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2010年6月 2日 (水)

どうするアメリカ この取り返しつかない環境破壊を・・・

 メキシコ湾の海底油田からの原油流出事故からすでに50日過ぎた。当初は大きく取り上げられたが、時が過ぎるにその扱いは小さくなっているのは、アメリカ側から何らかの圧力があるのではないかと思うこともしばし・・・。

事故が起きたのは4月20日のこと、ルイジアナ州のメキシコ湾沖合80kmの海底で操業していた英国に拠点をおく石油メジャの一つである『BP』の石油掘削施設(石油プラットフォーム)が爆発し、海底約1500mへ伸びる深さ約5500mの掘削パイプが折れて海底油田から大量の原油がメキシコ湾全体へと流出したと報じられている。

数字から単純に想像すると、4000mの海底に1500mのパイフを打ち込んで石油をくみ出している施設らしい。

どのあたりで折れたのかは詳しく報じられていないが安全弁が水面下1500mにあるというから、その上部から大量の原油が吹き出しているようだ。それにしても、パイプが折れることなど信じられないというのが正直な感想。

実際に関係者も想定できなかったのだろうが、この海底油田の汲み上げの施設の仕組みが全く理解できないものの、二重三重の安全システムがなかったことは確か。ここにも金儲け必定のアメリカ的というか技術に奢る発想があったのだろう。

突如折れた箇所から大量の原油が無制限に吹き上げているのだから、現場は凄まじい光景になっているに違いない。海洋の環境に及ぼす影響は大変なものがあるだろうことは素人の私でも十分想像がつく。

BPは応急対応として、このパイフを大量の泥などでふさぎ、石油の流出を止めてセメントで固定する『トップキル』と呼ばれる作戦を展開していると伝えられていた。成功率70%といわれていたこの作戦は当初は順調に進んでいると報じられていたが、先日失敗したと発表した。

失敗の原因は報じられていないが、どうやらしばらくは打つ手はないらしく、原油は流出するままに放置されているようだ。

日本のマスコミは海上にオイルフェンスを張りめぐらせて必至に拡散を防止していると伝えているが、海底から吹き上げている原油は多分途中の海流でそのほとんどは湾内(すでに大西洋まで流れだしているかもしれないが)に拡散しているだろうことは容易に想像できるので、オイルフェンスなど何の役に立たないことぐらい私でもわかること。

一体この先どのようにして、原油流出を止めるのだろうか。アメリカ政府もここに来てことの重要性と危機感を持ったらしく、オバマ大統領は流出をくい止めるためにはいかなる手段も講じると緊急声明を出しているが、方法が示されていないのだから何か空虚に感じる。

同時に、今後の対応として『安全基準強化に向けてさらなる調査と抜本的な改善』を行い、沖合での油田開発について新たな制限を設けるとのことだが、今更という感じはぬぐえない。

そんなことより、原油流出を早く止める具体的な手だてを実行に移してほしいものである。さもなければ、地球的規模で環境破壊が進み、人間はもとより全ての生き物への影響は計り知れないほど大きくなることは明らか。

今回の事故について、先日ロシア天然資源環境省が『BP社の原油流出は、北米大陸の東半分のすべてを "完全な破壊" に導くだろう』と不吉なレポートを発表した。『完全な破壊』がどのような状態なのか明確に表現していないが、何となく真実っぽい感じはする。

この中で特に気になるのは、BP社がメキシコ湾での原油の流出の程度を隠すために、何百万ガロンもの化学分散薬品の『 コレキシト9500』という薬品を注入しているという箇所。どのような薬品なのかわからないが、専門家によると『コレキシト9500』は、石油より4倍有毒な溶剤だというから聞き捨てならない。

メキシコ湾の地域や沿岸諸国に原油が流れ着いて環境汚染が深刻化しているとも伝えられているが、この見える汚染はその一部。すでに述べたが、メキシコ湾を流れる潮流によって原油の層が目に見えない水面下では湾内全域を覆ってしまっている可能性も否定できない。放置すればこの『完全な破壊』の可能性は疑えない深刻事態。

この海域ではクロマグロの産卵場があることが最近明らかになったが、そこを直撃しているという情報もあり、すでにクジラなどの全滅は避けられないという科学者も数多い。

今、日中で南西諸島海域の海底油田について協議が始まると報じられているが、両国が争わず平和的に話し合いが進むこと以前に、今回の事故(流出が止まったらだが)の教訓を生かして、安全性にだけはしつこいほどの配慮を願いたいものである。

それ以前に、海底深く眠っている石油は、(技術的に未熟な)現代の我々が享受するための資源ではなく、環境に負荷をかけることなく取り出す方法を考え出せる未来の人類に残しておくゆとりを持ちたいものである。(田舎親父)

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