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2009年5月 5日 (火)

ミツバチの飼育には許可が必要だったとは・・・

 全国的にミツバチが不足しているという。そう言えば、毎日のように郊外をのんびり散歩することを日課としている私にも、ここ数年ミツバチの姿が見かけられなくなっていることは間違いないと感じることができる。

 これは深刻な事態なのだが、野菜ですら工場でつくられるのが当たり前になっている現在社会では、ハチやアブなどの昆虫の役割などには無関心の人がほとんど。これらの昆虫がいなくなったら、農業が成り立たないということが理解されにくいようだ。

 ところが、リンゴやナシなどの果物をつくっている農家にとって、受粉を助けてくれるミツバチの減少は死活問題。各地でミツバチにまつわる問題が起こっている。

 先日、サクランボ生産農家の嘆きが紹介されていたが、今シーズン、ハウスサクランボ用の交配に使用するセイヨウミツバチの数が激減し、養蜂家から要望に答えられないという返事があったので、仕方なく1割程少なく注文したところ、価格が前年の1箱(8000匹入り)約2万円から、3万円以上でないと要望に答えられないとのこと。

 この農家では1シーズンに10箱必要としているらしいから、10万円以上の負担になると頭を抱えているが、これを製品価格に上乗せなどできないだろうから、大変なやり繰りを強いられることは違いない。

 『人を雇うより安いが痛い出費。この不景気で作物の卸値も期待できない。収穫量や品質に影響が出ていないことだけが救い・・・』とあきらめ顔で語っていた。この農家では、養蜂家ばかりに頼れないと、自らミツバチを大事に繁殖させるというが、何故か半数は死んでしまったというから気の毒としか言いようがない。

 地球温暖化でミツバチが環境の変化に順応できないで死んでいくという説もあるらしいが、ならば蚊やハエも少なくなるだろうに、そんなニュ-スは聞かない。これだけ大量に死ぬのは農薬以外にないはずなのに、厚労省も環境省もそのあたりは何故かぼかしているのは、これまた政治的配慮が働いていると勘繰っている。

 ある県の養蜂協会に昨年夏場に、7カ所約230群(1群約1万匹)で、大量死が確認されたという。養蜂家の一人が専門機関に蜂の死骸を持ち込んで、その体内の成分分析を依頼した結果『クロチアニジン』という昆虫への毒性の強い 『ネオニコチノイド』系農薬が検出されたという。

薬剤には全くの素人で『クロチアニジン』とか『ネオニコチノイド』などと言われてもさっぱりわからないが、この農薬については、私のもとに毎日届けていただいているメルマガにある養蜂家の方からの情報が掲載してあった。 

 その方によると、『ネオニコチノイド系殺虫剤』とはこれまでの有機燐系殺虫剤より人体への直接的影響が1/3以下といわれ、低農薬・減農薬地域で散布されている新しい農薬であるとのこと。

 しかし、昆虫にとってこの新薬は非常に強力な選択毒性という、特定種類の生物のみに毒性を発揮し、他には無害あるいは低毒性という性質を持っており、特に昆虫の知覚神経を麻痺させる毒性を発揮するという。

 これはやっかいである。この方は、強いて人間の病気に例えるならば、昆虫類に痴呆症とエイズを同時に患わせ、生態系そのものを混乱と破壊に導く船頭と表現されているが、実によく分かる言い方である。

 昆虫を知覚障害にさせる農薬なら、カやハエにも同様だろうという声が聞こえそうだがこの農薬を使う場所は畑や田んぼ、カやハエが存在してもあまり気にならない場所であることを考えると、いなくなってほしい昆虫類にはあまり営業がないのも納得する。

 ミツバチが減少しているのはまさに人災。もっとこのような情報をきちんと知らせる必要があるはずだと思うのだが、行政は農協などといっしょになってこの農薬をすすめているのだから困ったものである。しかも農家にはそのことを知らせていないのも大いに気になるところ・・・。

 ところで、無届けで日本ミツバチを飼育したとして、大阪の69歳の男性が逮捕されたというニュ-スが流れた。大阪には『府ミツバチの飼育の規制に関する条例』という決まりがあり、それに違反したというのが逮捕の理由である。しかし、ミツバチを勝手に飼育してはいけないという条例があるとは知らなかった。

 もっともこの男性の自宅は人口が酋長している市街地らしいから、条例規定がなくても近所からの苦情があっただろうことは容易に想像できるが・・・。

 最近銀座でミツバチを飼育しており、このミツバチたちの働きで蜂蜜もつくっているというが、東京にもこんな条例があるのだろうか。あるとしたら、ここまで大々的に報道されているのだから、きちんとクリアしているはずだろうと思うが、何故かマスコミはこんな情報は一切知らせない。

 銀座でのミツバチ飼育に刺激を受けて、各地で素人が飼育に挑戦している記事もめにする。ミツバチの飼育についてはネットで事細かく方法など教えている。ここにも条例のことなどは一切ない。

 ミツバチ飼育について、私も興味があって挑戦してみたいと思っていたが、しばらく様子を見守ることにしたい。ミツバチについてはまた後日、改めて話題にしたいと思っている。(田舎親父)

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コメント

コラム拝見いたしました。はじめまして、私も「ミツバチ飼育に挑戦」しようかと、周辺の情報を集めて、ため息ついてますが、飼育の許可申請はどちらの行政機関へ(県庁)行けば良いのでしょうか、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

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