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2009年7月 8日 (水)

『資金運用部』とはありそうな部署・・・

 みずほ銀行の調査役が『うちの銀行の資金運用部がマル秘扱いで米国債の高利回りの資産運用をしている。だから元本保証は当然で年利は10%』という話を資産家に持ち込み、1800万円をだまし取る事件が報じられたことは、さほど昔ではない。
 この男は同じような手口で12億円以上もだまし取ったというから驚きである。銀行の金利が0.1とかいう時代に、大手の銀行が10%もの利息を出すわけがないので、騙される方が悪いと言ってしまえばそれまでであるが、大銀行の調査役から『資金運用部』なんて具体的な部署の名前を出されたら、何とか金儲けをしたいと思っている人はコロリとだまされるのではないだろうか。
 経済音痴で銀行のことなど全く関心もなければ興味もない私でも、銀行とはカネを運用して利ざやというか、金儲けをする組織だという認識だから、現時点でも『資金運用部』という名前はともかく、資金を運用する部署が存在するはずだと思っている。
 一般の人にとって、銀行の社員だというだけで、何となく堅い人だと思いがち。しかもみずほ銀行という大銀行の『調査役』という名刺を出されたら、まず騙すなどいうことはあり得ないという先入観が生まれるのも理解できないことではない。
 実際は『調査役』というのはたいした部署ではなく、係長クラスに毛が生えたぐらいの役職らしいが、知らない人から見たら、きっと資金の使い道を調査する部署で、支店長クラスより偉いのでは・・・という錯覚に陥るのではないだろうか。
 野邑という52歳の男は、その心理を巧みについたのだろうが、それにしても2000万円だとか5000万円などという途方もないカネをいとも簡単にこの男に預けるものと呆れるというか感心する方が先に立つ。
 どんな書類なのか見たことがないのでわからないが、偽造した部長印が押印された『提案書』を示し、現金と引き換えに『預かり証』を渡すという手口に加えて、利息分を毎月支払っていたというから計画的。これではだまされる方が悪いと言ってもいられない。
 この男は2000年6月~08年8月までのわずか2年の間に、12億円という巨額のカネをだまし取ったというから、それだけこの常識なら首を傾げる(あり得ない)美味い話に飛びついた人がいるのだろう。
 いや個人だけでなく法人も含まれているというから、ひょっとして『年金運用機構(こんな法人があるのかどうかわからないが)』などという国民から預かったカネを運用している組織もあるのではないだろうか。
 年金が行き詰まったのは、資金運用が誤ったからだという説も聞いたことがあるが、もしそれが事実だとしたら、この類の詐欺に引っかかって国民から預かった虎の子の原資そのものまで失ったことも考えられないこともない。
 騙されていた人の一人が『預かり証』を持って解約のために本店を訪れたことで不正が発覚したというが、この人は利息の10%を捨ててまで元金が必要になったようだ。この人が本店を訪れなければ、現在でもこの詐欺が続いているかもしれないと思うと、(他人事ながら)みずほ銀行の管理のズサンさに呆れてしまう。
 銀行はこの男を懲戒解雇に処したとのことだが、ほとんど競馬に消えてしまった巨額のカネをどう処理するのだろうか。
 ともあれ、初めに記したが、今どき10%の利息なんて絶対にあり得ない話。私のような貧乏人はまず心配ないが、カネを持っている人たちは騙されないように、美味い話にはご用心・・・。
 世の中には『金儲け命』の人間が多く、その輩は金儲けに関しては常人が考えられないようなトンデモ発想を編み出す達人が存在する。この種の事件は、手口が変わるだろうがどこかで起こりそうな予感がする。(田舎親父)

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