« バ-サンのワガママにまわりは大迷惑・・・ | トップページ | カメラを向けると逮捕とは・・・ »

2009年5月12日 (火)

今更見直しとは・・・相変わらず日和見な教育論議

 中高一環校が大人気らしい。10年前に発足したこのシステム。6年間かけてゆとりを持って教育するというのは建前で、狙いは一流大学への進学というのははじめからわかりきっていたこと、予想通りというか当然の結果だろうが、大学への進学率が上がると人気は鰻登り。ネコも杓子も一環校へという熱が高まっているという。

文科相の諮問機関に『規制改革会議という機関があるそうだ。その会議から『難関化して小学校の勉強では合格できないところがあり、公教育として問題だ』との批判があったらしく、文科省は大慌てで入学選抜の在り方などの議論をはじめる方針だとのことだが、制度発足時からこんな現象はわかりきったこと、今更、誰を集めてどんな議論をするのか・・・と醒めた見方しかできない。

保護者にしてみたら『私立のように学費をかけないで大学進学に期待がもてる』と受験熱が高いが、普通の小学校生活をしている子どもにとってはかなりハ-ドルが高く、私立以上に『塾さま』のお世話にならないと合格できないとなると、貧乏人にはとても無理な話となり『公立』の根本理念すら否定してしまっているようだ。

規制緩和という錦の御旗のもとに発足したこの制度、現在では158校にもなったというが、当時法案をどうしても通したい輩は、隠れ蓑として『高校進学に無駄な時間を作らせたくない』という言い方をしていたはず。

『15歳の春に涙は不要』という、表面的にはきわめて反対しにくい考え方を押し通して、しかも『偏差値による学校間格差を助長させない』との付帯決議をつけてまで国会を通過させた。確か『学力検査を行わない』という施行規則を付帯させてまで・・・である。

ところが、実際に一環校になったのは(東京に例をとると)元々が進学校としてある程度の実績があった高校で、併設された中学校への入学希望者が多くなったとなると、『学力テスト』を行なわねばならなくなるのは当然の成り行き。

当時、東京都の小中学校の関係者からは『どうせ公立高校の人気挽回だけの付け焼き刃・・・』と醒めた批判があったことを思い出す。

無理押しして作り上げた小中一環校の実績が思わしくないとなると、どんな批判にさらされないとも限らない。人事権を持っている都道府県教育委員会は、近隣の小学校までも含めて、優秀な教員を優先的に送り込むものだから(しかも、その地域には富裕層が多く、塾に通える経済的余裕がある家庭が多い)、学力?は向上し一流大学への進学率は上がるのは当たり前だろう。

受験者が増えると『適正検査』と称する『学力テスト』を行うことも成り行きだが、これが私立以上に難問というから困ったもの。しかも併設高校が私立に対して『一流大学へ大量合格』ということにミエを張り、『私立に対抗して、成績のよい児童を集める』ことに躍起となっているのだから、『適正検査』は難問続きになるのも無理ならぬこと。

規制改革会議では一環校に進学するためには『塾通いなどが必要で、高額所得者が有利になる』という当たり前のことが議論されて、『公立が担うべき役割を明確化するべき』という意見でまとまったらしいく『地域のトップ校」の高校には中学を設けない』『面接、作文、推薦などを適切に組み合わせる』『志願者が3倍程度を超えたら、選抜の過程で必ず抽選を採り入れる』といった方法を提案しているとのことだ。

理屈からすると、ある程度学力が低い生徒であっても、指導力が優れた教員がそろっているのだから、学力を向上させることはできるのではないだろうか・・・。

ならば、今後一環校制度を続けるのなら、はじめから抽選で選抜すれば良いのにと思わないでもない。

私は以前から、中高一環制度より小中一環が望ましいと主張している。制度開始から10年。廃止も視野に入れて、公立の一貫校の意味や教育内容など、納得できる答申を期待したいのだが・・・・。無理だろうな。(田舎親父)

« バ-サンのワガママにまわりは大迷惑・・・ | トップページ | カメラを向けると逮捕とは・・・ »

コメント

サイト運営し始めた者なんですが、相互リンクしていただきたくて、コメントさせていただきました。
http://hikaku-lin.com/link/register.html
こちらより、相互リンクしていただけると嬉しいです。
まだまだ、未熟なサイトですが、少しずつコンテンツを充実させていきたいと思ってます。
突然、失礼しました。
GLx109St

■「公立一貫校への抽選導入論に反対のメールを送ろう」■

文部科学省へのメールはこちら
voice@mext.go.jp

規制改革会議に属する福井秀夫氏と戸田忠雄氏の2氏による、私立の経営維持を
目論んだ公立一貫校潰しの主張が激しくなってきています。彼らは公立一貫校を
「民業圧迫」と断言し、公立中高一貫校は抽選や推薦を導入するべきだと主張しています。
公立の崩壊を招いた学校群制度や総合選抜制度とまったく同じ発想です。
文部科学省へ、公立一貫校の入試制度改悪反対のメールを送るよう協力よろしくお願いします。

なお、規制改革会議は、派遣労働規制、労働時間規制の全面撤廃、最低賃金の引き上げ
絶対反対、保育水準の切り下げを主張していることで有名な組織です。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/208744/44986541

この記事へのトラックバック一覧です: 今更見直しとは・・・相変わらず日和見な教育論議:

« バ-サンのワガママにまわりは大迷惑・・・ | トップページ | カメラを向けると逮捕とは・・・ »

2009年11月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ