文科省って塾の手先なの?・・・
文科省から『子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告について』という、奇妙奇天烈なデ-タ-が発表された。
『学習塾や習い事など、子どもの学校外での学習活動にかかわる最新の実態や意識を把握し、今後の子どもの学習活動の充実に役立てる基礎資料を得ることを目的としたもの』だという注釈がついているが、塾に通っている子どもの数を調べて、どのように学習活動を充実するというのだろう。
調査対象は全国の公立小中学校の児童生徒と保護者らしいが、一方では学力低下を防ぐ為に授業時数を確保せよ、と命令しておきながら、このような面倒な調査を命じるとは変な話。
いい加減な数字合わせで済ませる学校もあるだろうが、文科省の命令には忠実な校長になると、『大事な大事な』授業より『ご命令とあれば・・・』と部下教員に丁寧な調査を命じている姿を想像できる。そんな光景を思い浮かべるとついつい笑ってしまう。
それはともかく内容を見ると、学校外での何らかの学習活動(学習塾、家庭教師、通信添削、習い事など)をしている子どもたちは、小中全体を通じて各学年とも80%前後、複数の活動をしている子どもは小中全体を通じて、中学2~3年を除き40%前後となっているとのことである。
特に学習塾に限ると、学年が上がるにつれて増加し、中学2年で50%を超え、中学3年では65.2%です。また、家庭教師による指導割合は数字的には低いが学年が上がるにつれて増加しているという。
さらに具体的な項目として、塾で習う教科については、小学生はどの学年も『算数』『国語』の順に多く、『英語』は小学1年~5年で30%前後だが、小学6年で約5割となっており、中学生では、中学2年まで『英語』『数学』の順に多く、中学3年で『数学』『英語』の順に逆転。また、『国語』『社会』『理科』という強化は、中学2年までは50%未満だが、中学3年になると50%を超えているというデ-タ-。
細かい数字はともかく、この傾向などはわざわざ文科省の権威を傘に全国規模で行わなくても、誰もが思っていることではないだろうか。恐らく、集計は官僚が天下った『○○財団法人』あたりが受け持つのだろうが、こんな数値を知らせる必要があるのだろうかと首を傾げる。もっとも『○○財団』はいかにも重要な教育調査をしている(仕事をしている)という姿勢が必要なのだろう・・・が。
調査の結果はさらに続き、『習い事』を小中全体でみると、『水泳』『サッカー』『武道』といった『体育・スポーツ系』や、『ピアノ』『習字』といった、いわゆる『けいこごと』などが多く、男子では『体育・スポーツ系』が、女子では『けいこごと』が多くなるという結果。これも当たり前・・・。
そしてご丁寧にも、『学習塾の好き・嫌い』で調査しているのには驚き。小学生では『好き』とする子どもの割合は学年が上がるにつれて減少しているが、どの学年も5割以上であり、『嫌い』とする子どもは、どの学年も1割前後。中学生では、『好き』とする子どもは、どの学年も4割台で、『ふつう』は3割以上、『嫌い』は15%前後という。
ついでに『学校が好き・嫌い』調査まですれば良いのに、と思ってしまう。まあ、そんな項目を入れなくても結果は十分すぎるほど予測できそうだが・・・。
文科省の本来の仕事は、学校でまじめに学習に取り組んでいさえすれば、特に進学塾に通わなくても高校に入学できる学力程度は身に着けさせることではないだろうか。それをご都合で、施策や制度をクルクルと変更して、進学のためのみではなく普段でも学習塾に通うことが当たり前のような風潮を生み出し、時には公立の学校が『塾の力』を借りている現状を容認しているのは、まさに本末転倒。
塾に通うことが当たり前、でなければ学力がつかないなんて・・・こんな塾の手先のような役所なら、存在理由がないというのは言い過ぎだろうか・・・。
学力テストの点数を上げろと校長から命令されているのにもかかわらず、授業時間をさいてまでこんな丁寧な調査をさせられる教員も災難。なるほど、こんな雑用をどんどん押しつけられていては午後8時、9時までの勤務をしなければならない理由がよくわかる。(田舎親父)
・・・明日から頭脳休養のため10日程休載・・・


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