いろいろダマシの手口を考えつくもの・・・
昨日『追い出し屋』について書いた。
背景に不況があって、方や払う気持ちがあっても払えない。此方、当然いただかなければならないのに手に入らない。両方がしのぎあう狭間で生まれた、いわば『必要悪』だろうが、あまりにも露骨な手口がいかにも殺伐とした世を写す。
ところが、最近報道された2件の詐欺事件の手口には許し難いと、憤りはあるが何となく『よく考えたものだ』と思わなくもない。
その一つは郵便局員を装い、地方の家庭を周り『誤配達防止のために表札をつけて下さい』と言って、100円ショップで買った『写真立て』を表札と称して2900円で売りつけたという。
ありそうな話である。郵便局が民営化になって利潤を追求しなければならないとなると、当然サ-ビス低下は免れない。そんなことがテレビなどで報じられていては『誤配防止』と言われたら、これは信じてしまうだろう。しかも2900円という絶妙の価格設定ではまさか騙されているなんと思わないのでは・・・。
何軒被害にあったかは記事にない。が、4県でこうした犯行を繰り返していたというから、かなり多くの人が被害にあっているのではないだろうか。いや、被害にあった事に気がついていない人の方が多いような気がしないでもない。
一方、こちらはシロアリを実際に見せるという手口。
『調査無料』とでも宣伝したのだろう。毎日のようにまわる『不要になったテレビやコンピュ-タなどありませんか。無料にて・無料にてお引き取りします・・・・』というあの『無料』を強調する手口と同じで、無料なら一つお願いしようと思う心理を巧みについたものと思われる。
具体的なことは知らなくても、シロアリというものの恐ろしさはマスコミを通して国民全体に知れ渡っているので『今駆除しなければ家が倒れますよ・・・』と切り出せば、本当にすぐにでも家がボロボロになると思いこむのは仕方ない。
まして床下にもぐり込んで、『こいつがウジャラウジャラいましたよ・・・・』とか何とか言って、数匹のシロアリを見せると依頼した人はビックリすることは間違いない。すぐにでもお願いしますという段取りになる筋書き。
業者としたら、実際にシロアリ駆除などしなくて良いのだから、こんな美味しい話はない。改めて何人かで床下にもぐり込み、あたかも駆除したかのように装うだけで、十数万円いただけるのだから、これは止められないだろう。実によく計算された筋書きである。
記事では、この業者を契約書にクーリングオフの条件の一部を記載せず、事業者の代表者として虚偽の名前を記載した書面を交付していた『疑い』が持たれているとあるが、クリ-ングオフと言っても何のことかわからない人が多いのではないだろうか。
多分、この場合はシロアリの恐怖が先に立ち、契約書などろくに読まずに、値段を聞いて払える金額だと思えばすぐに押印するのでは・・・。
家のことに関しては信頼できる大工の友人がいるので、他の業者に依頼することは絶対ないが、私自身、実際にはク-リングオフという意味がはっきりつかめていなかったことから、ヒヤリとする話である。
この二つの詐欺事件は、恐らく微罪に終わるだろう。詐欺犯たちは反省するどころか、何故バレタのか手口を改めて、新たな筋書きをつくるのではないだろうか。それだけではなく、今回の事件を知って、より工夫した手口を考え出す輩がいないとは限らない。
『人を見たら泥棒と思え』という諺があるが、悲しい事だがいよいよそんな世の中になったようだ。(田舎親父)


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