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2008年11月14日 (金)

何でも裁判という風潮が気になる

 学校での事故・事件とその後の裁判関連でも福岡は他県の追随を許さないと表現しても良いほど賑やかなのは県民性・・・?。決して、偏見を持っているつもりはないが、あまりにも数が多いのが気になる。

 小学時代の担任教諭による差別的な発言がきっかけでストレスによる解離性障害などを発症して不登校になるなどしたとして、中学3年の女子生徒と両親が、中間という自治体と教諭を相手取り、慰謝料など約1億5565万円の損害賠償を求める訴訟を福岡地裁に起こしたというニュ-スに、思わず書き出しのような気持ちにさせられる。

 生徒は昨秋、声が出なくなったうえ立てなくなり一時入院して不登校が続いているというが、昨秋の発症と4年前の担任とのかかわりの因果関係がよく分からない。

 記事によると、小学校5年の時の担任の女性教諭が『口の開け方がおかしい』とか『トロい』などの発言を繰り返したという。この女生徒は同年2月というから、4年生の学年末に『てんかん』と診断され投薬を受けていたらしく、5月になって両親に『学校に行きたくない』と言い始めたという。

 当時、女児は多くを語らなかったが、同級生から『(担任からいじめを受けている)と言われて、母親が担任に対応を尋ねると『そんなことはない。口の開け方の指導に力を入れていた』とのことだったが、その後も担任は同様の発言を続け、生徒はストレスで目が見えなくなったり耳が聞こえにくくなったりし、一時不登校になったという。そして、中学入学後もいじめを受け、学校が適切に対応しないため今年1月、特別支援学校に転校したとのことらしい・・・。

 この担任教諭は差別的な発言を認め謝罪し、当時の校長と市教育長もおわびの文書を出したが、両親は『完治は著しく困難と診断された。原因を作ったのは当時の担任で、市も適切に対応する義務を怠り症状を悪化させた』として訴訟したという。

 事情がよく呑み込めないから迂闊なことは言えないが、小学校の教師は『てんかん』と診察された児童に対して『発音をしっかり』とか『もうすこしハキハキしなさい』程度は言うことはあっても、『あんたはトロイね・・・』なんか言うわけがないと信じたい。

 百歩譲って、それに近いことを発言したとしよう。『てんかん』と診断されて気が滅入っていた親が、このことについて教育委員会に猛抗議、校長は慌てふためき担任に『とにかく謝れ・・・』と言うことは、今日の学校現場ではよく聞く話。この延長線上に今回の訴訟があるのではないだろうか。

 それにしても4年前に担任をしていた子どもの親から訴えられたとなると、冗談や軽い気持ちでこどもたちの心をつかむことが必要な教師にとっては『もう少しはっきり発音しなさい・・・』などは日常的によく口にする言葉さえ選ばなくてはならなくなる。

 こんな言葉一つが、これが数年後に訴訟の原因となっては、常にビクビクしながら教壇に立たなくてはならなくなってしまう。何か、背景にとんでもない問題が潜んでいるのではないかと感じてならない。

 『親が抗議すれば、とにかく謝ってしまえ』という教育委員会や学校の姿勢が大問題になった例が、数年前にやはり福岡であった。『死に方教えたろうか』と教え子を恫喝した史上最悪の『殺人教師』として、実名まであげてワイドショ-で面白おかしく取り上げられた事件である。

 こんな教師などいるわけがない・・・と思って見守っていた人も多いはず。私もその一人で、俄に信じられなかったが、教育委員会が調査の結果、教諭が児童に対しいじめと虐待を行なっていたことを認め『教師によるいじめ』として、教諭に対し停職6か月の懲戒処分にしたというので、本当にこんな教師も存在していたのだと・・・と暗澹たる気持ちになったことを思い出す。

 そこで、マスコミは報道価値がなくなったので全く騒がなくなったが、数日前にこの事件の後日談をネットで知った。

 それによると、この措置に気をよくしたのか、あるいはカネをむしりとれると思ったのか、両親は訴訟を起こし最終的には5800万円という慰謝料を要求して争ったが、裁判が進むうちに、この両親の言うことがウソで固められた矛盾だらけだということが明らかになったというから、まさに教師受難の時代と憤りを感じる。

 この事件では、学校も、教育委員会も、原告側の弁護士も、男児を診察した精神科医も、そしてマスコミも、保護者の話を鵜呑みにして、『事実無根』と必死に訴えていた教師を問答無用と『殺人教師』に祭り上げていたのだから、何でも裁判にすれば慰謝料が手に入ると思わせる風潮が恐ろしい。

 今、学校に理不尽な要求を突きつける『モンスタ-ペアレンツ』が問題になっているが、この両親こそその典型では・・・。

 今回騒がれている事件が、同じだとは思いたくないが、何でも教師が悪いと謝らせている今日の教育行政の姿勢をみると、その可能性は否定できないような気もする。

 ぜひ裁判で事実を明らかにしてほしいと思うが、親をなだめて何とか納めようとする姿勢が目立つ教育委員会では、事実関係を正確につかむ努力すら期待できそうもない。といったら言い過ぎだろうか・・・・。(田舎親父)

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