簡単な計算で暗証番号がわかるとは・・・
数日前のニュ-スであるが『簡単な計算でクレジットカ-ドの暗証番号を割り出す』という見出しに愕然としたのは私だけではないだろう。
暗証番号はまさに個人が決めたシ-クレット情報。この番号を忘れてしまうと、自分の預金も出せなく恐れさえでてくるので記憶しやすい番号を設定するのは常で、生年月日や車の番号、あるいは電話番号にする人が多いと聞く。
よくわかる話である。が、その人を知る人間に悪意があれば、このような番号は容易に想像できるとなると犯罪が成立することは当然。しかし、見知らぬ人が作る全く無作為な4ケタの数字をピタリと一致させることはたやすいことではない。むしろ不可能だろうと考えても差し支えないのでは・・・。
ところが、簡単な計算が割り出せるとなると、暗証番号そのものの意味がなくなってしまう。これは恐ろしい・・・。
記事によると、他人名義のクレジットカード情報を使い、旅行サイト『楽天トラベル』で予約したホテルの宿泊代金の支払いを免れたとして、電子計算機使用詐欺などの疑いで、元暴力団組員が逮捕されたとのこと。この男は他人のカードの明細書から『特殊な計算』で別のカード番号を割り出して決済に充てていたとのことだが、本当にこんな計算ができるのだろうか。
記事は続き、この男はマンションの郵便受けなどから明細書を盗み、表示されている番号に『特殊な計算』を施して、『****』の隠された4ケタの数字を割り出していたとある。
この番号は通常、明細書の名義人とは別の人が実際に使っているカード番号になるため、ネット上で『無料で手に入るソフト』を使い有効な番号かどうかを確認した後、オンライン決済に必要な有効期限はネット通販サイトなどで試し打ちして調べていたという。
この男は以前に『クレジット関係の会社に勤めていた』経験から番号を割り出す知識があったというが、こんなに簡単に番号が割り出せる知識が得られるとなると、今後悪意をもった輩がクレジット会社への就職を求める恐れがあるのではないだろうかと心配になってくる。
一方、警察は『楽天』の会員情報を含む二千人分の個人情報が入ったノートパソコンを押収したともある。これは大変重要な記載である。
『楽天』の会員情報にはID・パスワード、氏名、住所、メールアドレスなども含まれ、逮捕された男は『暴力団関係者から4~5年前に1200人分をCDでもらった』と供述しているという。
こんな重要な『個人情報』が暴力団関係に流れることなどあるのだろうか・・・。
『楽天』の広報室は会員情報の流出について『捜査にかかわることはお話しできない』とのことだが、もし本当に流出していたとしたら、全ての責任は『楽天』にあり被害者だけではなく同じような手口を防止するためにも詳細を公表する義務はあるはず。
はじめからバスワ-ドがわかっているのだから、『簡単な計算』とは入手したパスワ-ドを使って、クレジットカ-ドの有効期限を調べさえすればすむ。そのために郵便受けから明細書を盗んでいたようだ。なるほど『簡単な計算』である。
それにしても、このような重要このうえない『個人情報』がいとも簡単にCDになって闇世界に流出しているとなると、うっかりクレジットカ-ドなどで買い物や決済もできなくなる。
便利だからとか、ポイントが付加されるからという理由で、今やクレジットカ-ドでの決済が当たり前になっている。
時代遅れの私も何枚かのクレジックカ-ドを持ち、それなりに使っているが、今回の報道は便利なものには必ず『それなりのリスク』があることを改めて感じさせる。
肝に命じるとともに、安易にネットで金儲けを目論む組織の『会員』にはなどにならないことだろう。(田舎親父)
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