派遣というシステムをなくさない限り・・・
一時代前にはパ-ト従業員という制度はあっても契約や派遣なんて形態はなかったはずなのに、最近は契約や派遣社員が当たり前になり製造業を中心に、この安易でしかも安い賃金で雇える彼らによって利潤が大幅に増えているという現象が普通になっている。
『構造改革』という掛け声で始まった『規制緩和』は、分野によっては素晴らしい効果を発揮したのは間違いなく『○○特区』などは全く新しい発想法で、特に地方の活性化などには大きく寄与したことは誰もが認めるところ。
しかし、人間を派遣するなどという一番慎重に進めなければならないはずなのに、郵政民営化の隠し玉のようなやり方で分野にまでこの考え方を適用したので、誰でもがかかわれるようにしてしまった。
今頃になって、言い訳じみた書き方をして我ながらみっともないと思うが、当時のコイズミ政権の実に奇妙なやり方に、これほどの影の部分が隠されていたと気付かなかったのは迂闊・・・。しかし、当時は毎日日常的に問題に追われていたので、仕方なかったと思わないでもない。
あっという間に成立した新しい法律によって『派遣会社』という、一見会社にも従業員にも便利な組織が次々に作られたことが今日の派遣・契約社員を中心にした雇用問題の根底にあることも間違いないところ。
当時は経済は順風そのもの、作れば売れるという時代に入ったことが追い風になり、大企業はどんどん従業員を増やしたいという情勢。しかし、福利厚生や賃金体系などのシバリがあって人件費は膨大になることは明らかで一度採用してしまうと簡単には解雇できないとなると、派遣社員制度は大きなメリットになることは当然といえばこんな当然なことはない。
仕事を求める側からも一生同じ仕事に縛られるより、働きたい時だけ働き嫌になったら次の仕事を求めれば良い、という安易なム-ドが社会的に蔓延し、労使双方が便利だと思ってしまったきらいがあり、瞬く間に派遣・契約が当たり前の社会になってしまった。しかし、その実態などほとんどがヤミの中、マスコミも視聴率が稼げないこんな問題に見向きもしなかったので、一般庶民が知らなかったのは当然だろう。
このような風潮を巧みに利用して『グッドウエル』のように、全ての分野に対して派遣業務を行い、分野ごとに子会社化する会社が現れ、『ねずみ講的』と表現しても差し支えないような組織を形成して、トップや取り巻きはとんでもない利益を独り占め、守銭奴的経営に走る輩が出現。
あまりにも手を広げすぎたため、金繰りに困って破綻するのだが、派遣業務は美味しい仕事に違いない。ある程度堅実な派遣会社は生き残り、製造業からの要請で左うちわ・・・。だったはず・・・なのだが。
ところが昨年9月からの急激に景気が落ち込み、作っても売れない事態となり、となると自動車はじめ製造企業はラインをストップするのが一番とばかり、現場で働く契約・派遣社員の解雇が相次ぎ、たちまちのうちに社会問題化してしまった。
先日話題にした『夜逃げ屋』ではないが、各地で年を越せないと悲鳴が上がり、支援の手がさしのばされているのだが、肝心の国が動かないので地方自治体やNPO組織が見るに見かねて立ち上がるのが現状、大晦日に東京・日比谷公園に開設された『年越し派遣村』などはその典型だろう。
何もしないのにいちゃもんだけは一人前の政府は早速バカなコメント。総務政務官という内閣の重要ポストにいる自民党の坂本某かは『年越し派遣村』について『本当にまじめに働こうとしている人たちが集まっているのかな?という気もした』と発言した。
世論からは大顰蹙、発言を取り消し謝罪するというみっともない姿をさらしたが、様々な要求は学生紛争の時の『学内を開放しろ』『学長よ出てこい』につながるという発言は、恐らくこの男の本心で、例によって表面的に謝罪しておく方が良いだろうという程度ということは間違いなさそう。
一方マスコミの取材も気になる。視聴率を上げるためには、ここぞとばかり『お涙ちょうだい作戦』で、NHKはじめ民放各社は派遣労働者を引っ張り出して、その窮状を訴える構成に、何となく違和感を持ってしまう。
特に、気になったのは、テレビ局がこぞって取材していたキャノン大分を解雇された派遣労働者で、大分の自治体の臨時職員に採用されたという37歳の男性の姿。インタビュ-に答える姿は、助かった、これで生きられる・・・と言っていたが、どうしても本当に困ったという切迫感が伝わって来なかったように思えてならない。
さらに、年が明けたある日、宮崎の実家に帰省している姿がテレビで紹介されていたこの男性、顔半分は隠されているので表情は読み取れなかったが、何とこざっぱりした和服姿でリラックスしている雰囲気と隣の母親らしき女性がかいがいしく世話をしている様子に、何か違うのではないかと思ったのは私だけなのだろうか。
正月に帰れる家があるこの男性は、普段からのんびりと過ごせる場があることに満足して、定職を求めて来なかったように思えてならない。
好きで派遣社員をやっていると表現すると、必死にこの人たちのためにボランティア活動している人々から大批難を引けるだろうが、37歳という年齢を考えると自分から進んで職を求めて来なかったのでは・・・ないだろうかと思わせるのも確か。
契約・派遣制度そのものをなくさない限り、企業は便利さから、働く側も安易な気持ちが先に立ち『人として生きるとは何か・・・』という、人間としての尊厳をかけた根本的な命題など議論することすらナンセンスという、今でも十分刹那主義なのだろうが、さらに絶望と本能でしか生きられない、とても人間とは思えない生活しかできない社会になってしまうのではないだろうか。(田舎親父)


●生きるとは?●
はじめまして。
この新しい年はどのような年になるのでしょうか。
人間が生きて行く途上で、様々な試練や悩みがあります。
最近、「生きる意味が分からない。死にたい」という人が急増しているように感じます。
明日に希望が持てない不安な時代でもあるからでしょう。
しかし、こんな言葉を最近聞いたことがあります。
「あなたが”死にたい”と思って無駄に過ごした今日は、昨日死んで行った人が懸命に”生きたい”と思って努力した明日なのです。」
人は一体、何のために生きているのでしょうか。
人はどこから来て
何のために、勉強し、働き、生きて
どこへ向かっているのでしょうか。
なぜ、人は孤独なのでしょうか。
愛とは何か、生きる意味、死とは何かなどのことについて、ブログで分かりやすく聖書から福音を書き綴って来ました。
ひまなときにご訪問下さい。
http://blog.goo.ne.jp/goo1639/
「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。」(聖書)
「生きる目的は一体何か」
http://blog.goo.ne.jp/goo1639/m/200705
「人生の目的と意味は何か」:
http://blog.goo.ne.jp/goo1639/d/20060519
投稿: 冬目漱石 | 2009年1月10日 (土) 12時10分