やはり親方日の丸には勝てないのか・・・
中央省庁の大勢の官僚たちが連日深夜の帰宅にタクシ-を利用して、それもわざわざ遠回り(のように偽って)をさせてして深夜帰宅していたことが、どこからかバレて大騒ぎになったことは、もうすっかり忘れられてしまっている感がある。
その官僚たちを何とかつかまえようとして、盆暮れの付け届けは当然として、運転手が車内でビ-ルや金品を渡していることが明らかになり、これらのタクシ-に対してマスコミは『居酒屋タクシ-』と命名、そちらの方が賑やかになったことも古い話。
特に国交省の役人たちの利用が多かったらしく、国交省は夏の期間中タクシ-の利用を自粛したというニュ-スと、その結果何千万だったか覚えていないが、経費が削減されたという記事も懐かしい。
今もタクシ-利用を自粛していると信じたい(多分ほとぼりも醒めたことだろうと以前通りの習慣が始まっている可能性の方が高いだろうが・・・)が、当時『居酒屋タクシ-』と騒がれたタクシ-業界としては、なんとしても役人の気を引こうとするのは当たり前で、だれが始めたのか分からないが、車内で『ビ-ルとつまみをサ-ビス』は、まさに飲んべい役人にとっては最高の方法、知恵者がいたもんだと感心すらしたものである。
そのサ-ビスを認めるわけではないが、今でも『居酒屋タクシ-』などという存在しそうな言葉が日常語になっているのは、それだけタクシ-を利用している役人が多かった(現在形で『多い』と言った方が正しいかも・・・)ことを表し、そこに群がる業界の熾烈な競争がさせたことだと思っている。
違法なことには違いないが、このような現実が生まれてきたのは、役人たちが必要もなく深夜にタクシ-を税金で賄うようなシステムであることが根底にあるからこそで、タクシ-の業界から見たら、謂わば『必要悪』ではないだろうか。
私自身、この問題のことをすっかり忘れていたが、先日、このことを思い出させるようなニュ-スが流れた。
タクシー乗務員から金品の接待を受けていた問題で、国土交通省関東運輸局は28日、客の職員に現金の割り戻しや金券の提供を行ったと認めた東京都内の個人タクシー事業者11人に対し、道路運送法に基づき40~20日間の車両の使用停止を命じる行政処分を行った、との記事に、何か『違うのでは・・・』と感じたが、これは私だけなのだろうか。
運輸局が各省庁などから情報提供のあった事業者34人を聴取し、現金と金券の提供を認めた11人を処分対象としたらしい。最も重い40日間の処分をされたのは、財務省の特定の職員対し、5年間にわたり専属のようにしていた運転手だという。運送の都度、現金の割り戻しや金券を提供。計画性が高く悪質と判断されたようだ。
20日間の処分は10人で、商品券やビール券などを20~1回、渡していたというが、全てタクシ-の運転手に対する処分で、そんなサ-ビスをむしろ奨励していたとも思われる事業者には何のおとがめもなかったのは変な話。
それ以上に納得できないのは、金品を受け取るというのは明らかに違法行為。事情聴取の段階で、内閣、総務、財務、経済産業、環境の5府省の職員の名前が挙がったというのに、名前はともかく実数も明らかにされていないことである。あまりにも数が多すぎて発表すると大変なことになると判断したのかも知れないが・・・。
結局は、その罪を全て末端のタクシ-運転手に負わせて、事業者はほんの少しの痛みだけですませ、役人たちは無罪放免とは。
昔から『泣く子と地頭に勝てない』といわれているように、今でもこの国は『親方日の丸』の官僚たちは、不正があきらかよちなっても決して泥をかぶることがないシステムが生きているかと思うと、何となく悲しくさえなってくる。(田舎親父)


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