消費者の立場などは一切無視とは・・・
次々に食品表示の偽装が明らかになるが、マスコミが取り上げるのは氷山の一角というから、何を信じて良いのかわからなくなるほど偽装のオンパレ-ド・・・。というより、偽装が当たり前になり、正直に表示したら損するという風潮が当たり前になっていると言っても過言ではないのが悲しい。
農水省が昨年一年で食品表示に違反があったとして、製造業や販売業に日本農林規格(JAS)法に基づき行政指導や厳重注意をしたケースは879件あったそうだ。そのうち公表したのは110件だけで、残る769件を非公表にしていたということが報じられた。
農水省が把握した偽装の約9割が全く消費者に知らされていないことになる。また、公表されたからといって新聞やテレビがすべて取り上げるわけではない。話題になったのは私が感じる限り数十件程度ではないだろうか。残りは農水省がホ-ムペ-ジなどに掲載したのだろうが、一般の人が農水のサイトなど見ることはまずない。
公表された769件という数字も、たまたま内部告発や消費者からの通報で明らかになったものであろうから、うまく立ち回って偽装がバレていない場合もかなりあるに違いないから、消費者はまさに『つんぼ桟敷(差別用語かな)』におかれていると言っても差し支えなさそうだ。
農水省は『悪質と判断して是正を指示したケースは公表したが、過失や一時的な違反まで公表すると、業者が受ける社会的打撃が大きい』と弁解しているというが、この言い方には消費者の存在はない。この役所は食品の安全安心よりも、業者の『金儲け』に手を貸していると断言したくなる。
本当にこんな役所が必要なのかなども議論されず、今年の秋には『消費者庁』が発足することになっているという。一応、消費者の立場を守るためにという大義名分が掲げられているが、農水省の姿勢一つとってもこの程度。
別の省庁も利権を簡単に手放すこともないだろうから『消費者庁』が額面通りに消費者の立場を守れるなどとはまず考えられない。
相変わらず、中国産ウナギを国産と表示する偽装が盛んらしい。この種の事件はかなりマスコミも取り上げたが、実際にはまたまだ続いているようだ。一串1000円以下のものはすべて中国産と言い切る専門家もいると聞く。
もっとも、最近は生きたまま輸入して、国内でしばらく養殖すれば立派な『国産ウナギ』と表示できるらしいから、ス-パ-の特売などで売られているものは、厳密な意味での産地はほとんど『中国』だと思っても良さそうだ。
今回報道された農水省が非公表とした違反事例には、中国産ウナギを『大分県産』『鹿児島県産』『国産』との偽装があったという。『一色産』や『静岡産』は何故か明らかになって大騒ぎになったのに、こちらは事件として取り上げられないので非公表とは何か違うのでは・・・。
納得できないのはホルスタインを『松阪牛』と表示しているのに公表しなかったこと。松阪牛というから対象が富裕層の人たちだということなのかも知れないが、例の定額給付金でほんの少しの贅沢をしたいともう人たちも存在することも違いなかろう。後で偽物と知って憤っているに違いない。こんな悪質な業者は明らかにしてほしいものだ。
農水省の幹部たちは『価格が安いからといって飛びつくのがアホだ』と言いたいのかも知れないが、その日その碑を必至で生きているものにとって、1円でも安ければ飛びつくのは当たり前。消費者庁の役人はこの庶民感情をぜひ理解してほしいものと切に願っているが・・・。発足の経緯から思うと無理のようだ。
昨日、農水省の次官の天下り先を新たに設けたという記事があった。俄に信じたくないが、表示偽装を非開示にしたことは幹部たちの天下りとの大きな関連性があるという指摘も、あながち的が外れていないのでは・・・。(田舎親父)


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