったがテレビから流れる声をそのままにしていた。

その中で、この御仁に頭の中には、近い将来消費税の税率を上げる考えが明確にあるように思える発言が耳に入る。

 (言葉は柔らかいが)社会保障のための財源として『他の先進国においては消費税とかでやっているケースが多い。その方法が良いからやっているのではないかな、という感じは持っている』と述べている。このことは誰もがよく口にする言葉であるが、社会保障の内容を討議する『社会保障国民会議』なる組織を立ち上げるというのが気になる。

 社会保障の抜本的に見直すというが、年金問題一つとっても今日問題になっているのは政府・与党の指導性の無さが露呈しただけであって、年金制度そのものに抜本的な見直しをしなければならない要素は見当たらない。

 医療制度しかり。高齢化福祉や子育て支援政策なども数十年前から今日の少子・高齢化社会がくることなどわかりきっていたことなのに、政治屋さんたちは自分たちの利益だけを追い求めてきた結果、歪みが顕著になっただけであるといっても差し支えないだろう。

 その総括なども一切ナシに、金が足りなくなったから『消費税』で賄う、というのは安易過ぎないだろうか。ここでもまたまた政治屋さんは口を揃えて『消費税は社会保障の財源だけに使う』と、できもしない約束事をのたまって得意のダマシ戦術に誤魔化されてはならない。

 本気で消費税の税率引き上げが、社会保障にとって本当に必要だと思うのなら、『郵政民営化が是か非か・・・』と解散総選挙にもっていったように『消費税の引き上げをとるか』それとも『社会保障の低下をとるか』とるのかというはっきりとした基準を示して、衆議院を解散して民意に問うのが筋だろうが、現政権にはその度胸もないだろう。

 結局は、衆議院の絶対多数を握っているうちに、筋道だけでもつけておこうという魂胆がミエミエ・・・。このあたりも監視していく必要がありそうだ。

この問題はさておき、『消費者庁』という考え方をこの御仁が言いだしているようだが、何をどう考えて、こんな発想が生まれるのか私には理解できない。

 確かに、食品表示偽装や耐震偽装事件が相次いでおり、消費者に精神的・物質的に多大な損失を与えていることは間違いないが、消費者救済という大儀で『消費者庁』という考え方だとすると、これは危険な匂いがする。

 『生活者や消費者の重視』は言葉としては実に申し分ない。この言葉に反対する人は恐らくないだろうが、『消費者庁』という言葉から受ける感じとして、『企業』と『消費者・生活者金』というものを分けて扱い、『企業』の偽装などから『消費者・生活者』を守るという感じを受けてしまう。この御仁の頭の中には、企業と消費者は別に存在ようだ。

 『企業』の経営者や従業員は『消費者・生活者』であり、逆もまた真である。現実の社会は『企業』と『消費者・生活者』という二元構成になっているわけでなく、多くの国民はどこかの企業や役所につとめている。

 勤務時間内は『企業人』『公務員』という立場だが、それを外れると一私人であり『消費者・生活者』としての時を過ごす。昼間、企業人や公務員として頭を下げた同じ人間が、時間がずれると消費者として『偽装していると追求する立場』になっていることも多いだろう。
 この図式を『お互いさま』と片づけるわけではないが『消費者は被害者』で『企業や販売者は加害者』という図式になるのが気になる。

 もっとも現実は、食料関係だけを見ても監督省庁が多岐に渡っているので『消費者庁』なる組織に一本化できるわけではないことを考えると、これも選挙のためだけの『口先三寸・・・』だろう・・・。(田舎親父)

2008年1月17日 (木)

曽野綾子さんが書いたという文章・・・

 先日、ちょっとしたきっかけから、作家の曽野綾子さんが綴ったという文章を掲載しているサイトにぶつかった。本当に曽野さんが書いた文章かどうかはわからない。また曽野綾子さんという方がどんな考え方を持って、どんな行動をしている人かよく知らない。しかし、この文書を読む限り、現在の社会の矛盾を端的に現し、嘆いていることは理解できる。文章も上手く、私の日頃の言い分にも共通するところが多い。

 ネットで公表されているのだか著作権など考える必要はなさそう。すでにご存じの方も多いと思うが、今日はそのまま紹介してみようと思う。少し長文になるが・・・

 ――――――戦争もなく、食料危機もなく、学校へ行けない物理的な理由もないというのに、そして私流の判断をつけ加えれば、今日食べるものがないというのでもなく、雨に濡れて寝るという家に住んでいるのでもなく、お風呂に入れず病気にかかってもお金がなければ完全放置される途上国暮らしでもないのに、読売新聞社が昨年行った世論調査では30、40代では、自分の心の健康に不安がある、と答えた人が40%にも達したという。
 しかも多くの人たちが、原因を仕事上のストレスと感じているという。ストレスは、自我が未完成で、すぐに単純に他人の生活と自分の生活を比べたり、深く影響されるところに起きるものと言われる。
 ストレスは文明の先端を行く国に多いのだろうと私は長い間思いこんでいたが、まだ残っている封建的社会にも実はあるのだと或る時教えられた。社会の常識が許しているというので夫が複数の妻を持とうとしたり、同族の絆の強い共同生活に耐えようとすると、それがやはりストレスになるという。
 私は昔から、自分の弱さをカバーするために、いつも「足し算・引き算」の方式で自分の心を操って来た。
 健康で、すべてが十分に与えられて当然と思っている人は、少しでもそこに欠落した部分ができるともう許せず耐えられなくなる。私が勝手に名付けたのだが、これを引き算型人生という。それに反して私は欠落と不遇を人生の出発点であり原型だと思っているから、何でもそれよりよければありがたい。
 食べるもの、寝る所、水道、清潔なトイレ、安全正確な輸送機関、職業があること、困った時相談する場所、ただで本が読める図書館、健康保険、重症であれば意識がなくても手持ちの金が一円もなくてもとにかく医療機関に運んでくれる救急車、電車やバスの高齢者パス。
 何よりも日常生活の中に爆発音がしない。それだけでも天国と感じている。これが足し算型の人生の実感だ。これだけよくできた社会に生まれた幸運を感謝しないのは不思議だと思う。しかし人間は、教育し鍛えられなければ、このように思えない。子供は幼い時から悲しみと辛さに耐えるしつけが必要だ。
 平等は願わしいものだが、現実として社会はまず平等であり得ない。不平等な才能があちこちで開花している。なのに完全な平等しか評価しない人間の欲求は心を蝕む。
 叱る先生は父兄に文句を言われるから「生徒さまをお預かりする営業的塾の教師」のようなことなかれ主義になった。事件があると、マスコミは校長や教師を非難するが、子供の成長に誰よりも大きな責任を有するのは、親と本人なのである。生活を別にしている教師など、子供のほんの一部を見ているに過ぎない。
 躾ける親も少ない。子供たちは叱られたことも、家事を分担させられたこともない家庭が多いという。親たちも享楽的になっていて、来る日も来る日も家庭で食事の用意をするという人間生活の基本を見せてやる親も減ったというから、人格を作る努力や忍耐の継続が生活の中で身につかない。
 だからいつまで経っても、自分は一人前の生活をできる存在だという自信もつかない。この自信のなさが、荒れた人間性を生むのである。何より怖いのは、子供たちが本を読まないことだ。つまり自分以外の人生を考えたこともない身勝手な意識のままの大人になる。本の知恵はテレビやネットの知識とは違う。
 戦後教育は「皆いい子」と教えた。ところが人間性の中には、見事さと同時に底なしの身勝手さと残忍さも共存している。このおぞましい部分を正視してそれに備えていないから、思いつきで人を殺す。
 多分罪を犯したこじつけの言い訳だけはちゃんと自分の中に用意しているのだ。今はDNA鑑定にも何故か黙っているが、昔は指紋登録だけでも人権侵害だと言って大騒ぎした人たちがいた。言うことの筋が通らない。
 人間は自分のためだけでなく、人のためにも生きるものだという考えは、すべて軍国主義や資本主義の悪に利用されるだけだ、という人は今でもいる。人は自分独自の美学を選んで生きる勇気を持ち、自分の意志で人に与える生活ができてこそ、初めてほんとうの自由人になる。
 受けるだけを要求することが人権だなどと思わせたら、今後も不安と不幸に苛(さいな)まれる人は増え続けるだろう。今年は政治や社会がそのことに気づくかどうか。(以上、一部略) ―――――

 どこを省略したかさだかではないが、考えさせられることが多い文章である。(田舎親父)

2008年1月16日 (水)

存在する国を消した地球儀を発売するとは・・・

 『学研』といえば教育関係の出版社として全国的に有名である。その学研の子会社らしいが『学研トイズ』という会社が『スマートグローブ』という音声ガイド付き地球儀を発売したという。

 その地球儀には『台湾(現実はれっきとした国だろうが、中国との関係があって国としてはっきり表記していないのが普通とのこと)』を『台湾島』と表記してあることが、購入した人からの苦情から判明したとのこと。これは絶好の表題。今日はこの話題を・・・。

 学研広報室の言い分は『日本の教科書通りの表記にしようとしたが、工場が中国にあり、中国政府の指示で表記を変更しないと輸出できないと言われた。既に注文が殺到していたので指示に従った』とのことだが、ちょっと待ってほしい。

 本当に『台湾島』と表記しなければ国外に出せない』という中国政府が言ったかどうかは別にしても、台湾は自国の一部という認識である中国ではこのような地球儀は当たり前だろうし、『中国製品』として日本に輸出?する場合は当然といえば当然だろう。

 しかし、日本のしかも教育出版として大手の『学研』が『日本語で書かれた地球儀』として発売する以上、日本の公式な見解で表記するべき。これも当然だろう。

 学研が人件費を押さえるために中国に工場をつくるのは資本主義の原理として反対できないが、このように安易な考え方で安易に国際的に日本の信義が問われるような品物を安く作り設けることだけが目的で日本に逆輸入することは厳に慎まねばならないことは、人間としての良識の問題。このあたり学研の幹部達は持ち合わせていないようだ。

 今中国製の食品の安全が問題になっている。国内製品でも『偽装』ばかりが大流行なので、あえて中国製品のことを悪しき様に言えないかもしれないが、日本国内ではとても使えないような添加物がまかり通っていることは間違いない。

 日本のメ-カ-が中国に工場をつくり、中国的手法で日本向けの食品をつくっていることは周知のこと。その製品の輸入のシステムをはっきり理解できないが、金儲け主義の良心など持ち合わせていない日本メ-カ-が、国内では不適となっている添加物の表示などしないのは容易に想像がつく。

 自国の国民の健康など考えずに、明らかに有害と思われる添加薬剤を使うなんて考えてもゾッとするが、日本の消費者が『安さ』という魔力に負けて、このような商品を購買してしまうように調教されていること自体、情けないといえばこんな情けないことはない。しかし、現実問題としてはよく聞く話である。

 今回の地球儀も機能からするときっと格安なのだろう。予約が殺到したので仕方なかったとの学研の弁明は、注文した客が悪いという責任転嫁そのもの、この釈明も許しがたい。

 あらかじめ苦情があることを見越していたらしく『生産国の中華人民共和国政府の指示により、地球儀表面の「台湾」の表記が「台湾島」音声が「中華人民共和国」となっておりますことをあらかじめお断りさせていただきます』とのメモを内部に入れていたというが、こんな姑息な手段までして金儲けがしたいようだ。

 教育は国の根幹となる大事な事業。そして教育の内容は事実(真実であればなお良いのだが・・・)であり、国民の幸福になる方向が確立していることが大原則。その教材はこの大原則に基づいて作られなければならない。その意味でもこの地球儀は『完全な欠陥品』に当てはまる。

 どこからどのような指導があったか分からないが、学研はこの地球儀に『不適切な表現・表記』があったと販売を中止したという謝罪文を掲載している。が、必要な方は申し出があれば返金するという言い分が気に入らない。

 学研側に表記が不適切だったという認識があったら、申し出があった場合に限り返金ではなく(予約販売ならば購入者は限定できるはず)全品を回収するか、表記を正しく書き改めた地球儀を配布するべきではないだろうか。(田舎親父)

2008年1月15日 (火)

アメリカ産牛肉は食さない決意・・・

 先日、厚労省と農水省が『昨年11月以降に輸入された米国産牛肉の中に、輸入条件に違反する生後21カ月の牛の肉が推定で約1.3トン含まれていることが分かった』と発表したというニュ-スに、またかと思った人も多いだろう。

 隠しきれなくなって仕方なしにと発表したことで、出荷した施設からの輸入を停止したが、一部(大部分だろうが)はすでに流通しているというから、今更何をや言わんや・・・というところか。

 アメリカ産牛肉の危険性が大きいことは多くの学者や致死異人達は指摘しているが、アメリカの圧力に屈して強引に輸入再開を決めたのは記憶に新しい。それ以後、危険部位が混じっていたなどトラブルも何度か報道されている。

 同じようなことが起こった韓国では即時中止を決めたのに比べて、日本は何を怖がっているのかはっきりしないが、その都度下手な言い訳で誤魔化し続け、現在も何事なかったように輸入は続いているという。

 野党も利権絡みなのか、それとも票につながらないのか不明だがこの問題の追求に迫力がない。マスコミもこのあたりの空気を読んでか、それとも箝口令でも引かれているのかあまり騒ぎ立てないのも気になる・・・。

 日米両国で合意している輸入条件は(BSEの心配が比較的少ないという意味だろうが)生後20ケ月以下の牛の肉という基準だという。常識的にみても一月過ぎたからといって急に危険性が増えるとは思わないが、国と国との約束事。これは厳重に守る・守らせる必要があるのは常識以前の問題。この常識が崩れた時点で、即『輸入中止』とすべきだと思うのだが・・・。

 農水省は日本との輸入条件に違反した米国産牛肉の国内流通が確認されたのは初めてというが、再開された昨年7月以降も月齢が不明な牛肉が混じっていたなどという事例が相次いでいる。たしか11月だったと記憶しているが(輸入条件を守っている)『衛生証明書』がない胸腺の混入という事実もあったはず。どうしてはじめてと言う言い訳が成り立つのか不思議でならない。

 われわれ一般庶民も情けないことに、年々生活が苦しくなっているので仕方ないことかもしれないが、安価なアメリカ産牛肉の人気が高いという。このあたりが、アメリカの言いなりになっている原因だろうが、何とも憂鬱な気分にさせられる。

 アメリカ産牛肉を売り物にしている『何とか屋』というたぐいのフア-ストフ-ドのチェ-ン店も相変わらず繁盛しているらしい。中には普段はス-パ-ではアメリカ産牛肉には見向きもしない人達まで、この店で『牛丼』など食べているらしいから一体何を考えているのかと思ってしまう。

 アメリカの関係者はこのあたりをよく研究していて、日本でのアメリカ産牛肉の消費拡大に『勇気付けられる』と堂々と主張し、月齢による米国産牛肉の輸入制限は不要とした国際貿易ルールを受け入れるよう、改めて日本に圧力をかけているようだ。

 これを受けて日本側は、このことについての日米協議をはじめているとのこと。そして現在の輸入条件の『21カ月以下』の若い牛に制限を撤廃について、科学的な根拠について協議することで一致したというから、これまでの弱腰からみて、近々撤廃されるのは防げそうにもない。

 もはや食の安全は自分で守らなければならなくなったことは明らか、アメリカ産牛肉が安全だという信じる人が食べるのは仕方ないが、BSEにかかってしまってからではまたまた大変なことになる。『危険』とはっきりした見解をだしておかねば、先の薬物肝炎訴訟の二の舞になりかねないのでは・・・。

 科学の目で判断することは当然だが、そもそも科学的に見た『安全性』というものがいかなるものなのか、分かりやすく国民に説明する必要は大事。もっともその前に、国民生活の向上のため健康を守ることが政府としての最大の責任だということを、政府自身が再認識することだろう。

 08年以降も生後20カ月以下の牛に対する全頭検査を、国の検査補助が打ち切られても続けると発表している徳島県知事に拍手を送りたい。(田舎親父)

2008年1月14日 (月)

日本の公道を水素自動車が走っている・・・

 先日、インタ-ネットで二酸化炭素の排出量の減少方法を調べていたら、『水素エネルギー開発研究所(http://www.haw-system.jp/)』というサイトにぶつかった。鹿児島に本社のあるこの会社では、国交大臣認定の『水素自動車』を作って、しかも公道を走っているというから驚きである。

 私は、8年ほど前に水素自動車に試乗した経験がある。その時『見学記』を書いたことを思い出した。その記録を見ながら文章を綴ってみたい。

 招待された2000年5月31日(木)、場所は筑波の自動車研究所。主催者であるBMWから水素自動車の説明を受けて、試乗会場に移動。そこにはすでに試乗車が待ち構えている。私が乗り込んで試乗車の運転手はドイツ人の若者、発車した車はあっと言う間に時速100kmを超え、これも瞬時にスピ-ドメ-タ-は180kmを示す。

 スピ-ドが増すに従って地面に吸いつけられるような安定感で全く恐怖感はない。恐らく私が普段使っている国産の大衆車では、もしこのスピ-ドが出たとしたらガタガタと車体が悲鳴をあげて、場合によったらバラバラに壊れるかもしれない。

 一周5.5kmのまさにサ-キットコ-ス、実に快適なドライブもあっと言う間に終わってしまったが、興奮は覚めやらない。と、当時のことが鮮明に蘇る。

その後説明会場に戻り、このプロジェクトの責任者の開発技術担当の取締役のゲッシェル博士とドイツの水素供給会社のヴォルグ博士から説明を聞く。会場に詰めかけたプレスや関係者からの質問を、自信タップリの態度で『立て板に水』の如く、難しい質問に堂々と応えている姿に感動すら覚えたことも思い出である。近年の誤魔化し・偽装ばかりの日本人の経営者の質の悪さに改めて怒りが込み上げる。

 試乗会に招かれたきっかけは、ある会合でBMW社の広報担当の方と知り合ったことである。この方の『ドイツではこの水素自動車は公認されており、普通の道を普通のナンバ-プレ-トをつけて走っています。先日の万博では来賓の送迎にも使われました』とのことに、びっくりしたものである。しかもとアウトバ-ンはじめ、ベルリンやミュ-ヘンには水素を供給するスタンドまで用意されているとのこと、日本では想像することさえ不可能なこと・・・。

 水素は空気のわずか14分の1しかない軽い気体。本来ならば地球に存在しないのに、不思議なことに酸素と化合して水となり、海水として地球上には無尽蔵に存在する。この里をドイツ人は現代に生きる人類にとって福音と考えて研究に研究を重ねてきた結果、安全な乗り物として作り上げたのだろう。

 水に電気を通すことによって簡単に酸素と水素が分離され、ガソリンと同じように燃えやすい性質があることなど、利用価値は無限にある。燃やすということは酸化することであるので、水素が酸化するとそこには水が生れることになる。当然だが、燃やしても環境に全く害がない水が残るだけ・・・。この水素の利用は地球環境、とくにエネルギ-問題を考える時、水素を燃料にすることの素晴らしさ感動したものである。

 今も変わらないが、かねがね現在のように他国から石油大量に輸入している日本のエネルギ-政策に疑問を感じていた私は、水素を燃料にすればかなりエネルギ-事情が良くなるのにという思い・・・。トヨタはじめ自動車会社の思惑でガソリンに代わるエネルギ-として『燃料電池方式』が『国策』として動きだしていたことに不満を持ったが、こんな声など届くわけはない。

 でも、『水素エネルギー開発研究所』という会社が、コツコツと努力を続けていたことを知って感動を覚える。と同時にマスコミがこの素晴らしい研究と成果を全く無視していることに、石油を輸入することで莫大な金儲けをしている一部の資本家が官僚や政党を抱き込んで情報操作という意図的・作為的な筋書きを感じてならない。

 ところが、何故か中国はこの水素自動車に注目して、今年行われる北京オリンピック用として3万台も購入することを決めたという。真偽のほどは分からないが、こんなことを知っている国民はごくわずか・・・。

 試乗会当時、BMWの技師の一人が『水素スタンドのインフラ整備が課題』と語っていたことを思い出すが、ガソリンが高騰している現在、本気でこの水素自動車の研究と開発(すでに実用化しているのだが)に取りかかる必要があるのではないだろうか。

 もっとも金儲けしか頭がない連中は、地球環境とか環境などにほんの少しの憂慮などないだろうから、頭から『水素は危険』とばかり反対するだろうが・・・・。(田舎親父)

2008年1月13日 (日)

酒酔い運転で事故ったら、まず逃げろとは・・・

 事故を起こしたことを瞬間的に反省して、その場で救助活動をしていれば体内のアルコ-ル濃度の関係で『危険運転罪』の適用で20年の懲役、今回の男のように逃げて水をがぶ飲みしてアルコ-ル濃度を薄めてから検査を受けたら『酒気帯び』ということで、業務上過失致死罪で懲役7年余・・・これは国民感情とはてかなりのずれがあるようだ。

 福岡の酒酔い運転で前方の車に追突して、3人の幼い子どもの命が奪われた事故の裁判所の判断は『脇見運転』だったとする加害者を言い分を認めた上『酒に酔った状態だったのは明らかだが、事故前に蛇行運転や居眠り、衝突事故などはなかった。水の持参を頼んだ言動などから、判断能力を失ってはいなかった』と認定したという。

 さらに、事故後『逃げた』ことはことさら重大なこととはせず、警察官の『酒気帯び』と認定を根拠に『警察官が酒気帯び状態と判断した事情に照らすと、高度に深酔いしていたとは言えない』とのことは、問題ではなかろうか。

今後、酔っぱらい運転で事故を起こしたら、まずは逃げろ、そして大量に水を飲んでから検知テストを受けて『酒気帯び』にすれば、危険運転の適用はできない・・・と裁判所がお墨付きを与えたように受け取ってしまう。

 『飲酒の影響で正常な運転困難だったとは認められない』となると、『いくら飲んでても、よほど異常な運転さえしなければ、法律上危険運転とは言えない』ことになり、普通の状態の運転と変わりなくなってしまう。となると、飲酒運転の取締り自体何のためにやっているのかと疑問すら残るが・・・いかが。

 確かに、危険運転致死傷罪として記載されていることは(1)正常な運転困難な飲酒や薬物摂取(2)制御困難な高速走行(3)割り込みや急接近などの妨害(4)信号の殊更な無視となっている。

 字面から受け取る限り、警察官が『酒気帯び』とした時点で『それほど異常ではない』ことになってしまっているのだから、確かに警察の手落ちで、裁判所の判断は間違っていないのかもしれない。が、どんなに酔っていても『逃げる』という(逆説だが)という『犯罪者として正常の行動』ができたら、それは『運転困難なほど酔っていない』ことになるとは、私には理解できかねる。

 繰り返すが、これだと『酔って事故を起こしたら、まず逃げなさいよ・・・』と教えていることになるのではないだろうか。

 そもそも危険運転罪なるものが作られたのは『酒酔い運転』がもと、全く罪なき人たちを死亡させる重大事故が相次いだことが背景にあったはず。とにかく『酒酔い運転』を撲滅するために罰則を重くしようということで、例え微量の『酒気帯び』でも許さず、莫大な罰金をとることにしたはずだ・・・。そのため、飲酒検問が各地で大流行になっていると聞いている。

 この検問に引っ掛かり、自分では『正常過ぎるほど正常』と認識していても、アルコ-ル分を検出する『機械』がほんの少しでもアルコ-ル分を検知する、たちまち『酒気帯び』と認定されて、30万円とか50万円とか支払った人も多いのではないだろうか。

 飲酒運転をなくすために罰金を高くするという考え方は決して間違いではないが、裁判の公正さを実現するには、罪の構成要件を具体的なわかりやすいものにするのが先決であろう。

 相手を死亡させるような事故の場合、事故を起こした時点で、『微量』とか『酩酊』とかの区別なく『飲んでいた』事実があれば『危険運転』なのだ、という解釈にすればすっきりするのに、法律はことさら難しく表現しなければかっこがつかないようだ。これでは、『酒『酒酔い運転』の根絶は難しいのではないだろうか。

 この男の弁護団は『被害者も酔っぱらい運転だった』とか『被害者の脇見運転が原因』だとか主張していると伝えられる。また、この男が同和の関係者だという情報ももれ伝わっているが、幼い子どもの命を奪ったことは、後続を高速で運転してきたこの男に原因があることは間違いない。そして『酒を飲んでいた』ことは事実である。

 今後の『刑が軽すぎる』という世論が強まることは予想される。遺族や検察は控訴するだろう。今後のためにも、もう少し遺族の感情も考慮された判決が高裁ででることを期待している。(田舎親父)

2008年1月12日 (土)

今の大学の探検部ってこの程度?・・・

 またまた若者(バカ者)のバカな行為で大騒ぎ。

 正月早々、洞窟探検に出かけた大学生が遭難という報道。真偽は別にして、大学の学術探検部を含む学生5人が、岡山県の当用漢字では表せない『日メ坂乳穴』という洞窟に入り、一番奥の池で泳いで行方不明になったというから、学術探検という名前が聞いて呆れる。

 洞窟というから恐らく鍾乳洞だろう。石灰岩が広がる土地には鍾乳洞はつきもの、そしてそれらの鍾乳洞は、一つ一つはバラバラでも奥がつながっている可能性があることぐらい素人の私で理解できる常識。大学の学術探検部に所属している学生が、こんな初歩的なことも理解できていなかったのだろうか。

 通報を受けた警察も、まさか洞窟の奥の池で泳ぐとは思っていなかったようだ。また警察官も入ったことがなかったのだろう、岡山大学の探検サ-クルの学生の応援で操作を続けているようだが、まだ救助できたという報道はない。(昨日、二次遭難の恐れがある都のことで、捜索打ち切りとなったとの報道・・・)

 近年いろいろなスポ-ツが流行っている。スポ-ツには危険が伴うことは誰でも頭の中では理解できているが、最近の傾向をみるとスポ-ツと娯楽をはき違えているのではないかと思うような無謀さが目立つ。

 運動靴で冬の富士山を登るというのは『自殺行為』。一般的に『私は自殺に出かけますので、探さないでください』と暗に宣言している行動だと言っても決して言い過ぎではないのだが、本人がこのことを全く自覚していないことが恐ろしい。滑って動けなくなると、普段から自分達の最高の味方である『携帯』を使って『助けてくれ・・・』はみっともないことおびただしい。

 先日、槍ヶ岳登山パ-ティが槍沢でテントで就寝中の雪崩は、装備も完全で経験も豊かな人達が遭遇した全く予期できなかった事故らしいから、救助隊は必死で救援に向かうだろうことは容易に想像できるが、バカな輩がアホな遭難となると、救助隊員の心の中には(行動そのものは変わらないだろうが)虚しいものがあるのに違いない。

 この洞窟での事故の救助に当たった警察官の気持ちを想像するに『なんてバカなことをしでかしたもの、迷惑そのもの・・・』といったところか。

 しかし、職務の手前何とか助けなければならないので徹夜の捜索。現場には行方不明の両親もきているというが、ここからの報道がおかしい。

 両親は現場の説明をする『警察官』らに『危機管理が出来ていたのか』などと詰め寄る場面もあったとあるが、どう考えてもこの親の頭脳構造の方が変だろう。マスコミが意図的にバカ親を揶揄しての報道だとしたら分からないでもないが、『危機管理ができていなかった』のは息子や自分達であって、警察官に対する言葉ではない。

 むしろ『私たちの危機管理ができていませんでした。申し訳ありませんが、何とか息子を探し出してほしい・・・』と懇願するのが筋、これならば理解できるが・・・。

 息子可愛さは理解できるが、(義務ではないらしいが)『入洞届』すら出していないとなると、100%『非』は学生たちにあるのにかかわらず、このバカ親は『義務ではない』ことをたてに、救助体制ができてないのは危機管理がなかったことになるとわめいているのだろう。困ったものだ・・・。

 学生の命が心配だが、今回ばかりはこのバカ親の身勝手を許せない思いである。

自治体の担当者もそのことは十分承知しているだろうが『アホカ・・・』と一言いうとまたまた大問題になることは明らか、必死に下手に出ていることが容易に想像がつく。

 昨日になって捜査打ち切りが決まったというが、その直後『・・・非常に困難な条件下で各位の身の危険を顧みず、息子の救出の為の捜索に御尽力いただく お姿には頭の下がる思いでした・・・』と謝罪とお礼を父親が述べたという報道に、遺体も上がらないで打ち切りという暗い中、何かほっとしたのは私だけではないだろう。(田舎親父)

2008年1月11日 (金)

昨日の喧嘩は何だったの?・・・

 昨日話題にした杉並区立和田中の大手進学塾による『夜間授業』はあっさり都教委がシッポをまくという結末で幕が下りてしまった。もう少し互いに抵抗し合うのか楽しみだっただけにかなり拍子抜け・・・。

 ワンマン知事を抱き込んだ『校長の作戦勝ち』といったところだろうが、都教委は『当初から「やめろ」と言ったわけではない。あくまで再考を求めたということ』とのコメントはみっともないというか情けない限り。もはや東京には教育権の独立など無く、教育委員会の存在価値もないと言っても差し支えないようだ。

 他の公立小中学校の校長はまたまた大変。すぐ『塾』と交渉をはじめる者もいるのではないだろうか。いよいよ公立の必要性が無くなってきた。この問題はきっとこれからも後を引くと思うので、ゆっくりと見守ることにしたい。

 ところで今日はこんな話題を・・・。

 時は正月最初の土曜日の午後、場所は東京品川。中でも活気のある商店街として名高い『戸越銀座商店街』。そこに突然、『うおーっ! 殺してやる』と両手には包丁を持った黒いジャンパーに黒いジーパン姿の男が肩まで伸びた長髪を振り乱し、逃げまどう通行人を次々に襲ったというから、まるで映画のロケのような光景・・・。

 靴の中にももう一本庖丁をしのばせ、白目をむきながら『なめるんじゃねえ』などとわめかれたら、買い物客は恐怖で逃げ回るのが精一杯。無抵抗の男女5人に切りつけて、駆けつけた警察官に逮捕されるという事件に、先日報じられた佐賀でのプ-ルでの無差別乱射事件と根底には同じものが流れていると感じた人も多いのではないだろうか。
 佐賀の事件は犯人が自殺という結末で、事件の真相は闇の中、ただ推察するしかないが殺害したい人物をある程度決めての乱射らしいのに比べ、今回逮捕された高校2年生の少年は『誰でもいいから、皆殺したかった』と言っているというから、これはまさに『気違い行為』という以外表現する言葉がない。

 切りつけられた人達は幸い肉体的には軽傷で済んだというが、精神的には計り知れないほどのダメ-ジを受けたに違いない。また、上手に逃げて無事だった多数の人達にとっても、受けた恐怖は半端なものではなかったはず、こんな犯罪を『少年だから』という理由でこのままにしてしまって良いとは思わない。

 続報では、逮捕された区内の私立高校に通う少年は数年前から精神科に通院していたという。精神科に通うことは悪いことではないが、これだけ追い詰められた心境になることを、かかりつけの精神科医は予感できなかったのだろうか、という疑問がわく。

 当日、母親とのトラブルがあったらしいことも報じられている。どのようなトラブルなのか私には窺い知れないが、日頃から母親に対する鬱憤の積み重ねや行き違いが原因しているとなると、母親にも責任の一端はあるに違いない。

 (残念ながら今回もそうなるだろうが)犯人が少年だという理由でその後の情報が全く途絶え、結局ウヤムヤになるのが今までの例。しかし、特定の人間を狙った犯罪ではなく全くの無差別殺人を狙っている今回の事件も同じ扱いとなるとこれは恐ろしい。

 『少年の将来に影響するから』という言葉が殺し文句になることは予想できる。少年の『人権』を考慮しなければならないことも理解できるが、軽傷とは言え怪我を追わされた人達、そして精神的に傷つけられた多くの通行人の『人権』は誰がどのように保証してくれるのだろうか・・・。

 もっと恐ろしいのは、このような少年事件が起こると類似的な犯罪が起きる可能性は大きいことも事実。この事件で『少年』や『人権』を楯に、情報を一切封じることは、第二第三の無差別殺人・あるいは殺人未遂事件が起こる確率を高めることに他ならない。

 『人間関係のトラブルで悩んでいた』と供述しているらしいが、精神科医はこのあたりどこまで把握していたのだろうか。そして母親はどこまで少年と対話していたのだろう。また父親は存在するのだろうか、家庭環境はどうなっているのか、少年犯罪の常であるがこのあたりが全く闇の中。

 自分達の周りにも、きっとこのような精神的に不安定な、そして家族関係・人間関係に悩んでいる少年(大人も含めて)は存在することは間違いない。このような少年が、今回の事件に触発されて、何時どこで暴発するかが心配。

 今回のような事件を未然に防ぐためにも、ある程度の情報は公開し、場合によったら、暴発する恐れのある人物には、日頃からそれとなくマ-クする(できる)システムをつくらなければならないのではないだろうか。(杉)

2008年1月10日 (木)

都と区の教委の喧嘩 これは面白い・・・

 昨年12月13日の小欄でも取り上げた、大手の進学塾の講師が有料で夜間の授業をはじめるという杉並区の和田中学の方向が何やら賑やかになっている。昨日はあまり話題がなかったのかもしれないが、テレビでも大きく取り上げられていた。

 私は和田中の運営については、ある意味評価している。教員上がりの校長には決して許さない『権限』があるからできるのであろうが、民間出身の校長のユニ-クな発想から打ち出す経営方針はなかなか面白いと、時に拍手さえしていたものである。

 保護者やPTA役員経験者、あるいは教員志望の学生達が大勢集まり『地域本部』というボランティア組織を作り、学校の運営の一部を委託している経営方針はなかなか真似のできない独特のスタイル・・・。その『地域本部』が、土曜日に生徒を集めて『補習』するなんて、他の公立中学ではやろうとしても簡単にできるものではない。

 以前にも書いたが、私は以前から、公立の学校が子どもの授業のためだけに占拠している現状を批判している。あれほどのスペ-スを、全く授業とは関係ない夜間や土曜日・日曜日に施錠して住民の立ち入りをかたくなに拒否しているシステムに憤りを持っている。
 月曜日から金曜日までの午前8時から午後6時までは、学校が利用させていただくが、それ以外は地域住民が自分達で決めたル-ルに則り、自由に使うべき。その意味で『地域本部』が管理・運営している『土曜日補習』などは評価しているのである。

 しかし、夜間に『進学塾』が『有料』で『受験のためのテクニック指導』ということには、ちょっと違和感をおぼえてならない。

 しかも、その授業に参加できるのは選抜テストを合格した生徒に限るとなると、地域本部という組織が運営するとはいえ、校長はじめ教員がその組織にかかわっている以上、公立学校での機会均等という理念とはかけ離れるものであろう。

 この校長のことだから、当然都教委の理解を得ていただろうと思っていた。ところが先日『義務教育の機会均等の観点から疑義がある』として、区教委に事実上中止するよう指導したという報道に、これは面白くなりそうと注目している。

 知事は『面白い。私は賛成だよ・・・』と和田中を援護するコメントをしていたが、この校長は知事には事前に了解をとっていたのではないだろうか。ワンマン知事にさえ話を通しておけば、都教委など物の数ではない・大丈夫と思っていたに違いない。昨日のテレビの彼の強気の態度とコメントはまさにそれを裏付けている。

 都教委の指導文書の内容は(1)参加方法、費用の負担等について義務教育の機会均等という観点から疑義がある(2)特定の私塾に学校施設を利用させることは営利性を疑わせ、学校施設の公共性に反する恐れがある(3)教材開発に校長及び教員が関与することは、公務員の兼業、兼職の適正な手続きの観点から疑義がある・・・の3点だが、こんなことは誰に指摘されなくても当然のこと。

 (ここからは私のうがった見方であるが)この校長は区の校長会から自主的なのかそれとも除名なのか知らないが、事実上『脱会』していると聞く。当然彼に対して他の小中学校の校長からは『勝手なことをして・・・』という批判があるのは予想できる。

 そこへ今回の塾による夜間授業となると、自分の学校に飛び火してはたまらない他の校長達は一斉に反対の声が渦巻き、緊急の校長回でも開いたのではないだろうか。区教委に話を持って言っても、教育長は和田中の方針を認可しているので話にならず、結局のところ都教委に直訴したという筋書きでは・・・。

 直訴するにあたり他の区市の校長会の賛同も得たことは十分考えられる。都教委としては、知事の意向もあり当初は許可するつもりだっただろうが、身内の校長会の強い要望は無視できず、(世論の情勢も見ていたのかもしれないが)内部で意見のすり合わせをするのに時間がかかり、実施を目前に原則論を打ち出して反対という態度を表明・・・。

 区の教育長は自ら許可した以上、都教委から反対されてシッポを巻くのは面子にかかわるとばかり強気のコメント。振り上げた旗を下ろす訳にはいかないので都教委と喧嘩も辞さないという姿勢・・・。

 区教委の指導課長はじめ指導主事や事務方は、できれば内部でのゴタゴタは避けたいので、ここは和田中の独走は一時ストップしたいのでは・・・。彼らの苦虫をかみつぶしたような顔が目に浮かぶ。

 縦割り行政の典型的な『教育委員会』のこのような論理のすれ違いは珍しい。どこでどんな幕引きをするのか、これは楽しみになってきた・・・。(田舎親父)

2008年1月 9日 (水)

補助金から自民党に献金とは・・・

 またまたよく分からない政治絡みのいやな記事が新聞の一面を踊る。

 国から多額の補助金が大企業に流れていることを、以前誰かに聞いたことはあるが、いくらなんでもそんなことはあるまいと思っていた。が、実際に補助金の一部?が、自民党に献金されていたことが事実だったとなると、これは許せることではない。

 トヨタや日立、松下などという日本のトップ企業や団体が、国民生活を豊かにするための研究や調査などの名目で高額の補助金を国から受けているそうだが、その中の109もの企業や団体から、8億円にも及ぶ巨額の金が流れていたというから驚き。

 政治資金規正法は、補助金を受けている法人からの政治献金を原則禁じているが、これらの企業や団体の関係者は『規正法の例外に当たる』と主張しているという。相変わらず自分勝手なことを言っちょると口あんぐり・・・。

 規正法は、国から補助金の交付決定通知を受けた法人が1年以内に政治献金することを『原則禁止』しているが、『試験研究、調査または災害復旧に係るものその他性質上利益を伴わないものを除く』と『例外規定』を設けているらしい。

 なるほど『原則』とか、自分達に都合のよい場合は『例外』だとうたっているのは、今回のように実態が明らかになった時を想定しているのだろう。政治屋というのは自分達の懐を潤すためには悪知恵が働くものである。この知恵を国民のために使ったら、日本は世界から名実共に信頼と尊敬される素晴らしい国になるのにと思えるが・・・。

 研究や調査しているから『利益を伴わない』。だから例外だという言い分だろうが、『補助金』という言葉から判断すると、あくまで研究や調査に必要だから出されるもので政治に関わるものではないはず・・・これは誰が考えても当たり前。

 企業や団体は、来年ももっと多くの補助金をいただくために、濡れ手で粟の金の一部(補助金の総額28億円の4分1が一部とは思えないが)を、決定権力を持っている自民党に差し出す。何か下手な時代劇の『悪代官と越後屋・・・』のシ-ンを見るようだ。このシステムはまさに『癒着』という以外、表現できる言葉はない。

 補助金の総額を28億円と記したのは、補助金の交付決定後1年以内に自民党の受け皿組織に寄付をした109の企業や団体であって、全体の企業・団体が献金までの1年間に交付決定を受けた補助額は判明分だけで280億円にのぼるというから、まさにばらまき状態。

 補助金が全て悪いとは思わない。補助金がなければ運営できない組織があり、それらが素晴らしい研究や調査をしていることは誰もが理解しているところだろうが、その一部を(あえて悪く表現すると)『かつあげ』するようなシステムはいただけない。

 同時に補助金のあり方も考える必要がありそうだ。素晴らしい研究や調査をしている企業や団体がある一方、マンションの開発などにも補助金が出されるのは納得できないところ・・・。補助金を受けた業者が豊かな緑を破壊していると思うと腹立たしくなる。

 さらに、大企業に対しても技術開発は許容範囲だが、それを製品化・実用化するのは大企業の利潤を増やすために国民の税金をつぎ込むことになる。これは許してはならないものだと考えるが、いかがだろう・・・。その中から献金となると、これは利益を伴うものとなり、明らかな(ザル法ながら)政治資金規正法に違反する。

 年金問題しかり、防衛庁の汚職体質、官僚の不祥事、経済に対する無能力さ、アメリカの要求でインド洋上での給油活動の懲り押し等々、国民のささやかな幸福を求める声に背を向ける政府自民党と宗教政党のデタラメさをこれ以上許さないためにも、早期に衆議院解散・総選挙で政権交代を求めたいものである。

 もっとも民主党にもあまり期待できるとは思わないが・・・。(田舎親父)

2008年1月 8日 (火)

ベランダで焚き火を許す社会?・・・

 今年に入って、独り暮らしの高齢者が焼死というニュ-スが連日のように流れている。これは例年にないパイペ-ス。消防庁は『独り暮らしだと火災に気づかないまま燃え広がり逃げ遅れになりがち。初期消火を迅速に行うためにも、地元消防団を含め地域のつながりを強める必要がある』と言うが、地域コミュニティが崩壊している現在、具体的な対策はないようだ。

 中でも、都営住宅の5階で住んでいた老齢の男性の焼死の報道には衝撃を受けた。

 焼死したのは1月4日生まれの84歳のおじいちゃん。同じ棟に住む住民が真っ黒な煙が出ているのに気づき119番通報。12台もの消防車が駆けつけたが間に合わず、遺体で見つかったという。

 この老人は、別の都営住宅の建て替えに伴い約20年前に、同アパートに単身で引っ越してきた人で、身寄りはなく当初から生活保護を受けていたという。ここまではよくある話で、私も同じような境遇の高齢者を過去に接したことはある。

 ところが、この人は『ガスの契約』をしておらず、近所の人達はベランダで『たき火』をして食料を煮炊きする姿が何度も見られたという・・・となると、これは異常も異常、大異常。都営住宅という公営の施設のベランダで煮炊きすることなど、信じられない。

 ベランダで煮炊きしていたことを知っていたとしたら、そしてそれを黙認してきたとすると地域住民のあり方・考え方が問題で、完全に地域社会は崩壊していたとしか思えない。特に記事の『ベランダでたき火』という書き方が気になる。常識的に考えても、ベランダで『たき火』を見逃すだろか・・・。

 この老人は人付き合いを避ける性格で、民生委員や住民らが自宅を訪ねても部屋から顔を出さず、次第に声を掛ける人も減っていたという。こんな老人が増えていることは確なことは理解できるが、誰かが行政に声をかけるなり、あるいは一人ぐらい話でできる人がいなかったのだろうかと思ってしまう。(行政が知っても何ができるか疑問だが・・・)

 ガス会社との契約は随意だろうが、都営住宅の住民が『ガスの契約』をしていない、ということが私には理解できない。ガス料金の不払いでガスを止められるということは聞かない話ではない。ないが、生活保護を受けている人なら(どのぐらいの金額を受け取っていたかは分からないが)ガス代ぐらい払えそうなものだと思うのだが・・・。

 民政委員はこの老人が『ガスの契約』をしていなかったという事実をつかんでいたのだろうか。つかんでいても、そしてベランダで『たき火』をすることも『個人の自由』と捉え、住民を含めて行政や地域が何もできなかったとしたら、もはやその社会は人間が安心して住める空間とは言い難い。

 『ガスの契約』の随意はともかく、ベランダで焚き火は徹底して取り締まらなければならないのでは・・・。周りが注意しても聞かなければ『行政』が強制的にしかるべき施設に収容する必要があるのでは・・・。『行政』にその程度の権力は与えても良いのではないだろうか。

 ここにも『人権』という壁が立ちはだかっているのだろう。しかし『人権』というのはただ一人の『特殊な人』のためにある言葉ではなく、周りの人も含めて平等に分け与えられるものであるはず・・・。その意味では、火事の危険性が大きいベランダでの焚き火をする人を、強制的に立ち退かせるのは、地域住民の安全性を守るという地域住民の『人権』に合致するはずだと思いたい。

 この問題は(やむにやまれない理由があるだろうことは十分理解できるが)公園や河川敷など公共的な場を占拠して、ブル-シ-トで『自分の城』を作り、そこをかたくなに守っている『路上生活者』と呼ばれている人達に対しても当てはまるのではないだろうか。

 東京消防庁のまとめでは、一人が独り暮らしのお年寄の焼死者は過去5年間で450人とのこと、その4分1は65歳以上の独り暮らしだというから、独り暮らしをする老人(余儀なくされた老人も含めて)の中には、『独りよがりの老人』も存在することは確か・・・。

 このような悲劇が起こらないことを願う。(田舎親父)

2008年1月 7日 (月)

このままでは凍え死んでしまうという悲鳴が・・・

 新年早々、原油が1バレル=100ドルを突破したというニュ-スが流れた。1バレルというのは石油の体積を表示する単位、アメリカでの42ガロンに相当するらしい。この数値は約160リットルというから、原油1リットルについて約0.63ドル、日本円で70円弱というところ。いや物凄い数字である。

 石油資源を持たない我が国では、原油の価格が即ガソリンや灯油の価格に跳ね返るので、現在1リットル153円ほどのガソリンのスタンドでの価格は170円程度に跳ね上がるのではないだろうか。いや場合によったらもっと値上がりする可能性さえある。

 また、庶民の暖房器具である石油スト-ブの燃料である灯油も物凄い値上がり。いつも回ってくる販売車がこないので、昨日近くのガソリンスタンドに買いに出かけた。その価18リットル入りポリタンで1880円だったので、2000円を突破するのも時間の問題・・・。

 庶民にとってこれは死活問題。一日中太陽の恵みを得ている拙宅では、まだそれほど長時間石油スト-ブのお世話になることはない。昼間の暖房器具は必要ないので石油の消費量は大したことはないが、一般の家庭ではやり繰りが大変だろうと想像している。

 一日も早いガソリンや灯油にかけられている『暫定税率』の引き下げが求められるが、政府はダンマリ・・・。これでは庶民は『死ね・・・』ということなのだろうか。

 原油価格はここ半年で約2倍になっているというから物凄い。数年前までは1バレルあたり20ドル程度だったというから、数年間で5倍に跳ね上がっていることになる。常識的に考えると、大手の石油元売り会社はよくぞ頑張っていると思ってしまう。

 もっとも、数年前までは濡れ手に粟の大儲けだったことを考えると、今その利益を庶民に還元するのは当然といえば当然かもしれない・・・。が、原油価格の異常な高騰から考えると、この程度の値上げは企業努力によるところが多いことも確か。これには(私の計算違いでなければ)無条件に拍手を送りたい。

 経済のことには全く疎い私であるが、この異常な価格高騰の原因が『先物取引』といわれる投資によるものだということぐらいは理解できる。金融投資が低迷しているので、金や石油、あるいは最近バイオエタノ-ル絡みの穀物市場に、投機目的の巨額の金が集まるらしく、その金で石油などを買いあさっているからだという。経済とは、結局は『金』を持ったもの勝ちの世界となると、解決の妙案は少ないようだ。

 アメリカ経済がこの原油の高騰に加え、サムプライムロ-ンという保証リスクが大きい住宅ロ-ンの焦げつきなどで不景気感が蔓延、大混乱しているという。『アメリカがクシャミをすると日本は風邪をひく』と言われているほど、アメリカ頼みなっている日本経済は物凄いダメ-ジ。

 東京証券取引所で4日、新年の取引が始まったが、年明けのニューヨーク市場で原油が高騰したことや円高が進んだことを受けて、日経平均株価が一時、昨年末の終値から一時は700円を越す大幅な下落。最終的に600円程度の下落に落ち着いたが、日本経済が大打撃を受けているという。株式投資をしている人達にとっては大変な事態になったものだ・・・。

 今日から始まる東京市場の株価がどうなるのか分からないが、アメリカ市場が引き続いて下落しているというから、場合によって14000円も割り込むことも十分考えられ。何とかしないと日本経済は大変なことになりそうだが、どんな方法があるのだろう。

 政府筋によると、日本経済は引き続き順調に回復傾向にあるというが、物価の値上がりや石油の高騰、あるいは市場の動きなどを見る限り、回復しているどころか不況感がただよい、破滅への道をまっしぐらに進んでいるようにも思える。

 ある経済学者によると『原油価格は1バレル当たり130ドルまで覚悟』が必要だという。当たってほしくないが、もしこの識者の予想が本当になれば、日用品や食品の二次・三次の値上げは避けられないだろう。

 庶民生活への打撃はますます大きくなることは当然だが、値上げなどすると倒産しかねない中小企業の収益はますます少なくなり、景気全体をますます冷やすことぐらい私でも理解できる。新年早々こんな暗い話題ばかりでは気が滅入ってしまう。(田舎親父)

2008年1月 6日 (日)

マグロが食べられなくなる・・・

  東京12CHの看板番組に『ガイヤの夜明け』という番組がある。なかなかの硬派の番組で、めったに民放局を見ない私でもかなりの割合で(毎週火曜日10時からの)この番組にはチャンネルを合わせている。

 この『ガイヤの夜明け』の新春特別番組が、1月3日の午後9時から2時間以上の特番として放映されるとのことを番組表で知ったのは、その日の9時少し前。すでにNHKハイビジョン中継のエジプト文明と母なる大河ナイル川を見はじめていたので、ツタンカ-メン王墓発掘という場面が終わってから見ることにした。

 ビデオをとれば良いのにと思われるかもしれないが、どうしてもビデオというものを好きになれなくて、自分で撮影するのは大嫌い。(それでいてデジカメはなぜか好きなのが不思議)あらかじめ録画したものを観るのも嫌いな性格なので、ビデオ録画は10年来行ったことがない。しかし、今回はやはり録画をした方が良かったかなとも少し反省している・・・。

 丁度、マグロの資源問題が始まったところである。最近はアメリカやヨ-ロッパで和食ブ-ムとのこと、中国やロシアでも富裕層を中心に和食、特に刺身が好まれるようになったとのこと。実際に大量にマグロなどの刺身や寿司を食する人々の姿を映しだし、中には実際に中国人の若い女性にインタビュ-して『こんな美味しいものははじめて・・・』なんて答えさせている。

 どこまでが本当で、またどこまでが『やらせ』なのかははっきりしないが、スト-リ-としては理解できる。構成としてもなかなか考えたものになっている、というのが私の感想であるが・・・。

 中国やロシアで日本より高い価格でマグロの刺身や寿司が飛ぶように売れているという下りは完全には信じたくないが、アメリカやヨ-ロッパで日本料理店が繁盛していることは私もニュ-ヨ-クで実際に見たことがあるし、世界の料理に詳しい友人の話などからしても事実なことは間違いないようだ。だとすると、中国人の富裕層にも日本料理を食べることが流行していることも考えられないことはない。

 マグロを生で常食する習慣は、今までは(数年前までは)日本人だけの習慣。特にクロマグロは最高で日本人で嫌いな人を探すのも難しいほどだが、クロマグロに限らずどんなマグロでも世界中が喜んで売ってくれ、いくらでも日本の思い通りの価格で輸入できたという。

 ところが、世界の人達が日常的にクロマグロの刺身や寿司を食べるようになると事情は一転(特に中国人が食べはじめたら、日本に入って来なくなることは明らか)、価格がつり上がっただけではなく輸入するにも苦労が増えたことを、水産会社の『買いつけ担当』の営業部員達が現地で活動する映像を通して訴えていた。

 クロマグロの水揚げがもっとも多いのは地中海沿岸だとのこと、大西洋のクロマグロ達は産卵のためにジブラルタル海峡をこえて地中海に入るらしい。クロマグロ人気が高まると、当然ながら魚の大小関係なく、延縄漁法だけではなく巻き上げや底引き漁法で根こそぎ獲ってしまうので資源がどんどん先細り、今にマグロが食べられなくなるという事態になることを関係者は本気で危惧しているという。

 台湾の漁業関係者の乱獲も映像にあった。確かに資源が少なくなっている上に、産卵できるまで成長していない固体を捕まえるのだから、悪循環は間違いない。最近になって、国際機関が資源確保に動きだし台湾に警告をはじめたという。番組は、その具体策として廃棄命令が出された漁船を実際に廃棄しなければならなくなった漁民の悲しみを描いているが、なかなか考えさせられる。

 世界の体制としてマグロを守る動きは誤りだと思わない。国際機関が決めた漁船の廃棄命令も正しい選択には違いないだろうが、日本人として、散々漁獲し・あるいは無秩序に輸入して思う存分食べていたクロマグロを(日本以外にも高値で売れるとなると)発展途上国の人達が富を得る方法として漁獲していることを、力で止める権利があるかというと正直自信がない。

 昨年の初めごろからクロマグロの価格が急騰した。当時も輸入ものが品薄との情報だったと記憶しているが、クロマグロなどは、ス-パ-の鮮魚売り場の小さなトレイに数切れ入っているのが急に2倍以上跳ね上がったことは記憶に新しい。

 番組の構成を信じるならば、ますますクロマグロは高級化し、私のような庶民にはめったにお目にかかれないものになってしまうだろう。去年経験した物凄い値上がりが近い将来再び襲ってくることは間違いなさそう。それでも、どうしても食べたいとごり押しすれば、ますます輸入が難しくなるのも理解できる。

 輸入しにくくなったら、その現実を受け止めて、むしろ無理に食べなくても・・・、代替えの食料を見つけようとする素直な感覚も必要ではないだろうか。(田舎親父)

2008年1月 5日 (土)

二酸化炭素の排出も金次第・・・

 地球温暖化防止の国際的な枠組みである京都議定書の約束期間が始まった。我が国は、今年から5年間で二酸化炭素の排出量を6%削減することを宣言したとのことだが、実際には、議論されたころから比べて、削減目標を超える勢いで増えているというから、この達成は相当難しいことは間違いなさそう。

 京都議定書で取り決められた削減量の目標は、ヨ-ロッパ先進諸国(EU)8%、アメリカ7%、日本とカナダが6%で合意したというが、アメリカはその後この協定から離脱、中国やインドなどの物凄い勢いで経済発展している国々は参加していないというから、議定書の価値そのものが疑われるところ・・・。

 当初は、削減できる・削減することが国民的に『是であり義務』というム-ドがあり、効果的な対策を打ち出せなかった政府や産業界は、雰囲気に流されて『何とかなるだろう』という感じだったのが、ここにきてお尻に火がついたようだ。

アメリカが離脱した議定書が守れないことは初めからある程度予想できたと思うのだが、当時我が国が議長国だったこともあり、また我が国のリ-ダ-達が問題の大きさ・深さを捉えきれなかったこともあり、今更『ヤ-メタ・・・』と言えないのが現状。

 結局は国民に責任を押しつけて、最近は意識的に『地球温暖化』という言葉をマスコミと一緒になって流して危機感を煽り、結局は『国民一人一人の義務』だという雰囲気づくりに狂騒している感じ・・・。

家電各社の、エアコンの設定温度を1°C下げると、一人当たりの二酸化炭素の排出量を年間数キログラム削減できるというコマ-カャルもごく普通になってきた。車をなるべく使わないこと、そしてスピ-ドを落とすこと、電気のスイッチをまめに切ることなど、国民に『節約』することを強要するしか方法を知らないのではとさえ思ってしまう。

 『エコ』という言葉も巷に溢れている。『節約』することが『エコ』と同義語のように使われていることも、へそ曲がりの私には何か意図的なものを感じる。エネルギ-を大量消費する車や贅沢品を大量に市場に出している『社会システム』にメスの入れるのが先決だと思うのだが、大企業には税制上優遇しているのも納得できかねる。

 我が家では貧乏生活に慣れているので、夏場でもエアコンを使うことは稀。冬場でも設定温度は20°Cだから、すでに国民の一人として十分に削減量は大きくクリアしていると自負しているが、これだけ豊かになった社会・贅沢になれた生活では、政府やマスコミのこのキャンペ-ンは虚しく感じる。

 ヨ-ロッパの人々がどのように受け止めているのかはうかがいしれないが、最近、世界の国家と大企業を中心に二酸化炭素が売れるという変な経済感覚が流行っているという。二酸化炭素の排出権という『商品』を作り出して、その排出量を売り買いする商社が出現、株と同じように二酸化炭素の排出権価格を操作して大儲けするというから恐ろしい。

 一昨日の朝日の朝刊がこのことを取り上げているが、ロンドンにあるこの商社の壁には『08年12月物』から『12年12月物』までの返答する二酸化炭素排出価格が表示されているといい、ネットや電話で千トン単位の注文が入り、一日の売買量は数百万トンになるそうだ。

 現在の日本政府には思い切った政策は期待できない。結局のところ大企業に税制上の優遇措置をちらつかせて、馴れ合い的に削減目標を示して企業努力という解決策だろうが、それでは企業に『金で二酸化炭素の排出権』を買わせるだけ。これでは社会全体のモラルの低下は進むことはあっても向上はおぼつかない。

 企業に新しく設けられた『排出権課』などというセクションの担当者は、自社の利益だけのため、時差のあるロンドン市場の動きに血眼・・・。昼夜が入れ代わった環境に追い込まれ夜も寝られなくなる、となると新しい病名が心配だ。

 『二酸化炭素排出権シンドロ-ム』などという病名で、有能な人材が精神的疾患者とならないことを願っている。(田舎親父)

2008年1月 4日 (金)

餅を詰まらせて病院に・・・

  昨日の箱根駅伝は、復路で思いがけず東海大が棄権、大東文化大までもアクシデントと大荒れになってしまった。棄権した選手は恐らく『死んでもよいから走りたい・・・』という体育会系の精神をもってこの大会に挑んだに違いない。

 早稲田の7区以後の選手も結局は競り負け、大きく差を開けられる優勝を逃がしているという意味では気持ち的に落ち込むだろう。下位校では目立たないだろうが、競い合って負けたことを『自分の能力不足や不注意?』で母校の名誉を傷つけたと思いこんで精神的に立ち直れないほどのダメ-ジを受けてしまわないかと心配である。これらの選手の立ち直りを期待したい。

 ところで毎年、年末年始のこの時期には餅を咽喉に詰まらせて救急車で病院に運ばれるという報道がお馴染み。手当てが早ければ助かる確率が高いのだが、周りに人がいなかったりして発見が遅れたら大変、病院に運ばれても間に合わず命を落とす人も多いようだ。

 今年も1日から2日にかけて、例年通り(こんな表現は不謹慎かもしれないが)お年寄りらが餅をのどに詰まらせる事故が相次いだとのこと。都内では59~92歳の男女計13人が病院に運ばれ、2人が死亡したという。関東地方ではこのほかにも3人が餅を詰まらせて亡くなったと新聞は伝えている。

 高齢になると、食物を飲み下す『嚥下能力』が低下して、気管や肺に入り込むことが多くなる上に、気管に物が入った時に瞬間的に『むせる』という動作で侵入を防ぐ、謂わば『本能』が衰えてくるかららしい。

 食物ならば何でも、喉に詰まらせる可能性があるのだろうが、柔らかい餅の場合は特にその危険性が多く、その上、お年寄りは必ずといって良いほど『正月には餅を食べなければならない』と思っている人が圧倒的多数、これが大きな原因だろう。

 事故を防ぐためには、呑み込む能力を衰えさせないことであるが、本人が『若い時に食べた経験で平気』だと思い込んでいるから、この種の事故は無くなりそうもない。

 『食物は小さく切ること』そして『ゆっくりとよく噛んで食べること』さらに『家族と一緒に食べること』という3点が予防策らしい。なるほど全て利にかなっている。

 小さくなれば喉に引っかかる可能性は減るだけでなく、よく噛むことで唾液が分泌され、食物の流れがスムーズになるから喉に詰まることも無くなる訳である。さらに、家族など誰かが一緒だったら、万一喉に詰まったとしてもすぐ気づき対処ができる。

 とはいえ、餅を喉に詰まらせるのは『自己責任』。特に男性に多いというから、私も含めて自戒したいものである。

 このような報道があると思い出すのは、以前この欄でも取り上げた、コンニャクゼリ-である。このところ事故は起きていないのか、それともメ-カ-が倒産してこの種の菓子類が店頭から消えたのかは不明だが、このコンニャクゼリ-を喉に詰めて死亡という記事を目にすることがない。

 もっとも、こちらの事故は高齢者というより子どもが多く、この種の菓子類を何も考えずに与えている親の責任。日頃から親が3つの注意を守るように、きちんと『躾』ておきさえすれば喉に詰めるなんて起こるわけはないだろうが・・・。

 最近は『自己責任』というのがないがしろにされて、自分の不注意であっても相手を訴えることが流行り。コンニャクゼリ-を話題にした時も取り上げたが、人間が生きていくためにもっとも大切な『食べ物』に対しても全て他人任せにしていることが多いのが、問題を複雑にさせているようだ。このあたり、少しは考えたいもの・・・。

 賞味期限という表示などもその代表で、その気になればいくらでも『偽装』が可能。何でも数値があれば安全だと思い込むのではなく、自分で『食べられる・食べられない』をと判断できる能力を養うことが大切では・・・。(田舎親父) 

2008年1月 3日 (木)

サバも高級魚に・・・

  箱根駅伝をビ-ルを飲みながらテレビ観戦、ついついこの小欄をおろそかにしていまっている。ここ数年苦戦続きの早稲田が往路を制したが、復路はどうなるのだろう。順天が棄権したのは気の毒だが、これが駅伝の恐ろしいところだろうか。

ところで、庶民にはお馴染みの『サバ』も値上がりしているらしい。

 去年の年末のことであるが、普通は1匹300円程度の『マサバ』が、市場の仲買人が5000円というとんでもない値段で取引されたとの報道に、一体どうっているのだろうと驚き・・・。

 関サバはあまりにも有名だが、三浦半島の松輪漁港に上がる『松輪サバ』は関サバに負けないほど味が良いと最近人気上昇中。ところがこのところ大物が釣れないと釣り好きの人達を嘆かせているらしい。

 年末、久しぶりで先輩のお宅に訪れて、しばしのおしゃべりのなかでもこの話題がでた。先輩は今年78歳になるとのことだが、今でも時々海釣りに出かけるという。その先輩がここ数年、松輪のサバが小粒になったと嘆いていた。

 サバは生まれて3年過ぎないと卵を産まないらしい。ところが、釣れるサバは2年もの以下の小さいものばかりだという。これではサバそのものの資源がなくなることは明らかだが、魚そのものの量が減っているような気がすると語ってくれた。

 一匹5000円という値がついたのは築地の市場、なんでも長崎や福岡の巻き網船が東シナ海で漁獲したもので、一匹が1キロにもなる大型のマサバ、人気が高い天然ブリやクロマグロ並みの高級魚扱いだったという。

 サバといえば、海のない京都や奈良では古くから愛された魚、北陸からはるばる運ばれたサバはそのまま生では食べられないので、押し鮨や柿の葉寿司などにしてある程度の保存がきく食べ物にしているのは人々の知恵と感心する。

 サバがとれなくなったら、これらの名品の製造にも影響するのではないだろうか。まさか『偽装』が始まるとは思いたくないが・・・。(田舎親父)

2008年1月 1日 (火)

今年もよろしくお願いいたします

明けまして おめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
去年は『偽』の年でしたが、今年は『信』の年になりますことを心から願っています。

                         
       今年もどうぞよろしくお願いいたします

桑の葉には驚くほど驚異的なパワ-が秘められています。
カルシウムが牛乳の27倍なんて信じられますか。
ミネラルやビタミンなども他の食品と比べて桁違いに豊富です。
また、桑の葉だけが持っている『デオキシノジリマイシン』という血糖値を下げる成分までも含まれることを知って、ここ数年桑の葉を利用した健康食品の研究と開発に没頭しています。

その結果、一昨年は『
Kuwaffee』昨年は『クワッコDeスリム』を考案して、現在いろいろな方に試していただいています。

私自身、数年来糖尿予備軍と診断され薬を服用していましたが、これらを毎日飲み食べることによって、現在はその必要は全くなくなり主治医からも不思議がられています。
今年はこの桑の葉パワを全国の人達に紹介する活動に力を入れていこうと思っています。

血圧や血糖値が気になる方、ご遠慮なく連絡下さい。

一緒に健康になりましよう。

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