『漫画内閣』は断念したようだが・・・
昨日、毎日新聞発として、アソウ首相が閣僚人事で、次期衆院選に自民党公認候補として擁立を打診している東国原宮崎県知事を入閣させる方向で検討していることが6月30日分かったという記事に、首相とその周辺の連中らはこぞって頭が狂ったのでは、と驚くより先にあきれ返ってしまった。
そんなバカなことはあるまい。毎日の記者が特ダネ気取りで先走っているのだろうと思ったが、どうやらアソウ首相は本気らしい。閣僚の兼務解消などに伴う人事を一両日中に断行する方針で、東国原氏を『地方分権改革担当』などのポストで処遇することで調整しているとのこと。
支持率が10%台ででは解散もままならないので、なりふり構わずタレント人気の知事に頭を下げて入閣していただき『選挙の顔』にするという発想法に、もはや内閣の求心力はゼロ。国民的人気のタレントで自民党に票を集めようという魂胆だろうが、ここまで国民を見下しているとは思ってもいなかった。
アソウという人間は人気タレント知事一人が加わっただけで内閣人気が沸騰し、たちまち解散というカ-ドが切れると思っているのだろうか。そんなに国民はバカではないと信じたいが、劇場政治というか安物のドラマにすぐ迎合するのが今までの例。ならば、ひょっとしたらアソウ首相のこのトンデモ発想は功を奏するかもしれないと、残念ながらその心配が全くないかといえば、そう言い切れないところもある。
いやいやそんなことはあるまい。第一、自民党の中が納まらないだろう。現に、タレント知事が出馬の条件として『俺を総裁候補に・・・』としたことに対して、自民党内の派閥の領袖たちは、こぞって『ふざけるな・・・』と批判した。若手議員たちも『俺たちを何だと思っているのか』と怒りを表しているとのこと、当然だろう。
その日の午後、カワムラ官房長官は首相がタレント知事を入閣させる方向で検討に入ったとの報道に対して『そういう事実関係は一切承知していない』と打ち消したというニュ-スに、かろうじて良識が残っていることにホッとする。
恐らく、官房長官は首相からこの案を示し、そのように動けと指示されたに違いないがさすがに今回ばかりは『ハイッ』と動けなかったようだ。もし自分が率先してタレント知事を入閣させるような音頭取りをしたら、自分の政治生命が危ないと危機感を持ち、必至に諫めたのだろうと想像している。
しかし、プライドだけは人一倍あるアソウという男は何としても自分で解散カ-ドを切りたい様子なので、それでも人事を強行しタレント知事を都議会の応援の先頭に立てて、何とか都で第一党を確保して、即解散という筋書きを描いていることもあり得る。
普通なら、そんな暴挙をしたら党が分裂するのだが、自民党という党は『利権』を求めて集まっているハイエナ集団のようなものだから、分裂などしないと確信しているとしたら、ひょっとして・・・と心配になる。
それにしても、なにより宮崎県民がこのことを認めるとは思いたくない。途中で知事職を投げ出して、大臣という自分の立身出世のため『宮崎』を踏み台にしか思えない東国原という男には何の清廉味も感じられない。いや、権力の権化のようにさえ見える。
夕食時、首相は役員人事をあきらめ、一部の兼任解消をするための2名を大臣指名というニュ-スにホッとするものの、タレント知事の入閣で混乱する自民党の様子も見たかった、と思った人も多いのではないだろうか。
ともあれ、これ以上『下手な漫画政治』は見たくない。早く幕を下ろしてほしいものである。(田舎親父)


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