『ノンキャリアだから悪いことをする』とは暴言中の暴言・・・
自民党の元行政改革担当大臣の中馬という御仁が、公務員制度改革について『悪いことをするのはノンキャリアだ。上に行けないから、職場で、法にないことをする』と発言したと報道があったのは先月の末のこと。
キャリアと言われている『前途を保障されている部隊』はごく少数。圧倒的多数は課長補佐が最終の役職のノンキャリア組だと聞いている。中馬某という御仁の頭の中には『優秀な官僚はすべてキャリア』という図式が頭にたたき込まれているようだ。
もっと極端に言うならば『キャリアの人たちは絶対に悪い事はしない、だから政治は官僚の言うままに動けば良い』という事になる頭脳構造の持ち主らしい。
郵便制度の悪用に関わって女性局長が逮捕された事件を念頭においてだろう。きっと、水面下で囁かれている、民主党の副代表あたりからの強力な圧力があった事をにおわせてこの女性局長は『断りきれなかったのだろう』と『例外』と断定している。
本当にそう思っているとしたら、こんな男が『政治家でござい・・・』とのさばっている恐ろしい話。政治は官僚に任せることが前提で、自分たちは官僚たちが決めた施策が正しいと国民を納得させるのが努め・・・言っていることと同じ。まさに自分は『政治家ではなく政治屋』だと自認している。
逮捕された女性局長は、未だに『否認』しているという。報道から推測すると局長より早く逮捕された係長に何らかの『指示(命令)』をしたのは間違いなさそうだが、当時課長だったこの女性が独断で部下に指示・命令したとは思えない。
彼女自身キャリアだろうが、きっとその上の古株のキャリアである部長などから強い指示・命令があったので、仕方なく係長にとりついたという筋書きだろう。どの職場も同じだろうが、上の命令には『絶対服従』が原則となると従わざるをえなかったようだ。
『否認』の裏には、『当時の上司に指示・命令されただけで、私の独断ではないという強い意志が感じられる。ところが、その後この問題は忘れ去られたようにマスコミは取り上げない。ひょっとしてどこかから圧力があるのかもしれないが、いつまで立っても『否認』のままというのは不思議なことである。
本当に民主党の副代表が関わっていたとしたら、小沢代表を辞任に追い込み民主党に逆風をもたらしたように、これを切り札にして解散(任期満了までもつれ込むかもしれないが)直後に、一斉にマスコミ操作・・・なんてことにも成りかねない。
うがって勘繰ると、逮捕された局長は結局不起訴。ほとぼりのさめた頃に財団法人『○○』のトップで天下り、という脚本を実行中で、そのための時間稼ぎの最中ではないかとさえ思えるのだが・・・。
中馬某氏はこんなスト-リ-を誰かから教えられているのかもしれない。そのためにノンキャリアは能がないから悪い事をする・・・などということを、つい口が滑ったのかもしれないが、こんな暴言は許し難い。
一部の不心得の人間もいるだろうが、ノンキャリアと呼ばれる圧倒的多数の人たちは、日夜命じられた事を確実に間違いなく遂行することに一生懸命に働いており、役職を逸脱してまで悪い事をする人間なんてまずいないと信じている。
キャリア組の方がいろいろと誘惑があるはずで、自分の前途に危険が及ばないと判断すると、平気にノンキャリの部下に命じるのなら話はわかる。その意味で、中馬某氏の発言はキャリアとノンキャリアを入れ換えるべきではないだろうか・・・。
それにしても、このトンデモ発言をマスコミが伝えたのは一回限り。これに対して野党からの攻撃もない。視聴率が稼げないと判断しているのかテレビのワイドショ-でも取り上げられていないようだ。日毎口やかましい評論家も語らない。
何か変だぞ・・・。私のアンテナは反応している。(田舎親父)


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