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2011年2月

2011年2月28日 (月)

ネットおたくたちによる愉快犯では・・・

『京都大で25、26日にあった入試の2次試験で、数学(文系)と英語の試験問題の一部が試験中にインターネット上の掲示板に投稿されたことがわかった』という一昨日の報道に、何か恐ろしい気配を感じた人は多かったのではないだろうか。

 京大によると、掲示板は不特定多数に答えを聞ける『ヤフー知恵袋』というサイトだという。受験生が携帯電話などから投稿した可能性もあるとみて大学が調査しているのだそうだが、並べかた含めて全く同じ問題が漏れた今回の場合、(大学の中枢部の人物も怪しいがこれは可能性が低いだろうから)受験生の中に会場に携帯を持ち込んだ人物がいると考えて間違いなさそう。

 それにしても、どうしてこんなことができるのだろう。遠い、遠い昔のことなので、私の記憶はほとんど残っていないが、大学入試では隣の席とはかなりの距離がある上に、不審な挙動があればたちまちのうちに係員の目が止まる環境だったような気がする。

恐らく、この厳しさは現在も変わっていないだろうだろうと推測している。しかし『携帯電話』という、どんなことでも可能にする魔法の道具を使いこなしている現代の若者たちのことだから、きっとあっと驚くようなテクニックが隠されているのかもしれない。

記事によると、数学の試験時間は25日午後1時半~同3時半で、最も早いもので午後1時37分に問題を載せて『解答だけでなく途中計算もよろしくお願いいたします』と書き込みがされ、同2時9分に返答があったのだそうだ。計6問で投稿があり、それぞれ返答が寄せられたという。

英語の試験時間は26日午前9時半から同11時半。試験中に2回、問題について『次の文を英訳してください』と投稿があったとのこと。これらは同じIDで寄せられ、入試問題でなく、『塾で出された問題』だと装っていた投稿もあったというが、試験中にどうして携帯を操作できたのだろう。 

 京都大は、試験中は携帯電話の電源を切り、かばん等に入れるように指示していたとのこと。途中の退席は認めず、トイレにも係員が付き添っていたというから、そのことを間違いなる実施していれば、試験中に携帯を操作などできるはずがないのだが。

 コンピュ-タの発展は著しく、障害をもつ人のために目の動きで入力できる装置が開発されていると聞いている。しかも超小型化しているらしいので、例えば眼鏡にカメラを埋め込み、撮影と同時にネットに接続という可能性は排除できない。

 指先に超微細な入力端末を埋め込んでいたとしたら、もっと簡単に入力、発信が可能になるだろう。IDとパスワ-ドが同じなら、違う携帯からアクセスできるはずだから、超小型カメラで問題を写し仲間に発信、仲間がインタ-ネットに投稿することも不可能ではないので、複数の人間が存在することも考えられる。

しかし、実際に答えを見て自分の答案を作成できるかというとちょっと難しいのではないだろうか。インタ-ネットを通して情報を受け取るためには、ディスプレイがなくては叶わないから、会場で携帯の画面を見るなんてできるわけはない。(会場の監視員が通常の業務をこなしていたらであるが・・・)

空想物語になるが、例えばデイスプレイを手のひらなどに埋め込んでいたとしたら理論的には可能だろうが、投稿された『模範解答』を見てその通り答案に書くという作業は並大抵のものではなく、係員に不審に思われるはずだろうから、簡単にカンニングが成功するとは思えない。

今まで明らかにされていなかったが、同社大学や立教大学、そして早稲田大学でも試験問題がネットに流れるという、今回と同じようなことが起きているというから、どうも複数のグル-プによる『愉快犯』ではないだろうか。

いずれにせよ、もしもカンニング目的だとしたら、提出された答案を精査すれば、ネットの模範解答との整合性などから特定できるはずだろう。受験者名簿を調べたら、ある程度犯人?は絞り込めるのではないかと思うが、愉快犯の犯行となるとプライバシ-問題もあるだろうから、この作業は難航しそうだ。

来年度からは韓国と同じように、金属探知機なども導入して携帯の持ち込みを厳重に禁止するという話になるのだろうが、眼鏡に埋め込めるほどの超小型のカメラが存在し、直にインタ-ネットに情報が発信できるシステムがあったら・・・と考えると、あまり期待できないのではないだろうか。

社会的なモラルよりも技術を優先する仲間が集まった○○大学ネット研究会なる『ネットおたく』達が集まるサ-クルが存在しないことを祈りたい。(田舎親父)

2011年2月27日 (日)

今度は上限2千円・・・

 少し古い話題になるが、高速道路の料金がますます複雑怪奇になるらしい。土日祝日や盆暮れの上限千円という自民党政権の方針で、国民は『土日は車で出かけなければ損だ』という強迫観念を持ち、その結果、大渋滞と事故の多発が日常茶飯事になってしまったことなどは、今では話題にもならなくなった。

当時、逆に平日はガラガラだから、料金はかさむが平日に旅行する分は楽だと思った人も多いのではないかと想像したものだが・・・、それさえも今は思い出さない。

衆院選選挙に勝つためには、思い切った政策が必要とばかり、民主党は2年前の衆院選挙で高速道路を原則無料というマニュフストを打ち出した。確かに、全ての高速が無料となることは、産業界はもとより車を運転する人たちには朗報に違いなく、政権交代ですぐに実現すると期待していた節がある。

しかし、すぐに財源問題が立ちはだかり、たちまちのうちに、この公約を全面的に実現することは不可能になった。そこで打ち出したのが、実験と称して一部の高速道路の料金を無料にするという、なんとも中途半端な策。

高い料金を払ってまで使わなかったこれらの高速道路も、タダとなると便利なもので、観光地や新鮮な魚介類などを求めて、遠方まで足を延ばす人が増えたというから皮肉な話。観光地や市場関係者からは大歓迎・・・と思わぬ効果があるという。

ところが、無料になった高速道路はもともとあまり必要でない道路であったことに加え、一般道路と並行して作られたものが多いため、一般道路沿線のさびれ方は尋常ではなく、そこで商売をしている人たちにとっては死活問題にも発展しているという。このことは実際にでかけてみると、私でも感じることができるほど顕著である。

マスコミも一時はこのことを取り上げていたが、最近はどこからか圧力がかかったのかもしれないが、困っている人のことなど知ったことではないらしく、そんな話題は全く報じなくなってしまっている。

それはともかく、高速道路の料金が、また変わるらしい。今度は平日上限2千円が柱なのだそうだが、財政的に大丈夫なのだろうかと心配になってくる。マニュフエトに近づけなければという焦りなのかもしれないが、こんなにバラまいていては、赤字国債がさらに増えて、結局は次代に負担を先送りすることになるのは明らか。

もう少し議論する必要があると思うのだが、民衆党の幹部たちは『目先の票』が大事とばかり、どんどんその日暮らし的な発想で決めるものだから、その仕組みはますます複雑でわかりにくくなっている。

新料金は4月から適用されるらしい。(財源が大丈夫なのという心配はさておき)全て上限2千円なら分かりやすいと思うのだが、それでは現在よりも土日は値上げになるということで、それはそのままにするのだそうだ。

結局、ETC搭載の普通車の休日千円は継続され、平日は上限2千円。現金払いは曜日を問わず上限2千円、軽自動車や事前登録エコカーは同じく千円となるとのこと。こんな複雑な料金を徴収するために、システム変更などに莫大な費用がかかることは誰の目にも明らか。しかもまだまだ実験中で、これからどう変わるのかも不透明と来ると『民衆党の道路族は無駄がお好きなようだ』と笑ってすませる問題ではない。

何でも、今回の値下げ?分の穴埋めに年間約7千億円が必要だそうだ。自公政権が2017年度分までを確保した割引財源の残り2兆円余を、13年度までの3年間で使い切る算段だという筋書きらしいが、この虎の子の2兆円が尽きたら、今度は元に戻すつもりなのだろうか。

 財政的にも無理。理論的にも奇怪しい。世論も必要ないという声が圧倒的だと聞く。全ての意味で破綻している高速無料化の問題、野党ももっと突っ込んで議論をするべきだと思うのだが何故か腰が引けている。

きっと私には思いも寄らない利権絡みの複雑な問題があるのだろう・・・が。(田舎親父)

2011年2月26日 (土)

あのビルだけが壊れている?・・・

 連日、ニュ-ジランド南島での地震の被害の様子が大きく報じられている。昨日の朝刊には、特に崩壊が著しい、富山外国語専門学校の学生ら日本人多数が閉じ込められている英会話学校『キングズ・エデュケーション』が入居するCTVビルの倒壊現場から、新たに23人の遺体を発見し、これまでに同現場から収容された遺体は計47人となったという記事が掲載されていた。

あれほどボロボロにビルが壊れていたら、遺体の損傷は激しく、バラバラになっているに違いない。映像を見た瞬間、私には何の脈絡はないのだが、一瞬、日航ジャンボ機の墜落現場の様子が目に浮かんだ。

恐らく、五体満足な遺体はあるまい。手足がバラバラともちろん、コンクリ-トやレンガの直撃を受けているだろうから、肉片が散らばっている違いなかろう。救助隊は、まず人命救助が第一と命じられているだろうから、遺体やその一部らしき部分は収容班の人たちに任せているだろうから、日本人が含まれるかどうかは不明という報道も頷ける。

すでに生存が限りなく難しくなるといわれている72時間はとっくに過ぎてしまっている。運の良い人が今後何人かは救出されるかもしれないが、その数は限りなくゼロに近いだろう。そして、時間と共に遺体の確認という大変な作業が始まるはず。そして、次々に日本人だと確認される。

ほとんどが10代から20代前半の若者たちである。将来の夢をかなえるために語学を修得するためにニュ-ジランドを選び、学んでいたに違いない。

遺族の方々の悲嘆は想像に余りある。私のような無力な庶民にできることは、冥福を祈るしかないのが悲しいが、それにしてもなぜあのビルだけが激しく壊れているのかという疑問に答える明確な報道がないのが気にかかる。(大聖堂の崩落もテレビには移っているがこちらはレンガ造りだろうから当然といえば当然・・・)

私はクライストチャ-チはもちろんニュ-ジランドにも行ったことがないので、テレビの映像だけがそのよりどころであるが、周りの建物が倒壊している様子は見られない。専門家と言われる人たちは液状化現象が起きたと解説しているが、その映像は違う場所のように思えるのは見間違いなのだろうか。

ビルの一部(エレベ-タ-部分だと説明されているが)だけが残り、後は全くの瓦礫の山。液状化でゆっくりとした揺れが続いて、強度の強い部分を軸にしてねじれ現象で崩壊が起きたという説明も取ってつけたような感じがしてならない。

阪神淡路の大地震の時には、ビルはこんな倒壊をしなかった。ビルも、さらにそれ以上に強度があるとされた高速道路も、大きく壊れていたが一応は形を残して倒壊していた。そして鉄筋がむき出しになっていた姿が記憶に残っている。

今回のビルには、いずれの形跡はない。鉄筋も見当たらないのは、私の見間違いでない限り、鉄筋は使われていないということに他ならない。昨日も記したがニュ-ジランドは地震国であることは私でも知っていること。そして日本以上に地震に対しては厳しい基準をもっていると聞いた記憶がある。それなのに、このビルが存在しているのが不思議でならない。

マスコミは私でも気付くこんな疑問には一切答えようとしないのも気になるところ。どこからか(ニュ-ジランド政府とは思いたくないが)圧力がかかっているのかもしれないが、実際に現地にでかけている被害者の保護者の中から、この疑念が上がるはず。その時はどんな報じ方をするのだろう・・・。期待しないながら冷静に見守りたいと思っている。

もし、レンガだけで建てられたビルであったとしたら、亡くなった留学生は(言葉は不適切かもしれないが)詐欺にあったようなもの。これは明らかな人災であり、まさに犬死にとしか表現できない。

もう一つ気になることは、富山外国語専門学校が十分『キングズ・エデュケーション』という英会話学校の施設設備などを確認したのだろうかという疑問。きっと、現地の案内を鵜呑みにし、旅行会社にまる投げしていたのではないだろうか。旅行社も経費を考えると詳細な調査は無理だと答えるのが関の山。

世は英会話ブ-ム。金儲けが優先し、安全面のチエックがおろそかにされた、典型的な人災事故ではなかっただろうか。関係者や諸機関の猛省を促したい。(田舎親父)

2011年2月25日 (金)

これまた後手・後手・・・

 ニュージーランドの地震報道が飛び込んできたのは22日。地震の強さがM6.3と報じられたので、たいしたことはないだろう・・・と感じたが、『富山からの語学留学生の消息がわからない』という報道に、これは大変な被害がでそうだと心配になる。

映像からは、壊れた建物には鉄筋が少ないように感じられた。レンガが散乱している様子から、建物はレンガを積んだだけのように思える。ニュ-ジランドは日本と同じく地震が頻発する国なはず、なぜこんな建物が存在しているのだろう・・・。この疑問は現在も私の中ではくすぶっている。

それはさておき、私が知らなかっただけなのだろうが、クライスチャ-チという町は日本人の留学生のメッカらしく、日本全国いたるところから語学研修生たちが集まっていることに驚く。

しかしもっと驚くのは政府の決断の遅さである。素人の想像だが、消防庁や自衛隊の救助部隊を預かる幹部たちは、直ちに『救援部隊を編成し救助に向かえ』という命令が来るものと待機していたはずだと思いたい。

組織のトップがのんびりしていることはよく聞く話で、危機感を持たなかったと考えられないことはないが、少なくとも、すぐに出動しなければと強く感じた隊員は多いだろうと想像している。

だが、その命令は、まる一日過ぎてから。そして救援部隊を編成して政府専用機で派遣して、救助活動をはじめたのが24日だというから遅すぎる。先遣隊を送ったと答弁しているが、先遣隊を送らなければ現地の様子がわからないほど、情報の獲得手段がなかったのだろうか。

これが(例えば)中国の奥地でのことならわからないわけではないが、日本人留学生のメッカで、日本とも友好関係にある国である。こんなところにも、大勢の邦人救助よりオザワ処分の案件が重要に感じているらしいと皮肉りたくなる。

今更こんな皮肉は役立たないことはよく分かっている。救援隊の必死の活動が続いている様子が伝わってくる。一人でも多くの人の救助を期待するしかないが、政府専用機にマエハラ外相が富山の語学留学生の家族を乗せると発言したのにもかかわらず、その後、断り家族などが大きな混乱に陥っているというニュ-スに、無責任ここに極まると表現しても過言ではない。

記事によると、地震が起きた22日夜、マエハラ外相から留学生の所属している学校の校長に『スペースがあれば政府専用機に乗れる』と電話があったという。また外務省職員から『(搭乗希望の)リストを作ってほしい』との連絡もあり、この直後、外相は記者団に『政府専用機に乗っていただくように領事局で手配する段取りをしている』と説明していたとあるから、彼は本気だったようだ。

そこまでは良いのだが、学校が保護者に連絡したところ、リストは50人以上になったのだそうだ。表現は適切ではないかもしれないが、保護者としてはタダで飛べると考えても奇怪しくない。これは手を上げるのは当然で、50人以上と表現しているが、恐らくその数はもっと多いのに違いない。

飛行機の定員を知らなかった校長も迂闊だが、定員から割り出して、何人なら乗せられるという正しい情報を伝えなかった外務省の態度は問題。外務省は『50人は多い。全く乗れない可能性がある』と学校側に伝えたとのことである。

続報で、政府専用機を運用する防衛省は、被災者家族の輸送は法的根拠が明確でないうえ、定員約150人の専用機に援助隊員ら約110人が乗り、資材も積み込むと『能力的に無理』だとのコメント。それ以前にキタザワ防衛相は外務省からの正式な要請もなかったと断言しているというから、外相のパフォ-マンスとしか思えない。

こんな男が外相では、日本はとても先進国などと言えたものではなく、留学であれ旅行であれ外国にでかける時には、緊急事態があっても母国からの救助は期待できないと考えて、それこそ死を覚悟してでかけなければならない国のようだ。(田舎親父)

2011年2月24日 (木)

北方領土を知らない官房長官では・・・

 先日エダノという官房長官が北海道入りし、海上保安庁の航空機で北方領土を上空から視察したというニュ-スが流れたが、その記事中にある長官の『思った以上に近い』と小学生の遠足のようなコメントに続いて、『皆が近さを知れば、関心は大きくなる』と述べたというくだりに、違和感を覚えると同時に、自分たちの責任を何一つも持ち合わせていないことに激しい怒りを覚える。

 映像入りで掲載された記事によると、このセリフは約30分間、流氷の先に見える国後島や歯舞群島を眺めた後の感想だとのことだが、常識的に捉えると『国民がこの近さを感じていなかったから今まで放置されてきたのだ』という意味と受け取っても奇怪しくない。これでは、放置してきた責任を国民に転嫁していることになる。

 冗談ではない。近さを感じさせなかったのは、この事実を意図的に知らせなかった政治屋とマスコミだったことを忘れているらしい。納沙布岬を訪れる人は多いはず。そこに立てば、歯舞諸島はすぐそこ、晴れていれば双眼鏡の視野には、監視しているロシア兵の姿まで見える。

今更、『思ったより近い・・・』なんて感想は、観光客ならいらしらず、国政を預かる内閣の要にある政治家?がいう言葉ではあるまい。

 知床峠から国後を見た人は、その大きさに驚くだろう。知床の南側海岸の羅臼やその付け根の標津の町からは大陸と見紛う程の大地が目の前に横たわっている。わずか60数年前には、そこには多くの日本人が平和に暮らしていた。が、終戦後のある日ロシアが突然住民を追い出した事実は小学校の社会科の教科書にも取り上げられている。

 しかし記事は数行。取り上げる内容はごく少なく、この近辺の学校や一部熱心な教師たち以外は、北方領土について知識も少なく、今回の官房長官と同じく見たこともないので、具体的に授業で取り上げられることは稀なのが現実。

恐らくエダノという御仁も、そんな環境で育ったのだろう。自分が学んできた政治の世界では、北方領土という話題は存在しなかったのではないだろうか。よしんば言葉を知っていたとしても、わざわざ自らがそこに出かけ学ぼうとしたことはなかったし、仲間の意識も低かったに違いない。

『思ったより近かった』という言葉はそのことを端的に現している。このことは、エダノ官房長官に限らず、圧倒的多数の現在の政治屋サンに共通することなので、深く追求しても仕方なかろう。

むしろ、この御仁が官房長官という立場で、今後にこの経験を生かして、ロシアとの外交を進めてほしいと願っているが、記事には、視察後に行われた、元島民や地元首長らと意見交換の場で、元島民らの『ロシアが実効支配を強めており、怒りが収まらない。領土問題が置き去りにされないか懸念している』との訴えには明確な答えはない。

 終わってからの記者会見で『ロシア要人が北方四島を訪ねても(北方四島が日本固有の領土という)歴史的事実に影響しない。毅然とした姿勢で交渉し、平和的解決を求めていく』と強調したと記事にあるが、何か虚しさを感じるのは私だけだろうか。

ロシアとの交渉は難しいことは理解できる。右翼のように、武力をもって奪い返せと叫んでも実際には不可能なことは分かりきっているが、日本の北方領土に対して明確に支持していたはずの中国が、ロシアに同調し国後択捉で共同事業をはじめるという事実は、交渉をおろそかにしてきたことが伺える。

今になって『毅然とした』交渉ができるとは思えないが、対ロシア交渉について、せめて北海道では圧倒的支持のあるネオさんなどの実績をもう一度見直し、まず二島返還からであっても、ぶれない基軸をきめて進めてほしいものである。(田舎親父)

2011年2月23日 (水)

また『命』を弄ぶ報道が・・・

 先日朝日新聞が『インドやタイで代理出産を望む日本人の不妊夫婦が急増・・・』という記事を掲載していたが、その内容に衝撃を受けた。

マスコミ記事のことだから(センセ-ショナルな文章で読者の興味を引きつける手法が大流行・・・)、記事をそのまま信じるわけではないが、内容的には十分『あり得る』ことのようだから取り上げてみることにする。

記事によると、この日本人不妊夫婦は08年以降、少なくとも30組が依頼、10人以上の赤ちゃんが誕生しているのだそうだ。理由は簡単、アメリカより安く済むからだそうだがなんとも悲しい限り。日本人向けに『この業界』の必要性が高まっているとのことは考えさせられる。

 これまで、日本人が代理出産を依頼するのはアメリカが中心だったのだそうだ。インド、タイで日本人の依頼が増えた背景には、(取り上げたかもしれないが)も08年にインドで代理出産で生まれた日本人?の赤ちゃんが無国籍状態となり一時出国できなくなった問題が、大きく報道されたことから。

 インドなどアジアでの代理出産が安いらしい・・・ということが不妊で悩む夫婦の間で知られるようになり、『この業界』ががぜん活発化、インド向けの3社、タイ向けの2社のあっせん業者が、主にこの1~2年の間に東京やバンコクで取り扱いを始め、現地の診療所と提携、代理母の紹介、出産後の法的手続き、通訳を代行しているという。

その費用は、現地の代理母への報酬も含め500万円前後のところが多く、米国の3分の1程度で済むのだそうだ。この金額なら、不妊で悩むある軽度経済的にゆとりのある夫婦たちでも支払えない金額ではなく、人気が高まっているとのこと。 

代理母への報酬は、両国とも日本円でわずか平均60万円程度らしいが、貧しさゆえに自分の身体の中で、見ず知らずの他人の命を育くむという、理不尽なことをしなければならないのだろうが、こんなことが金儲けのネタになってはならないと強く主張したい。

代理母は経済的に貧しい女性が多く、インドでは5~10年分の年収に当たるというから、インドの貧しい人々は年収10万円程度、なんと悲惨な現実がそこに存在していることを考えさせられる。

しかも代理妻達は『健康な子どもを手渡せるように』と、宿泊所での集団生活を求められ、食事や行動も管理する施設が多いというから、これはまるで牢獄につながれた生活だと言っても過言ではない。

 代理妻という言葉にも嫌悪感を催すが、不妊夫妻とそれぞれから取り出した卵子と精子を試験管(あるいはシャ-レ)の中で受精させ、それを妻の体内に戻すのではなく、カネで雇った現地の若い女性の体内で育てるという行為は、倫理的にも私には容認できそうもない。

まして、夫に生殖能力がない場合には第三者の精子を、逆に妻の卵子に原因がある場合には、第三者からの提供卵子と夫の精子で受精卵を作り、代理母に移す例もあるとのことだが、ここまでくると命の尊厳にもかかわる『天につばする行為』ではないだろうか。

トラブルも増えているとのことだが当然だろう。インド、タイ両国とも現時点では代理出産を規制する法律はないという。トラブルが増えていることを受けて、いずれも昨年、合法化を目指し法案が提出されたというが、合法化という言葉が引っかかる。

日本でも現在、代理出産を規制する法律は無いが、日本産科婦人科学会が指針で禁止しているのだそうだ。ところが、海外での代理妻などの斡旋については規制がないので、これを禁止する強制力はないという。

日本学術会議は08年、第三者の体を生殖の手段として使うことは問題があると、代理出産を原則禁止する報告書をまとめたとのことだが、法的な根拠がないのでは、これまた何の規制力として働くことはない。

一刻も速く、『代理出産』を原則廃止ということではなく、その言葉そのものを死語にするための倫理観の徹底と、その過程における法の整備が急がねば・・・。(田舎親父)

2011年2月22日 (火)

候補者も立てられないとは・・・

 4月に行われる東京都知事選に立候補をする顔ぶれが、そろそろ表沙汰になりはじめている。都知事選は一応『統一地方選挙』の一つと位置づけられているが、実際には都知事の発言は国政に反映されることが多く、各政党は衆参両議員選挙と同格以上に重要視しているから気合の入れ方も相当なもの。

 12年前に、青島知事が不出馬と宣言したこきを受けて、後出しジャンケンではないがイシハラ現知事が突然立候補したのは記憶に新しい人が多いのではないだろうか。当時東京都の職員たちは一様に、仲間うちで『嫌な奴が手を挙げたもの・・・』と何度も飲み会の話題になったもの、私もその一人だったので鮮明に思い出す。

 確かあの時は、マスゾエさんやハトヤマクニオさんも立候補していたはずだが、私の悪い予想が的中。国民的人気が抜群と言われたマスゾエさんも霞んでしまうほどの圧勝で知事に当選。

 以来3期12年のイシハラ都政が続いているのだが、その間、この御仁のワンマンぶりと無神経な発言は枚挙に厭わない。なのに、無責任都民の圧倒的支持は変わらず、結果として行政は知事の一言で全てが動くというシステムが確立しているように思える。

 同じ体制が長期間続くと良いことは一つもない。内部のタガがゆるみ、そこにはナアナア・・・という体質がはびこるのは歴史が証明している。イシハラ体制も同じで、鳴り物入りで発足させた新銀行そのものも何やら陰での動きが怪しく、できもしないオリンピックの招致に莫大な税金をつぎ込み、さらに築地市場の移転に至っては移転先の汚染物質の除去の問題の解決には何の具体的な解決策もないというからお先真っ暗。

 そろそろお役御免となっていただきたいと願っているが、本人は過去の選挙同様、後出しジャンケンを決めつけているから困ったもの。そして4選出馬について『政治の世界は一寸先は闇』などと含みを持たせ『全ては自分で決める』と周りを煙にまいているらしいが、先日は、息子の自民党幹事長が『お願いします』と発言していることから、すでに立候補の意志を固めたのではないだろうか。

 自民党の幹部たちの『これで勝負あった』と喜んでいる姿が目に浮かぶ。一方民主党の方はというと、過去2回の選挙はヒグチさんという女性、次はアサノ前宮城県知事を担いで敗北したのは野党時代。なんとでも言い逃れができただろうが、今回は政権党だけに、イシハラ体制続行を続けさせては、もはや民主党の存在はゼロ。

いやそれ以下になってしまうから、民主党の執行部は必死で候補者を探しているに違いないが、内閣の閣僚たちがバラバラの発言(最近、箝口令でも引かれているらしく、閣僚の発言も報じられなくなっているのも気になるが)が続いており、加えて執行部に対する批判が形で現れ出したというから、それどころではないようだ。

 一部ではレンボウという女性大臣の人気にすがって立候補を要請しているという話もあるが、頭の良い彼女はすでに民主党の凋落を見抜いて、現時点では自分でも落選するという状況の判断はしているだろうから、まずあり得ないのではないだろうか。

 先日も話題にしたが、都知事選には、居酒屋チェーン『ワタミ』創業者であるワタナベミキという方が立候補を表明。この御仁は、教育にも福祉にも力を入れていると言われ、実際に政府の主催する会議の委員などを務めているので著名度は高いので、かなりの票を集めるのではないだろうか。

 民主党としてはワタナベさんの神輿に乗りたいところだろうが、ワタナベさんはそのあたりは折り込み済み。先手を打って、民主党との接触は拒否と明言しているから、この御仁も民主党の陰がちらつくと票が逃げると読んでいるのでは・・・。

 すでに共産党からは政策通としてテレビなどでもお馴染みのコイケさんが立候補を表明しているが、現在の都民の意識では、共産党候補の当選は100%ないと断言しても間違いないだろう。

 また、宮崎県前知事のヒガシコクバルさんも立候補を表明しているらしいが、プライド高い?都民が、宮崎県では大人気だったが、都知事ねらいがミエミエのこの御仁の名前を書くだろうか。と考えると、イシハラさん以上の票が集まるとは考えにくい。

 民主党が有力な候補者を出さない限り、一般都民は消去法でイシハラと書く選択しかないのでは・・・。一層、アカン総理の奥方でもかつぎ出してはいかがだろう。(田舎親父)

2011年2月21日 (月)

次は『比内鳥』?・・・

 宮崎の人には気の毒だが、『何故宮崎・・・』と言われても奇怪しくないほど、口蹄疫はじめ鳥インフル、更には新燃岳の噴火と火山灰被害などなど・・・と嬉しくないニュ-スが次々と県下の地域を襲っている。

口蹄疫では数十万頭の牛や豚の殺処分という荒治療で一応終息したようだが、鳥インフルは各地に広がり、毎日のように鶏が万単位で殺処分(最近では、鶏は殺処分という言葉でなく、単に処分と表現されていることも悲しいが)というニュ-スが流れてくる。可哀相だと思いながら、慣れてしまってさほど驚かなくなっているのも悲しいが・・・。

少し古くなるが、愛知県新城市の養鶏場で鳥インフルエンザが発見されたという記事の後に、『速やかに処分された一万七千余羽のうち約三千四百羽が、ブランド鶏の代表格、名古屋コーチンだった』という一文が掲載されていた。

『名古屋コーチン』というブランド名は古い。私は小学校の1年生の頃には鶏を数十羽飼育していた。母親が結核で寝ていたので、当時鶏の生き血が結核には良いということを聞かされていたからである。今考えると、よくぞそんなにたくさんの鶏を飼えたものだと不思議な感がしないでもないが・・・。

もう60年も昔のことである。その頃から『名古屋コ-チン』という名前は記憶にあるから、よほど昔からのブランド。何でも、この鶏は明治の初期に、名古屋近郊の熱心な養鶏農家がより美味い肉の鶏を作ろうと、当時中国で評判だった『バフコーチン』と呼ばれる種を交配して生み出されたことから名古屋とコ-チンを合わせて『名古屋コ-チン』と名付けられたと聞いている。

その『名古屋コ-チン』が殺処分されたというから、現在もその系統は脈々と大切に伝えられていることを知り、懐かしくもあるが、口蹄疫の時に種牛まで殺処分したことを思い出し、種の保存は大丈夫なのかと心配になってくる。

記事によると、『名古屋コ-チン』という商標登録は、あえてしていないという。しかしこの名前を使えるのは、愛知県畜産総合センターの種鶏場でから供給された『種鶏』の系統に絞られているとのこと。この『種鶏』をもらえるのは、県からの指定を受けた民間五社の重点指導孵化場と名古屋市農業センターだけだそうだ。

そこで交配された実用鶏が、全国の生産農家に卸されるそうだが、流通の各段階で、勝手に『交配させない・譲渡しない・消費者の信頼を裏切らない』という誓約書が交わされるという。

『名古屋コ-チン』を飼育している養鶏農家はいわば選ばれた人たち。誇りと自信を持って、この鶏を育てるのに厳重な管理のもと飼育していたに違いなかろう。

発生元は窓のある鶏舎だが、防鳥ネットと金網、カーテンで三重の防御体制をとり、人の出入りも厳しくチェックしてきたと記事にある。『あらゆる対策を打ったのに・・・』という養鶏家の談話も掲載されているが、この言葉からは『スズメなどの小鳥の侵入は絶対させていない』という自負があるだけに、一層の悲嘆が伝わってくる。

その自慢の鶏が、鳥インフルにかかってしまったとなると、『比内鳥』など全国のブランド鶏を飼育している同業者に与える影響は相当なものだろう。

恐らく一層の防御策をとっていることだろうと思うが、例えば鳥インフルのウイルスを媒介するのが、スズメのような小鳥ではなく、ハエやカなどの小さな昆虫だとしたら防御には限界があるはず。いや無理だと表現した方が良いのではないだろうか。

ウイルスの感染ル-トもはっきりしていないのに、発生したら最後、その鶏が感染しているかは無関係に、問答無用で全て殺してしまう現在のやり方を続けていれば、養鶏そのものが成り立たなくなるのではないだろうか。(数が多いからそんな心配は必要ないという影の声も聞こえてきそうだが・・・)

現在鳥インフルウイルスは人体には影響ないとされているが、いつ変質するかわからないということで、発見次第鶏を処分するという方法しかないことは理解できるが、変異を恐れるのではなく、変異したウイルスにも打ち勝つ免疫力をつけることができれば・・・と思わないでもない。(田舎親父)

2011年2月20日 (日)

半額のチケットか入手できるのなら・・・

 『帝国データバンク』という株式会社がある。前身は『帝国興信所』という、いわば探偵業といわれる会社だったが、社名変更と同時に、従来請け負ってきた結婚調査等の個人調査を廃し、業務を企業信用調査に特化したという。

 かなり綿密な調査をすることで信用度があり、社会的にもこの会社の出すデ-タは信頼度が大きいことで知られているらしい。

その帝国デ-タバンクが、先日昨年一年間に倒産した『居酒屋』が前年比4.1%増の201件にのぼり、過去最多だったと発表したという記事を見つけた。これは現職時代、居酒屋大好きな私にはなんとも気になるニュ-スである。

 記事によると、外食産業の倒産は前年比3・6%減の623件だったが、このうちほぼ3分の1が居酒屋だったとあるから、現在の居酒屋稼業は、いかに熾烈な価格競争を勝ち抜かねば生きていけないかということだろう。もしかしたら、昔よく縄暖簾をくぐった、大森や蒲田の居酒屋もその一つでは・・・と心配になってくる。

 帝国バンクは、居酒屋の倒産が増加しているのは、大手チェーン店との低価格競争が激化していることにくわえ、飲酒運転に対する罰則が07年9月から強化されたことが影響していると分析しているらしい。

飲酒運転に対する罰則強化が、居酒屋の衰退につながるのは事実かもしれないが、これを認めてしまうと、飲酒運転の『非』は国民的にはタテマエであって、店側は『是』だったことになりそうなので、ここでは取り上げないが、大手チエ-ン店の影響は凄いものがあることは実感できる。

先日、都知事に立候補宣言したワタナベ社長が創設した『ワタミ』の傘下であるは大手居酒屋チエ-ンの『和民』の進出は物凄いものがあり、横浜の片田舎である横浜線沿線の各駅にも『和民』という冠がつく店は必ずといって良いほど、駅近くの一等場所に見つけることができる。

『和民』と対抗するように、この地域に進出著しいのが『笑笑』という店。こちらも『和民』に負けず、これまた一等地で営業し、しかも互いに安価競争をしているのだから、一般の居酒屋はたまったものではない。

この他、私のよく目にする居酒屋チエ-ン店として白木屋・魚民・甘太郎・北海道・村さ来などなど・・・。きっと現役のサラリ-マン諸氏はもっと目にし、通っているのではないだろうか。

これらが互いに軒を連ねて、こんな価格で利潤があるのだろうか・・・と心配するような安売り合戦をしている上に、最近の消費者が店を選ぶ目安に『価格の安さ』を第一にしているのだから、今後も居酒屋の店じまいは、ますます多くなるのは間違いなさそう。

『安価』ということで、先日この小覧で紹介した、西伊豆の『ホテル天遊』を思い出した。このホテルのチケットを『ポンパレ』というネットサイトで入手したので出かけたのだが、その価格が通常の50%引き。

ホテル側の宣伝になればという気持ちは痛いほどわかる。その意味で、このホテルのことを『眺め・食・風呂・接待』など全てに満足した紹介したのだが、私自身が正規の価格でもう一度利用するかというと、多分ないだろう。

人間心理として、1万円で満足したものを2万円出して同じ満足だとわかっているサ-ビスを受けないのではないだろうか。

私が知らなかっただけで、こんな格安のチケットを扱うサイトは数多くあるという。このようなサイトのことを『クーポン共同購入サイト』というらしいが、この業界が物凄い勢いで増え続けているのだそうだ。

ホンパレからは毎日のように情報が届く。そのほとんどが50%以上割引のチケットばかりであるが、中でも一番多いのはグルメというカテゴリ-。ここに話題にしている『和民』も案内もあり、もともとが1000円程度の商品が500円以下のものばかり。

これではまともな価格で居酒屋に出かける人が少なくなるのも頷ける。そして、知らず知らずそんなシステムが当たり前という気持ちになっていることに慣れてしまっている自分を発見する。情けないと反省はしているが・・・。(田舎親父)

2011年2月19日 (土)

避難勧告は当然だろうが・・・

 新燃岳の噴火で、周辺の地域は相当量の火山灰が積もっているだろう。市街地では行政も重機を導入して除去作業をしているらしいが、集落が散在している山間部まではなかなか手が回らないようだ。

しかもその地域は高齢化が進み、独り暮らしの高齢者が多いのは全国的に同じ。住民は自分たちの生活圏は何とか確保するため、その除去に必死な姿がテレビで紹介されている。ボランティアの人たちも駆けつけて除去作業に当たっているとのことだが、降り積もった火山灰が膨大ため、なかなかはかどっていないようだ。

まして人が立ち入らない場所では、火山灰はそのまま。雨が降ればたちまち流出する危険性が高まっていることは容易に想像できる。

噴火による直接の被害も重大だが、もし膨大な火山灰の泥流が発生したら、(以前にも記述したが)新田次郎著の『怒る富士』の中で描かれている壊滅的な打撃を与えるシ-ンのような、想像に絶する被害がでることは間違いない。行政が何とか人的被害をくい止めようと必死で、対応に苦慮しているとのこと、よく理解できる。

雨がどのぐらい降ったら火山灰泥流が発生するのか、そのメカニズムはよく分かっていないという。当然だろう。地形が複雑に入り組んでいることだろうから、一概に何ミリの雨が降れば、この程度の被害がでる・・・なんていう量的な状況はいかなる専門家であっても計算できるわけはない。

しかし、そのまま放置すれば泥流が発生することは予測できる。それによって人的被害があれば大変なことになるので、曖昧ながら避難の基準を作らねばならない。この理屈も痛いほど理解できる。

周辺各地域ではそれぞれの基準づくりを急いでいるらしい。特に噴火による降灰被害が大きい都城市では、独自に避難勧告の基準を『1時間雨量が4ミリを超え、次の1時間も4ミリ以上と予想される場合、または降り始めからの降雨量が20ミリに達した場合』に避難勧告を発令することを決めたという。

その基準を超えたということで、都城市は17日、同市の一部地域の1148世帯2523人(ここでも1世帯あたりの約2人 高齢化がよくわかる数値である)に避難勧告を出した。同時に、となりに位置する高原町も町内の一部地域、99世帯214人に避難準備情報を出したというニュ-スが流れた。

『避難準備』情報は避難するかしないかは住民の判断に委ねられというが、避難勧告となると、『命令』ではないものの、命の補償がないと言われると、当然決められた避難所に移らねばならない心理になるのは当然で、ほとんどの住民が避難勧告に従い避難所に避難したとのこと。当然、寝たきりの人や車椅子での生活を余儀なくされる人々の避難には大変なご苦労があったようだ。

幸、雨は小降りになり危険度が弱まった判断して、夜には『避難勧告』は解除、住民はそれぞれ自宅に戻ったという。今回は『よかった よかった』ですむだろうが、この基準で今後も『避難勧告』が出されるとなると、その都度(言葉は不適当かもしれないが)『避難所通い』が日常的になる恐れは否めない。

今回は午前中の発令だったが、これが夕方や夜間となった場合、見通しが利かないので、危険を察知することは難しくなるだろうから、すんなり避難すること自体難しくなるのではないだろうか。さらに、人間誰もが同じことが度重なると、危険に対する感覚が弱くなり、またか・・・という気持ちに陥ることは誰もが経験していること。避難勧告にも慣れてしまっては避難そのものが難しくなるのでは・・・。

行政はこのあたり十分周知していると思いたい。しかし、避難所そのものの安全でも、先年の大洪水で避難所に向かう人たちが、用水路が冠水して見定められなかったため、そこに落ちて亡くなった人が多かった佐用町の例もあるので、もう一度、避難経路の安全性の点検も必要ではないだろうか。

さらに、地形などをもう一度精査して、より科学的な避難条件をきめて、『避難勧告』がオオカミ少年にならないことを切に願っている。(田舎親父)

2011年2月18日 (金)

落選確実となると仕方ないか・・・

 愛知県知事と名古屋市長、さらに名古屋市議会解散の是非を党選挙の、いわゆるトリプル選挙結果は(予想通りとはいえ)3つとも完全にオオムラ-カワムラ連合の圧勝。

市長選挙では、自民党は候補者すら擁立できず、民主党に相乗りして共に反カワムラ路線を打ち出したが、トリプル差で一蹴されたのは当然としても、知事選では政権党である民主党の候補が、野党である自民党の候補にまで負けるという、かってない結果になってしまった。しかし、本部の幹事長はじめ執行部は誰一人として責任をとらない。

しかも、自分のことは棚に上げて、あたかもオザワさんだけが西松建設から賄賂を受け取ったとか、検察審査会の強制起訴を受けたので処分しなければ・・・という議論には無茶苦茶熱心。国民から信頼されるために、今何をしなければ・・・という意識が欠如しているといわざるを得ないようだ。

さらに昨日のマスコミ発表では支持率が17%まで落ち込んだというが、こんなていたらくでは当然だろう。さらにさらに、民主党の比例区から選出された議員たち16人が新しい会派を結成し記者会見している様子がテレビで流されたたが、彼らの言っている方が説得力は明らかに上。これでは支持率は今後も落ち続けるに違いない。

あまりにもみっともない身内の争いに、連立を組む国民新党のカメイさんからは『些細なことで一人をつるし上げるやり方は連合赤軍を思い起こす・・・』と揶揄。連合赤軍という言葉の是非はともかく、浅間山荘事件が象徴するように、当時の連合赤軍は、ささいなことを口実に仲間をリンチで殺害してきたことが鮮明に蘇る。

余分なことだが、カメイさんは当時の左翼で連合赤軍に近い人たちが現在の政権を担っていることを皮肉ったのだろが、ならばさっさと連立を離れれば良いのに・・・と思わないでもない。

それはともかく、地方の民主党組織はバラバラになっているらしく、4月の統一地方選挙に立候補予定者の中には、公認を辞退する動きが大きくなっているのだそうだ。中には公認辞退どころか、民主党から離党して無所属で立候補するのも目立っているという。そればかりか、みんなの党から鞍替え立候補も多いというから情けない限り。

先日、このことに関して都の情勢を新聞が載せていた。それによると、民主党東京都連は、区、市議選の立候補予定者10人が公認を辞退したと明らかにしたとのことであるが、実数はそれどころではあるまい。

首長選への転身や引退もあるが、関東近県も含めてはっきり『非民主』を宣言する予定者も出ているというから、民主党はもはや政権与党として立候補予定者からは認められなくなったと言っても過言ではなさそうだ。

 恐らく、全国全ての県や区市町村の立候補予定者たちの気持ちは大きく動揺しているに違いない。名古屋市議選の結果から、カワムラさんの『減税党』が圧倒的支持をえて、予定していると言われる40人が当選も現実化しているらしく、民主党を離党して減税党に鞍替えする議員も多いと聞く。

 大阪でも『ハシモト新党』が大人気だというから、これまた、ハシモト知事派の議員が増えることは間違いなさそう。この動きは、新潟にも広がっているらしい。全国の立候補予定者たちは自分の選挙区から第二のカワムラさんやハシモトさんのような人物が『地域政党』を旗揚げしてくれることを待ち望んでいるはずだから、この動きは今後数週間の間に大きなうねりになるのではないだろうか。

 そしてその結果、民主党執行部の無能ぶりから、今回の地方選挙は『地域政党』の圧勝となりそうだが、その後の舵取りをしっかりしなければ、国民の失望が政治不信を大きくするだけの結果となりかねない。

その意味でも、愛知県と名古屋市の今後を期待して見守りたいと思っている。(田舎親父)

2011年2月17日 (木)

これでは恥の上塗りでは・・・

 最近全く騒がれなくなんてしまったが、昨年秋に起きた尖閣諸島での中国漁船と会場保安庁の巡視艇との衝突事件は、ひょっとしたら戦争の危機にも発展するのでは・・・と緊張して報道に注視したものである。

ところがマスコミのシラッ-とした反応に驚いたものだが、もっと驚いたのが日本政府の対応だった。もう少し骨のある外交を展開するのかと思っていたが、レアア-スの禁輸とフジタだったかの社員の拘束という中国の圧力に、全て検察の判断という誰もが信じないような『方便』を使って船長を釈放してしまったことで、国民は一挙に民主党政権への信頼を無くしたと表現しても差し支えないだろう。

その後、誰が撮影したのかは不明だが、漁船が巡視艇に体当たりする様子を映したというビデオの一部が、一保安官によってインタ-ネットに流出させるという事件か発生したが、この保安官の行為に対して、その背景の解明や関係者の処分などは一切なく、当人の辞職という形でウヤムヤにして終わり。マスコミはこの問題を忘れたかのように沈黙してしまった。

 外交問題を左右する重要な問題を検察が判断するわけはない。もしも検察が独断で判断したとしたら、これは政府の存在を否定したことになる。こんなバカなことが起こるわけはなく、首相(官房長官)が田舎芝居もどきの筋書きを書いたのは明らか。

結果的に民主党政府は、即刻船長を釈放。いわば中国政府に対して『ゴメンナサイ』と無条件降伏したことに等しく、諸外国からは何と弱腰の外交だろうと嘲笑されたことは記憶に新しい。それはともかく、日本政府としては『これで手打ち』だということを内外へ示したのだろうと捉えていた。

ところが先日、海上保安庁は、釈放した中国人船長に対して、巡視船の修理費用など約1429万円の損害賠償を請求したというニュ-スが流れたのには、驚きを通り越して、『正気なの・・・』と開いた口がふさがらない。

日本人が相手なら理解できる。例え中国政府でなく民間人が相手であっても、すでに釈放してしまって、再び拘束できない中国人の船長となると、外交的な問題が発生することは海上保安庁の幹部が気付かないわけはない。

記事をそのまま読むと、海上保安庁が独断でということになりそうだが、これまたそんなことを信じられるわけはない。事前に外務省(政府)が許可したことは明らかだろう。いやむしろ、今回も政府筋が裏で筋書きを作っていると思う方が確かなようだ。

政府が中国政府に賠償を求めたら国際問題になることは確か。しかし、何もしないのでは示しがつかないので、海上保安庁が民間人である船長に対して補償を求めたという、国内世論に対して、しっかり補償を求めているというパフォ-マンスというところか。

しかし、もしも中国政府がこんなバカな要求を飲むと思っていたとしたら、それこそ国際的に笑いものになることは明らかではないだろうか。外交センスが疑われそうだ。

当然のごとく、中国は『日本側は事件での行為を深く反省すべきで、賠償請求の権利はない』と反論する談話を出したというが、中国政府としては『日本はいったい何を考えているのか、アホカとしか言いようがない・・・』というところだろう。それどころか『釣魚島(尖閣諸島)は古くから中国固有の領土』とあらためて表明されてしまう始末になってしまった。

領有権については、先月末のニュヨ-クタイムズは『中国側が釣魚島(日本名:尖閣諸島)を自国の領土だと主張するのには歴史的根拠がある』と、中国側の主張を全面的に容認するような記事が掲載されたという。

日本政府はニューヨーク・タイムズ側に強く抗議したとのことだが、今回の賠償請求は(言葉は悪いが)恥の上塗り。アメリカはすでにこの問題では中国に軍配を上げているように気がしてならない。

早くきちんとした外交ができる政権を作らないと、北方領土問題もロシアの一方的な主張が国際的に認められる・・・そんな気配さえ感じられるが・・・。(田舎親父)

2011年2月16日 (水)

教師の仕事ではないと思うのだが・・・

 先日、島根県内の小学校の58歳になる男性教員が給食を『時間内に食べられなかった1年生児童たちに対し、おかずなどを食器から布製ランチョンマットに載せ替えさせて食べさせていた』というニュ-スが大きく取り上げられていた。

何でも、この男性教諭は『給食時間を過ぎて食器を返さなければならなかったが、完食させたかった』と釈明しているそうだ。行為そのものは決して褒められたものではない。むしろ、信じられないような暴挙だと批判されても決して奇怪しくないが、これに似たことは学校現場では日常的に起きているのではないだろうか。

全く成育環境が異なる児童の集団である1年生では、授業に集中させるために、勝手に立ち歩かせないことや私語を交わさないようにするために、担任は苦労の連続であることは案外知られていない。

以前では、『1年生になったら・・・』と、それぞれの親がわが子に『先生の話をよく聞くのだよ』『授業中おしゃべりしたり、立ち歩いてはいけませんよ』と言い聞かせていたから、その原則を守れない児童がごくわずかだったが、最近はこんな原則を全く知らなかったり、無視する親が当たり前になっているので、担任は学習以前にこのことを躾けるのが悩みの種になっている。

給食時でも同じこと。食生活が全く異なる環境で育った子どもたちの集団を一定の時間で完食させることも、教師にとって『大切な任務?』となってしまっているのだから、学習以上に大変なアイデアとテクニックが必要となる。

最近の親は子どもに迎合するのが当然となっているらしく、嫌いな食べ物は無理して食べさせないどころか、調理しないという風潮が広がっているので、中にはニンジンをはじめて食べるという児童もいて奇怪しくないのだそうだ。

ハンバ-グやカレ-などは先を争って食べるのだが、魚の丸干しや野菜には拒否反応を起こす児童が多いのも頷ける。

私は本来、同じものを同じ時間内で、全て食べさせることなど所詮無理なことだと思うのだが、文科省は『食育』などと言う言葉を生み出し、子どもたちが食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身に付けることまで学校の仕事としているのだから、教師たちの苦労は大変なもの。

恐らく、この男性教師は学校の決まりを守ることが最も大切だという頭があったに違いない。食べられないものだから、そのまま残滓として返せば良いことなのに、文科省の方針として『時間内に完食』が望ましいという指針がでているのだから、学校としても従わざるを得ない。

日常的に、栄養担当職員や給食調理の職員の無言の圧力もあることは想像できる。校長などからも強い指示があることも疑えない。教師たちが互いに意識しながらも、そのことに何としても沿わねばならないと思い込むのも無理はない。

最近少なくなったとはいえ、牛乳が苦手な児童を、飲まない限り休み時間を与えない教師の存在はよく耳にした話。中には、飲めない児童がいる班全体まで罰則を広げる教師もいたこともかなり頻繁に聞いたものだ。現在でも似たような事をしているのではないだろうか。

まあ、今回もそのたぐい。親からの苦情に校長は大慌て。教師に謝らせて事をおさめたというところだろうが、『時間内完食』が原則である限り、教師によるこの種の行為は大なり小なり全国津々浦々の学校で起きているのではないだろうか。(田舎親父)

2011年2月15日 (火)

自国の農業を潰してどうする・・・

 『平成の開国』なんて言葉がまかり通っているようだが、日本ってそんなに鎖国状態なのだろうか。経済音痴なので、偉そうなことはいえないが、これ以上安易に諸外国から食料を輸入しては、国内の食料生産は成り立たないのでは・・・という危惧感がつのる。

 昨年10月だったか、アカン首相が一般的に略称として『TPP』と表記されている『環太平洋戦略的経済連携協定に参加する・・・』と発言したことに対して、疑問を呈したが、民主党政権は本気らしい。

 TPPの直接的な会議はまだ始まっていないようだが、TPPを推進しようとしているオ-ストラリアと二国間で『日豪経済連携協定(EPA)』交渉が再開されたというニュ-スに、日本の農業は大丈夫なのだろうか・・・と危機感が大きくなる。

両国で、どんな経済連携が話し合われるのかは具体的なことは理解していない。しかし、オ-ストラリアと世界でも有数の農業国であり、かつ工業資源の豊かな国であることは周知のこと。農業と工業資源がその中心になることぐらいは容易に想像できる。

EPAの基本理念は互いに関税を撤廃することにあるという。この協定が結ばれたら、オ-ストラリアから鉄鉱石、石炭、天然ガス、ウランなどの工業資源が安定的に輸入できるようになることは間違いなさそう。自動車なども関税ゼロになれば市場が広がるに違いない。これは企業からみたら魅力だろう。

しかし、農作物はもとより、畜産物や乳製品などが関税ゼロになると、これは日本では農業をするな、牛や豚を飼うなということになってしまいことに等しいことは衆目の一致するところ。たちまちのうちに、日本人の食料の多くをオ-ストラリアに依存することに等しいことは、誰でもわかる理屈ではないだろうか。

中には、大規模農業に転換できる絶好の機会だという意見もあるようだ。また、品質を高め付加価値をつけることによって、安い外国製品に対抗すべきだという声も聞こえてくるが、これは一握りの経営者の元で、現在の農業従事者に『小作』になれということに等しいのではないだろうか。

自分で田畑を耕して生計をたてることが難しいので、法人組織を作って土地を集めて、そこで経営管理するという考え方は頭から否定することは難しい。しかし、そこには、自らが農作物を作って自分で経営するという、日本人古来追い求めてきた農業に対する概念は通用しない。儲けることは他人(専門家)に任せ、自分たちはただ作るだけの『小作』に甘んじなければならない農民が数多く出てくることは当然の成り行き・・・。

そこには大きな格差が生まれることも間違いなかろう。そして、関税ゼロの農産物に対抗するためには、より収穫量を多くすることと、品質を高める必要に迫られ、さらに重要なことは販路を拡大する必要が出てくることも当然の理屈であろう。

話は少し横道にそれるが、養蚕農家への補助金がなくなると聞いている。多くの養蚕農家が今年一杯で廃業するというニュ-スも多い。自ら進んで廃業を決めたわけではない。続けたくても、いくら品質が良いとわかっていても、繭の価格が外国に比べて数分の1というのでは太刀打ちできなくなり、これ以上続けていれば赤字が膨らむのでは泣く泣く廃業を決意せざるを得ないことは痛いほど理解できる。

わが国の養蚕戦略が間違っていたからだという意見もよく聞くが、それはともかく、養蚕がわが国を今日の経済大国に育て上げてきたエ-スであることは、小学校でも教える事実。その養蚕の今日的運命が、日本の農家の行方を占っているのではないだろうか。

それでもコメの関税は残ると言うから、しばしの間コメ農家は生き残れるかもしれない(時間の問題だろうが・・・)。農業も法人化することによって、格差は限りなく大きくなるだろうが、一部では生き残れる可能性はあるかもしれない。しかし、畜産農家の受けるダメ-ジは比較にならないほど大きく、即廃業せざるを得ない農家も多いのでは・・・。

農業大国オ-ストラリアは、(今八百長問題で騒がれている相撲界でたとえるなら)農業畜産業においては『横綱』と表現しても差し支えないだろう。かたや、わが国の立場は『幕下』以下の実力しかないことは、これまた明らか。

まともに組み合ってはかなうわけはない。一瞬で勝負が決まるに違いない。わざわざ、今取り組んで、近い将来『食料をお譲りください』と哀訴する国になるのか、それとも、せめて『幕の内』力士の実力をつけるまで、同じ土俵に上がらない工夫をするのが良いのか・・・。

どちらが正しい選択なのか、私なら躊躇なく後者を選びたい。(田舎親父)

2011年2月14日 (月)

古川の佐藤医師に大エ-ル・・・

 『ガンはずっと長い間、体内の臓器に何らかの原因でしこりや腫れ物ができ、それが病状の進行に伴い大きくなり、やがて健康な細胞をも駆逐し死に至らしめる恐ろしい病気だと教えられてきた』という書き出しで、子宮頸ガンのワクチンに対して、私の戯言を小覧に掲載したのは昨年の4月の事。

そこで、『子宮頸ガンワクチン』をできるだけ早い時季に接種すれば『子宮頸ガン』は100%防げると、圧倒的多数の医師が発言していることに『なんだが変だ・・・』という思いを語り、同時に、現在『子宮頸ガンワクチン』をアメリカとイギリスの二社が製造しているが、わが国では片方だけが認可されている不可解さにも疑問を呈した。

新聞・雑誌はもちろんテレビでも人気タレントを全面に出し、100ケ国では安全性は問題がないと認可している上に、多くの国では無料でワクチン接種しており、接種を義務づけている国もあると宣伝。すぐにでもわが国も無料で接種するべきだと世間を煽っていることに対して、これまた『何か変だよ・・・』と思ったもの。

この時、誰か一人ぐらい、私の疑問に答えてくれる医師がいるはずだと思ったものであるが、マスコミは少なくともその時点では、確かな警告を発する医師の存在を明らかにすることはなかった。

しかし、先日そんな医師がいることを掲載する記事があった。記事によると、その医師は宮城県の大崎市古川に住む内科医、佐藤荘太郎さん61歳である。

この医師は『子宮頸がん予防ワクチンの接種効果は医学的に示されていず、副反応が顕著』との見解を、同市の住民団体『菜の花の広場』の学習会で披露し、同時に、市が今月から実施する同ワクチン接種助成を見直すよう求める要望書を、近く市議会に提出する考えも明らかにしたとある。

佐藤医師は海外を中心に子宮頸がん予防ワクチンの関連情報を調べ、(1)HPV感染予防のワクチンで、子宮頸がん発症に対する予防効果は示されていない(2)未感染の女子に接種して予防効果があるとの確証はない(3)接種による痛みが激しく失神例が少なからず発生すると述べ、注射部位の腫れ、全身疲労、頭痛も報告されていると、副反応も顕著だという結論になったという。

インドでは副作用で命を落とす女性が続出したとのことで、この子宮頸ガンワクチンの集団接種を取りやめたというネット情報が蘇る。日本でも数的には少ないだろうが、ワクチンを接種した女性の中には副作用が出た人がいるに違いない。ひょっとして、実際には身体に直接異常が出ないので副作用とは見なされないが、先日取り上げた『不妊』という最大の副作用が現れているのに気がつかない人もいるのではないだろうか。

私は100%効果のある医薬品など絶対に存在しないと思っている。医学には全くの素人だが、漢方薬とは違って市販されているほとんどの医薬品は化学物質を何らかの方法で合成して作っているはずだから、いくら人体実験を繰り返しても、全ての人に副作用を及ぼさないと断言できるはずはない。そのことは、医薬品には例外なく『使用上の注意』がそえられており、副作用の存在を肯定していることからも明らか。

去年、次のような戯れ言も綴った。――子宮頸ガンは性行為からウイルスに感染するという。だとすると(極論すれば)『性病』の一つで(常識的に考えれば)正しい性知識・性教育を徹底すればなにもワクチンを接種する必要はないはず。むしろ、ワクチンを接種したら絶対安全と言う意識が、かえって性風俗の乱れを助長しかねないと言うと、頭が固いと批判が返ってくるのだろうか・・・。
 大田原市という自治体が全国で最初に小学校6年生の女児を対象にワクチン接種を義務化すると言うニュ-に(話題づくりのために急いだのではと考えたくないが)何故もう少し待てないのかと疑問に思うとともに、壮大な人体実験にされかねない大田原の少女たちと、それを命令とは言え受け入れている小学校が気の毒に思えてならない。――
 この女児たちもやがて結婚するだろうが、その多くが『不妊』に悩むとなったら、誰が責任をとるのだろう。その意味で佐藤医師の警告は重く受け止める必要があると思うのだが、それに関する記事はその後も一切ない。(田舎親父)

2011年2月13日 (日)

この法案は一旦廃案にするべきでは・・・

 政府が打ち出した、中学卒業までの子ども1人当たりに月1万3千円を、3歳未満の子どもに限っては 月7千円を上積みして、月2万円をそれぞれ支給する2011年度の『子ども手当法案』が今国会で通るかどうかわからなくなっているようだ。

1年だけの時限立法だという。現在の子ども手当ての根拠の『10年度の子ども手当て法』も1年限り、通らなかった場合地方の混乱は相当なものになると、脅かしも含めて野党に哀訴しているらしい。

確かに、『子ども手当て法』が通らないと、従来の『児童手当法』が復活するようだから、例えば、中学生への支給がなくなるなど相当影響があることは間違いなさそう。これは支給事務に当たる市区町村や受給家庭の混乱は避けられないことは容易に想像できるが、混乱を覚悟の上で地方から『造反』がうねりのように湧き起きているというから、政府は慌てているに違いない。

この問題に異議を投げかけたのが、もと民主党の衆議院議員である神奈川県のマツザワ知事である。その根底には、『財源がないから地方に負担せよ』というのは約束違反も甚だしいと批判している。去年も疑義を投げている。

子ども手当てに県が負担するとなると、保育所や放課後児童クラブ、小中学校の施設整備といった基盤整備を目的とする市町村への交付金、あるいは県立学校のエアコン整備や私学学費補助の充実など、本来県がやらねばならないことができなくなると知事は指摘している。

その通り、正論である。しかし、去年は時間がなかったこともあって県下の市町村からの賛同がまとまらず、今年度限りと言う条件で国の方針に従ったという経緯がある。

ところが、今年も地方に負担させることが地方の了解なく決めたこと、しかも、増額してまでバラまくと言うことに対して、怒りの意見書を政府に出したのだが、政府はこれをことごとく拒否したというから、知事が怒るのは当然である。

全国一律の現金給付サービスの財源なら全額国が負担すべきだという当然すぎる意見に対しては、『児童手当や児童扶養手当の例があり、必ず負担しなければならないとは考えていない』と門前払いの形だから、基本的には聞く耳持たずというところ。首相はじめ閣僚たちの、カネをバラまいて何とか票を得えたいという卑しい発想が情けない。

地方負担を一方的に決めたことについては『国と地方の協議の場で出された意見を考慮し、子ども手当から保育料や学校給食費の徴収を可能とする仕組みなどを設けている。しかも、割り増し分に対しては国が負担するのだから、地方に追加的な負担は求めていないはず』と強弁しているが、『国が責任持って行う』という前提を『そんなこと言ったっけ』とばかりの態度は許されるものではない。

『銀座四丁目交差点の真上から、福澤諭吉をばらまいているようなものだ。子ども手当は、バラマキ型の大きな政府路線を志向する民主党政権の国家観が表れた象徴的な政策だ』と言い切り、バッサリ政府を切り捨てる首長も出始めているというが、この御仁のセリフは言い得て妙。無駄をなくすと言いながら、壮大な無駄をしている政府のアホさ加減を痛烈に皮肉っている。

最近では、子ども手当ての財源を消費税の値上げでまかなうという意見が、政府や民主党の幹部たちの間ではまかり通っているらしい。

子ども手当てとその関連法案を通して、その財源を確保するために消費税議論を・・・というのが政府の描いている筋書きのようだ。自民党が反対しても公明党が支持してくれるだろうと甘い期待がここにきて狂ってしまい、今度は衆議院の3分の2規定でムリムリ通すために社民党に、普天間問題棚上げという、いわばその場限りの土下座方針で臨んでいると報じられている。

まさか社民党がこんな見え透いた動きに惑わされるとは思いたくないが、それにしても公明党にすがり、社民党に泣きつく姿勢は、民主党政権の節操のなさ、いやらしさ、そして権力にしがみつく浅ましさをよく現している。

カネをバラばらまいて票が得られる・・・という卑しい考え方を否定する意味でも、混乱は覚悟の上で、子ども手当てと関連法案は一旦廃案にし、マツザワ知事が訴えるように、本当の意味での子育てに、あまり役に立たないカネをバラまくのではなく、教育環境の充実に十分予算をかける法案を作ることが重要だと思うのだが・・・。

その上で、どうしても支援が必要な家庭には手厚い保護が行き渡る、本当の意味で子どもたちの成育にとって『理想の教育環境』議論を沸騰させてほしいものである。(田舎親父)

2011年2月12日 (土)

地下水脈の枯渇は・・・

 一般家庭でも断水は緊急事態であることは間違いないが、飲み水程度ならしばらく我慢すれば給水車が出動するだろうという気持ちがあるので、案外、断水に対する対策はされていないことが多い。

私の住む横浜市の場合は水源がしっかり確保できているらしく、少なくともここ20年以上、工事などの一時的な断水はあっても、災害や水道局の操作場の手違いによる長期の断水はないので、余計に断水に対する危機感は持たないようだ。

しかし、長期間の断水を経験した各地では断水に対しての危機感と教訓は強く、いかなる場合でも『水』を確保することがいかに重要かを身をもって体験しているため、地下水の利用を真剣に考え、災害時の断水への備えになるとともに、コストダウンにもつながるという理由から、地下水をくみあげて水道に利用する病院や企業などが、ここ数年、急増しているらしい。

阪神淡路大震災を経験した神戸の大規模の病院の事務長は『断水しても診療に必要な水を確保でき、地域住民も利用できる。水道料金の節約にもなり、一石三鳥の効果だ』と、その必要性を強調しているというが、なるほどもっとも・・・。何でも、この病院では地下水の利用によって、年間300万円ほどの削減になるのだそうだから、今後、地下水を利用する病院は増えるのは間違い気がする。

 神戸の一流ホテルでは2003年、地下約200メートルまで掘り下げた地下水プラントを約2億円で設置したそうだ。使用水量の約8割をまかない、年間で約3000万円もの節約になるという。すでに減価償却は終わり、今後は収益がでるとのこと。この実績は、ホテル業界はもとより病院や企業を刺激するに違いない。

 一方、公共水道を運営している自治体にとっては、病院や企業が独自で地下水を汲み上げることは想定外のことだったらしく、このままでは水道事業のますますの赤字は避けられないと危機感をつのらせ、何とか大口の企業や病院などが逃げないように各地で、割引制度などを検討し一部では実施しているという。

 公共水道の料金制度はどの自治体も似ており、ダムの建設などの負担を利用者にある程度負担してもらうという考え方と、水の節約という意味でも、使用量が多いほど単価が高くなる仕組みになっているのだそうだ。

 これももっともなことだが、地下水に切り換える大口の利用客がこれ以上増えないようにする為に、一定水量までは使用料に応じて単価が高くなるが、それを超えると単価が安くなっていく割引制度を導入する自治体も現れはじめているとのこと。

 両方の立場と考え方は理解できるが、私にはそれ以前に、地下水をどんどん汲み上げて大丈夫なのだろうかという素朴な疑問が生じる。以前は工場などが大量の地下水を汲み上げたために『地盤沈下』が新しい公害として話題になったことがあるが、その点はどうなっているのだろう。

 水が豊富な日本だからある程度の地下水の汲み上げなど無関係だと言う意見もあるだろうが、1件あたりのくみあげ水量が少なくても、件数が増えれば地盤沈下などの影響が出る可能性は限りなく大きくなるのは当然の理屈・・・。

法的には、地下水は土地の所有権に属する『私水』だと位置づけられているという。掘削技術が進み、以前より安価に地下水を汲み上げられるようになっているとのことだから地下水もビジネスチャンスと捉え、大規模に地下水を汲み上げ、水不足に悩む中国などに売り込む輩が跋扈することも予想される。すでに存在しているのでは・・・。

東京都は地下水利用について、工業用水法など国の規制より厳しい規制を条例で定め、地盤沈下に対応しているというが、もう少し法の網を細かくしておかねば、こうした水ビジネスに対応できない嫌いもあるらしい。

ましても、そんな規制がない(今までは必要なかった)自治体も、地下水が単なる個人的な金儲けの対象にならないように検討する必要があるように思えるが・・・。(田舎親父)

2011年2月11日 (金)

何だか宿に申し訳ないような気がするが・・・

 ポンパレというサイトがあることをご存知の方は多いと思う。かなり名の通った店のチケットを枚数限定で半額以下の価格で紹介し、気にいったらネットで申し込むというものであるが、これが大人気で、人気店のチケットはあっと言う間に完売になるのだそうだ。

 私がこのサイトを知ったのは昨年の暮れ。こんなことが商売になるのか・・・としばらく注視していたが、わざわざ混雑している都心まで出かけることが嫌なので、あえて手を出さなかった。

 しかし、考えてみると、例えば100枚と枚数を限定して、数名以上で予約というシステムは、利益を無視したとしても、店の宣伝になることはもとより、美味しかったらリピ-タ-になってもらえるかも・・・。となると、店にしてみれば『損して得とれ』という商売の原点をくすぐる企画と感じるのかもしれない。

 これは自分で確かめたくなって、西伊豆の堂が島にある『絶景の宿と評判だ』といううたい文句に引かれて『ホテル天遊』が、平日限定で通常価格の半額の9950円で宿泊できるというチケットを購入してみた。

 3月31日までの平日限定チケットである。伊豆は最近観光客の減少が著しいらしいがこの時期は、熱海や修善寺の『梅園』や『河津の桜』見物で、結構な人出がでるらしいので、ひょっとして断られるかなとホテルに予約を入れてみた。

ホテルの対応は丁寧。ホテルとしてもはじめてポンパレに登録したということで、しかも私がはじめての客だという。このところ車に乗ることはがなく、整備の関係からもできれば長距離ドライブを勧められていたこともあって、本当にこの価格で良いのかと念を押して2月9日の宿泊を予定して、久しぶりに車を転がして出かけることにする。

 途中、戸田温泉の近くにある『象牙博物館』に立ち寄った。展示品は全て個人のコレクションだとのことだが、そのスケ-ルの大きさとそれぞれの作品の精巧さに圧倒される。このことは改めて紹介することにして、『ホテル天遊』とポンパレのことについて話を進める。

 夕刻到着したのだが、車を駐車場に乗り入れた瞬間、仲居さんが数人お出迎え。軽いから大丈夫だというのにもかかわらず、ロビ-で誘われる。全面にはなにも遮ることがない堂ヶ島の絶景。しかも大潮の時には沖の島と海割れ現象で300メ-トル沖の小島と陸続きになる『三四郎島』の真上。

 そこでコ-ヒ-などいただき、しばし絶景を楽しんだ後。おもむろに景色を楽しみながら宿泊カ-ドに記帳という手配もなんとも行き届いている。部屋は、ロビ-の真上。と言うことは、ロビ-よりも一段高い場所から絶景を独り占めできるという絶好のロケ-ション。しかも、この季節には真正面に夕日が沈むという最高の環境である。係の仲居さんも親切で丁寧、申し分ない。

 12畳という部屋の広さも申し分ない。夕日を堪能し、これまた真下に絶景を眺める露天風呂に満足して夕食をいただくことにする。屋食だということだが、食事の場所が女将の衣裳が飾られている部屋だということを聞いたので、そこにお願いしてみると、客は私たちだけ。聞くと、ほとんど全員が部屋食希望で、この部屋での食事を申し出る人は少ないのだそうだ。

50畳以上もあるだろう大広間を豪華な衣裳で区切ったコ-ナ-での夕食である。価格からしてたいしたことはないだろうと思っていたが、普通料金でも決して高くない会席料理の数々が次々に出てくる。あまりにも気の毒になり、ボトル買いで日本酒を注文してしまう。もっとも半分以上は持ち帰り、自宅で飲んだのだが・・・。

しかも、近所の系列のホテル3軒の風呂に送り迎えしてくれると言う至れり尽くせりのサ-ビスにも驚く。そこで波打ち際の露天風呂を味わうこともできた。

朝食にも大満足。結局、出発時に支払ったのは夕食の時のお酒の代金のみ。私がはじめてのお客だとはいえ、到着から出発まで、こんなサ-ビスを受けて良いものかは思ってしまう。これでは『ホテル天遊』を宣伝したくもなる。

 そして、はたして今後どのような展開になるのかはわからないが、ポンパレというサイトをまだご存知でない方には、一度開いて見ることを勧めたくなる。利用されるかどうかは自己責任でお願いするが・・・。

『ホテル天遊』がポンパレ効果で、より一層人気がでることを祈念する。(田舎親父)

2011年2月 9日 (水)

公務員の給料が総額29兆円とは・・・

 ギリシャの経済破綻の原因の一つが、日本より数の多い公務員に支払う給料が原因だということは良く語られること。その後、ギリシャがこの問題をどのように解決したのか、ネットも含めてメディアが取り上げないので知りようがないが、公務員天国と言われている日本ではどうなっているのだろう。

 こんな疑問から、日本の公務員の数と給料についての資料を探していると、トンデモナイ数値にぶつかった。

 現在わが国には国家公務員が約56万人、地方公務員が約303万人いるのだそうだ。計算しやすいように少し多めにみておよそ400万人。国民総数が1億2000万人だから単純計算すると、30人に一人が公務員だということになる。

 この数が多いか少ないかは議論の余地はあるが、その公務員に支払われる給料が年間29兆円だという。今国会で審議するはずの来年度の国家予算案では一般会計が約92兆円超だと発表されているが、その3分の1が公務員の給料に当てられる・・・?とは。単純に計算できない要因もあるだろうが、正直、『えっ・・・』とびっくり仰天。

 電卓をはじいてみたら、一人当たり7250万円とでた。これはとても信じられる数字ではない。電卓を疑うわけではないが、もう何年もしていない『紙数字を並べて』計算してみてもこの数字は変わらない。

これは常識的に考えても、普通の公務員では10人以上を雇用できる金額である。かって公務員だった私の場合を例にとると、晩年管理職を何年か務めて(源泉徴収など引かれることが多いので実感はないが)退職時にやっと額面1000万円を超えたもの。その時この額に見合った働きをしなければ・・・と思った記憶が蘇る。

 一人平均7000万円超には、国会や地方議員の給与以外のもろもろ含まれているのだろう。信じられないほどの給料をもらっている高級官僚もいるに違いない。閣僚や官僚たちが、外国とのお付き合いと称して、度々海外に出張して多額の予算で豪華に催す晩餐会などというイベント代も入っていなければ、こんな数字がはじき出されることはない。

 民主党はマニフェストとして国会議員の定数の削減を明言している。また国家公務員の数を減らすとも約束しているが、政権をとって一度もそのことに対して具体的な方針は示していない。そんなことは忘れたと思えるような言動で、年金や医療費の財源不足を全面に出して、増税に突き進んでいるから呆れたもの。

 なるほど、カワムラ市長が議員報酬をカットなどする、できると明言して圧倒的な支持を得たのは当然の結果かもしれない。

 50数%程度と言う投票率が気になるが、名古屋市民は過去1年半のカワムラさんの言動から、この人なら大丈夫と、必ず市民税の減税と議員定数の削減などの公約を実行してくれると信じたに違いない。

 名古屋市は民主党の最大の支持地盤。二年前の衆院選挙では全てを独占したはずなのに、今回は自民党の独自候補を擁立できなかった情けなさがあったものの、結果的に自民党の応援があった、現職の衆院議員ですらトリプル差で敗北のていたらく。まして知事選においては、野党の自民党の候補より投票数が少ないとは・・・。

普通なら『ゴメンナサイ・・・』の一言があっても奇怪しくないはずなのに、首脳陣の口からでる言葉は反省すら感じられない。未だに『政治とカネ』問題が尾を引いていると責任転嫁をするありさま。

こんな輩の態度を『蛙の面に小便(あえて水ではなく小便)』というのだろう。知事経験者である民間人総務相に至っては『カワムラのやり方は汚い』と記者に糞満をぶつけているらしい。どちらが汚いのか、4月の統一地方選が答えを出してくれるだろう。(田舎親父)

2011年2月 8日 (火)

子どもが危ない・・・

 私がこのコラムをはじめたきっかけの一つは、広島県と栃木県で、共に下校途中の小学1年生の女児が殺害されるという事件に対して、子どもを守れと言う世間の声を受けて、登下校の見守りまで教員の責任と言う動きに警告を発したかったからである。

あれから満5年。『子どもを見守る』という動きは、『子ども110番』の看板をかかる家が増え、ゴミの収集車などからも『子ども見守り隊』などのステッカ-と共に、その旨のアナウンスが日常的に流れるようになっている。また、『防犯』という腕章をつけ揃いのジャンパ-姿で児童の登下校の見守りをしている人の姿を増えたことから、定着してきたように思える。

中には、こんな人通りの多い場所では必要ないのではと思うような横断歩道で、数人の年寄りたちがおしゃべりしながら、子どもたちのために旗振りしている姿を見かけることも稀ではない。これなどは児童の見守りというより老人たちの運動を兼ねた井戸端会議ではと思わないでもないが、これも子どもを見守るという気持ちがあればこそと、成果の一つとして評価しても良いのでは・・・。

ところが、先月末に、またまた小学生が切りつけられて危うく殺害されそうになるという事件が山口と大阪で続いたことに衝撃を受ける。

山口で起きたのは24日の午後3時半ごろ、下校途中だった小学校2年生の女児が刃物で切りつけられ、顔や首を十数か所切られて、全治1か月以上の大けがをした事件である。現場からは20代くらいの男が立ち去る姿が目撃され、警察が捜査を進めた結果、現場近くに住む23歳の無職の男を逮捕したという。

この男の住むマンションの部屋からは凶器の包丁が発見されたらしいので、犯人に間違いなさそうだが、歴然とした証拠を突きつけられても強硬に否認しているというのが少し気になる。

一方大阪で起きた事件での被害者は小学校3年生の女児。29日午後2時分ごろ、女児の祖母が住むマンションの3階のエレベーター前で顔と首に刃物で切られたとのこと。いわば密室の中での事件なので、目撃情報がないとなると犯人逮捕にはかなりの時間が必要になるのではないだろうか。

この女児は自宅をでる時にショルダーバッグを持っていたが、それがなくなっているので犯人が奪いさったらしいとのことだが、犯人はこのバックを奪うために刃物で切りつけたのなら、女児の行動を監視し、一人になった時を狙っていたことになる。

こんな事件は流行ってほしくないが、今までの例だと、同じような事件が続く傾向があるので無気味。私は、散策時はできるだけ周りに気をつけているが、幸いなことに、今のところそんな不審者に出会う機会はない。

しかし最近、何故この時間帯に小学生がいるの?と思うことが多い。先日も、午前中に静かな住宅街を歩いていたら、小学校の1年生ぐらいの女の子が、スケ-タ-という遊具で遊んでいる場面にぶつかった。

確か火曜日だったと思うが、学校がお休みという訳はないだろう。火曜だから代休ということも考えられない。元気そうなので病気でお休みとも思えない。考えられることは、いわゆるインフルエンザで学校閉鎖している場合か、あるいは不登校しか思い当たらないが、そんな憂いを持っている雰囲気でもない。

親を探したが見当たらない。しばらくその様子を見ていたが、女の子は私の存在に気付かないのか、気付いても無視しているのかはわからないが、気にする様子はない。近寄って『今日、学校はお休みなの・・・』と声をかけたら、怪訝な顔をして走り去ってしまったから、どうやら変なオジサンと思われたようだ。

普通では、この時間帯に遊んでいることはない。それが最近は『何でもあり』で、周りの大人たちが不思議だと思わなくなっている。言い換えれば、子どもに無関心すぎるようになっているのではないだろうか。

声をかけたいが、変なかけ方をすれば『不審者』や『変質者』と間違われることが多く場合によったら警察に通報されかねないとなると、ならば無視した方が・・・という気持ちになる場合が多いようだ。

街に『不審者に気をつけよう』という看板が目立つが、不審者を見つけることより、子どもの存在を意識することこそ大切だと思うのだが・・・。(田舎親父)

2011年2月 7日 (月)

『民主党』という選択はゼロ・・・

 昨日、愛知県知事選と前市長の辞職に伴う名古屋市長選、さらに同市議会解散の賛否を問う住民投票という、いわゆるトリプル選挙の投票が終了したが、またまた開票時刻の8時になった瞬間 まず名古屋市長としてカワムラさんが予想通り当選確実という速報が流れた。

予想通りである。民主党は国会議員を辞職させてまでの有力だと言われる候補者をたてた上、掟破りと思える自民党の推薦まで受けたのにも係わらず、結果を見ればダブルスコアというよりトリプルスコアの大敗。いかに国民の民主党に対する怒りが激しいかを物語っている。

その後すぐに、これまた愛知知事選に立候補したオオムラさんの当選確実が報じられたが、こちらは自民党と民主党がそれぞれ立候補を立てたこともあって筋書き通り。この圧倒的な勝利は、民主党への怒りと同時に自民党にもノ-を突きつけた形になった。

さらに、政令市で初の住民投票も解散賛成がこれまたトリプルスコア。これは完全に現議会に対しての不信任であり、民主党や自民党、あるいはみんなの党などに対して『お前らはいらん・・・』という宣言に他ならない。

この結果、3月13日に市会議員の出直し選挙が行われるそうだが、『民主党』、あるいは『自民党』という名前が、ポスタ-にある候補の大部分は『落選』という厳しい結果を突きつけられることは確実になったのではなかろうか。

恐らく今頃は、前回の選挙で民主党公認や推薦を得て当選した議員の陣営では鳩首会談の真っ最中。今回はポスタ-の片隅にでも、そんな文言があれば、当選はおぼつかないということを実感しているに違いなかろうから、何とか公認や推薦を断りたいと県本部や中央への働きかけで必死なのではないだろうか。

そこで改めて考えるに、去年の衆議院選挙はいったい何だったのだろう。マニフェストとわざわざカタカナ英語で語られた選挙公約は、国民にとって魅力に満ちたものであった。わたしも含めて本気で『政権交代』を求めたものだ。

沖縄の普天間基地は海外に移す交渉が始まり、無駄の徹底した洗い出しによって、国債発行額は激減するだろう。年金問題や医療問題も改善されるに違いない。景気は回復し雇用情勢は劇的に改善するだろう。そして何よりも官僚が牛耳っていた政治から選挙民から選ばれた民主党の国会議員が指導する政治になる・・・と期待していたが、それが全てウソだったことが明るみにでたしまった。

そして、参院選挙での大敗。その敗因を『政治とカネ』だと強弁し、未だにオザワ問題で内紛を繰り返しているのだから救いはない。しかも、参院選挙の結果を受けて引責辞任したエダノという前幹事長を、内閣の要である官房長官に据えるなどとは国民を嘗めきっているとしか表現のしようがない。

これでは、いくら人気があると言われているレンボウとかいう女性大臣が、目尻をつり上げて『民主党をよろしく』と絶叫しても、叫べば叫ぶほどその声は虚しく、市民の心を醒めさせただけ。

結果として、名古屋市民と愛知県民は『中京都構想』を選んだことになり、現名古屋市の区に区長と議会が生まれる筋書きで動きそうだが、本当にこれが市民にとって正しい選択になるのかというと『?』がつくのは以前述べた通り。

3月に行われる市会議員選挙では、カワムラさん率いる『減税党』が大躍進。議員報酬の削減が行われることは間違いないだろう。市民は万歳・万歳と連呼するだろう。さらに、次回の県会議員選挙でもその勢いは続くに違いない。

筋書き通りすんなりカワムラ流の『中京都』が実現すれば良いのだが、国は意地になって妨害するだろうから簡単にはことが進まないことは容易に想像がつく。

ともあれ、4月の統一地方選挙では、ほんの少しでも『民主党』の陰がちらつくと、即落選というイメ-ジができたことは間違いなさそう。

知事に相応しい御方もおられるが、間違っても『民主党』という名前がちらつかないようにしないと、折角の頭脳と行動力が発揮できない結果になるだろうことは、私が今更心配するまでもないだろう。(田舎親父)

2011年2月 6日 (日)

ますます不景気感が膨らむのでは・・・

 確実に世界的な食料危機が近づいているようだ。穀物の国際価格は、小麦の国際価格は2008年の1トン=400ドルに高騰したらしいが、その後は低下傾向が続き、一時は200割れと半分以下に下がったが、昨年から無気味な動きが続いて、最近では300ドルまで値を上げているという。

同様に大豆は6000ドルから300ドルに落ちた後、500ドル台推移。家畜の餌のトウモロコシも300ドルから一旦は100近くまで落ちたが、今は250ドル以上に値上がっているらしい。

特に最近、値上がりが激しいのが砂糖で、1ポンド(0.45キロ)の価格が昨年春の0.15ドルくらいから今は0.3ドルを超えたそうだ。これは30年ぶりの高値で、砂糖と連動するようにコーヒー豆も、ここ4、5年で、約2倍に上がっているという。

食料危機については以前も何度か取り上げたが、中国やインドなど新興国(発展途上国と表現して良いだろうが)の経済が発展し、それらの国では貧困層だった圧倒的多数の国民が、より美味いものを求めるようになれば、今までの流通の仕組みが変わることは当たり前。

国際機関の調査によれば、砂糖消費量は中国とインドで5年前と比べ3割、 ブラジルで1.5割も増えたというが、この数値は決してオ-バではなく、むしろ今後その需要は増え続けるに違いない。

加えて、世界的な異常気象の影響も大きいようだ。ロシアの干ばつはシベリアの穀倉地帯を襲い、オーストラリアの大洪水で小麦などの生産が激減していることは周知のこと。ブラジルの大豆の産地も大洪水という報道も最近のこと。

さらに、世界中に『金儲け命』思想が広まっている中、なんでもビジネスチャンスとばかり金儲けの機会を狙っている輩が跋扈。食料危機すら金儲けとばかり、マネ-ゲ-ムの対象にしているのだからたまらない。

ところが国内では、ここ数年不景気感が蔓延し、むしろ食料品の値下げ競争が熾烈になっている。製造企業はもちろん商店も本音は値上げしなければ経営が成り立たないのだが、値上げどころか値下げ合戦に参加しなければ商品が売れないのだから、利益を極端に薄くしてでも値下げしなければ自分たちの生活がおぼつかない。

いわばデフレの負の連鎖と言っても良い状態が続いているようだが、ここにきて、国際価格上昇はいかんともし難いほど経営を圧迫。ついには値上げの動きが出始めたようだ。

食用油大手の2社は、大豆と菜種の高騰を受け、食用油の出荷価格を今年の1月分から約15%(家庭用が1キロあたり30円程度)値上げ。大手砂糖製造会社もそろって出荷価格を昨年10月から1キロ当たり6.7円上げたそうだ。

コーヒーも、大手の3社が3月から家庭向けのレギュラーコーヒーなどの価格を20%程度の値上げや、価格は据え置くものの内容量を約10%減らす実質的な値上げをすると言う。

私はこれまでス-パ-やコンビニなどでめったに買い物することがなかったので、これらの品物の価格を調べたことはないが、家内によると、確実に値上がっているとのこと。それを端的に現しているのが、毎日のように届く新聞折り込みの安売り情報だそうで、今まであまり目玉になっていなかった砂糖やコ-ヒ-などが目立つのだそうだから、いよいよ小売業界も値上げやむなしの状況になったのではないだろうか。

食料以外のガソリンの値上げも気になる。確か去年の秋には1リッタ-あたり120円程度だった価格が、昨日通り掛かったガソリンスタンドでは140円となっていた。40リッタ-入れると800円の負担増。これは大きい。

ガソリン価格の値上げは灯油を直撃しているらしく、昨日、街を巡回する灯油販売業者から購入した価格が1650円に驚いた。給油という作業が体力的に少し面倒になってきたので、ガスか電気に切り換えようとは思うものの、効率の点から石油を使っているのだが、このまま2000円以上にでもなれば決心がつくのかもしれない。

先日、マスコミがこぞって『給与所得が上向き』と報道をしたが、これは調査対象が一部の大企業の正社員、庶民にはおよそ縁がない話のようだから、周りの必需品が全て少しずつ値上がっている現状は、不景気感はますます膨らまさせられるのではないだろうか。(田舎親父)

2011年2月 5日 (土)

体外受精に助成金?・・・

 マスコミは少子化が大問題のようにセンセ-ショナルな報道を繰り返しているが、ある意味、少子化は戦後の日本人総体として、価値観を多様化が『是』であり、これに対して何人も否定してはいけないと言う社会観を作り上げてきた代償ではないだろうか。

 個人の自由という錦の御旗のもと、結婚する・しないはもとより子どもを産む・産まないなどの、過去の価値観ならそれ自体が親から『間違っている』と決めつけられてきたものだが、親の威厳などがないに等しい今日では、どんな考え方を持とうと誰も意見すら言えなくなってしまった感がする。

醒めた見方をすれば、いわば、戦後の日本の歩いてきた生き方そのものが、現在の少子化という現象を生んだと言っても差し支えないのだが、そんな歴史的な考察は一切しないで、ただ子どもが減っているという現象に大騒ぎしているようにも思えてならない。

また、(小覧で以前にも取り上げたことだが)闇も含めると堕胎は、およそ100万件ぐらいあるとも言われている。もしこれが事実だとしたら少子化議論そのものが空虚なものとなってしまいそうだが・・・。

 それはともかく、京都府が『(少子化が深刻化する中)、不妊治療のうち保険適用外となっている人工授精を受ける人に年間10万円を上限に助成することを決めた』というニュ-スに、行政が『命の倫理観』に踏み込むようなことをしても良いのだろうかと少しの疑問と大いなる危惧を感じる。

マスコミに報道よると、京都府は11年度一般会計当初予算案に、この人口受精の助成金として約2億4000万円を盛り込んだという。府の関係者(またまた誰だか怪しい表現だが)『期限や回数の制限を設けておらず、全国一の支援制度』だと自負しているのだそうだ。

医学の知識はほとんど持ち合わせていない全くの素人であるが、『体外授精とは、夫婦の正常な性行為で妊娠できないから、それぞれの体内から『精子』と『卵子』を取り出し、試験管のような実験器具の中で受精させ、うまく受精した卵子を母体内に戻し、出産させる『技術』だと捉えている。

その場合、夫の精子に生殖能力がない場合は、他人の精子を使うらしい。さらに、能力の優れた男性の精子を保管して、それを望む夫婦には提供するビジネスが存在していることもよく耳にする話。

不妊の悩みを持つ夫婦は多く、多くの病院では不妊治療と言う科目を儲けて相談を受けているようだが、当初は保険適用される投薬や注射の治療をするのだそうだ。それでも効果がない場合に、保険適用外の『体外受精』という技術を行使するのだが、これは一回ではなかなか難しく複数回受けるのが普通になっているというから、不妊に悩む夫婦にとっては精神的に加えて経済的にも大変な負担になっていることは想像に難くない。

その意味では朗報ごろう。この制度によってより多くの夫婦が『体外受精』に挑戦することも考えられる。そしてほんの少し成功率が上がり出産が増える可能性はあるだろうが、はたして、そこまでして子どもを増やして世の中が良くなるのだろうか。

重い問題である。国の形を考えると、人口の表示グラフが極端に表現すれば逆三角形と言っても良いほど、高齢者の数が圧倒的に多いのは異常も異常。これでは国としての活力がなくなることも当然だろう。

書き出しでも述べたが、こんな事態を招いたのは、戦後の日本人の価値観を作り上げ(私も含めて)、自由をはき違えて『個人主義』に走った大人たちではなかっただろうか。そして、その責任を『体外受精』という技術の費用を支払う・・・という考え方は、再び間違いを繰り返すことになるのではないだろうか。

こんなことを書くと時代錯誤の偏屈人間と嘲られるかもしれないが、子を産み育てることより、給料をもらう(自分の生活をより便利で快適にする)ために働くことが大事だという価値観を変えない限り、現在進行形である少子化の波は止められないような気がしてならない。

そしてこの国は、ごく近い将来、超超老人社会になり、老人の医療と介護だけが政治の話題になる。そんな国が存在に値するとはとても思えないのだが・・・。(田舎親父)

2011年2月 4日 (金)

八百長なんて昔からあったことでは・・・

 またまた大相撲界が賑やかだ。去年夏の野球賭博事件も大騒ぎしたが、これはいわば個人的な遊びのであって、賭け事が好きでない力士には、『何の話・・・』と無関心ですまされたが、八百長が明らかになったとなると、これは本業に関わる問題。

しかも、相撲協会がこれまで頭から存在を否定していたことだから、もしも八百長が事実だったら(恐らく100%間違いないだろうが)、一般的な見方をすれば、大相撲そのものが社会から否定され存在することすら危ぶまれる事態。力士たちはもとより親方など関係者は大慌てに違いない。

理事長は『これはファンに対する裏切り。これから事実関係をしっかり調べて、厳正に対処していく』と記者会見で述べている姿が繰り返しテレビで放映されていたが、私はこの御仁は対して『現役時代、絶対そんなことをしなかった、あるいは声がかからなかったと断言できるのか・・・』と、ある意味醒めた見方で、日々変わっていくだろう、理事長の今後の発言を聞くことにしよう。

今回、八百長疑惑が明るみになったのは、野球賭博に関与を疑われた力士たちから取り上げた携帯だったらしい。恐らく、今回名前がでた力士たちは、携帯は便利なツ-ルとして持ち歩いていたに違いないが、中には『削除』というボタンを押したら完全にデ-タが消えると思っていた力士もいたのではないだろうか。

そのような力士たちは、削除したから安心だと思い込んでいたはず。まさか削除したデ-タがあんな小さな携帯に残されていたとはと、今頃になって『完全に壊してゴミとして出しておけば・・・』と悔やんでいるに違いない。

うがった見方をすると、今回明らかになったのは、博打好きな力士たちの押収された携帯からだが、博打には関与していないが、八百長に関与した力士もいるに違いない。すると、八百長騒ぎは今後ますます広がるのではないだろうか。

私のヘソが曲がっているのだろうが、八百長など昔からあったこと。何度も噂が流れていたことから鑑みて、今更・・・という気持ちが強く、NHKはじめマスコミがこぞってトップ記事として取り上げたり、国会で首相や閣僚たちを含めて政治屋サン達が大慌てで質問に答えたりするほどの大問題なのかい・・・という気持ちが強い。

最近でこそ、テレビで見る限り『これは八百長だ・・・』と思うような、下手な芝居はなくなって、いわゆるガチンコ相撲が多くなったように思えるが、それは幕の内後半の相撲であって、今回八百長疑惑が浮かんだのは、そのほとんどが十両の力士たちらしいから、要は私が見ていなかっただけなのかもしれない。

大相撲界では十両になってはじめて給料が出るシステムになっているらしい。関取と呼ばれるのも十両になってから、当然のことながら待遇に幕下以下に比べると、天国と地獄以上の差があるのは良く知られた話である。

何としても下に落ちたくない、という気持ちが互いにあるのだから、そこには、金銭が絡む、絡まないは別にして『義理人情』のやりとりで、力士の間には互いにかばいあう気持ちが生まれ、十両力士に限らず八百長(助け合い)が日常的に行われていても決して奇怪しくない環境ではないだろうか。

何の脈絡もないが、この問題で私の学生時代の体育の単位を思い出す。今頃白状しても仕方ないが、学生運動にうつつを抜かし、ほとんど授業にでなかったが卒業するためには単位が必要。試験だけはこまめに出て、回答とはほど遠い『トンデモ論文』で誤魔化して単位を修得できたのは、当時のおおらかさのおかげである。

しかし、体育だけは誤魔化せなくて困っていたところ、野球の実技において、高校時代に甲子園に出場したK君が『バットを振れば、ホ-ムランになるような球投げてやる』という言葉通り、教授の見事に前でホ-ムランを披露、無事単位取得というウソのような出来事が鮮やかに思い浮かぶ。これって明らかな八百長だろう・・・。

マスコミは携帯のデ-タを分析した結果だと発表しているが、ひょっとして野球賭博で追放された連中のチクリがあったことも予測される。となると、今回追放されるであろう力士たちから、近い将来何らかのチクリも考えられないこともない。

どこまで広がるのか、どんな終わり方をするのか予測はできないが、まさか相撲協会を解散にまでは追い込むことはないのでは・・・。となると、名前のあがった十数名の力士や親方を解雇し、理事長が引責辞任、改革派の親方が理事長就任で外部委員会を常設というところが落しどころ・・・かも。

それにしても、この国は歴代の首相が本職で窮地に陥ると、トンデモ事件が起きて、マスコミが政治のことなどは二の次・三の次という報道姿勢で、何とか延命させていることが続いているのが妙に引っかかる。(田舎親父)

2011年2月 3日 (木)

ネットは細かかったが・・・

 先日、小覧でも鳥インフルのことを取り上げたが、その時『近くの養鶏場のゲ-ジの網は粗かった』と書いたが、気になってもう一度詳しく調べてみる気になって改めて調べに出かけた。

すると、外側の網目は動物園で使っているような5センチほどの正方形の網だったが、内側には細い針金を6角形に編んだ網が張ってあることを確認。先日は、外からはその細かい網が見えなかったので、スズメなどの侵入は自由だと思ったのだが、実際にはスズメなどが出入りできないほどの細かさだった。私の軽率さを反省して訂正する。

横浜でも養鶏場の規格は厳密らしい。規格では金網の幅(直径)は2センチ以下だというから、スズメによりウイルス媒介はないと考えても差し支えないようだ。もっとも、扉の出入りの際に侵入される恐れはありそうだが、その養鶏場では扉を二重にして、それを防いでいるというから一応その心配はないとしよう。

それにしても、こんなに各地(特に宮崎県に集中しているのは気になるが)に鳥インフルエンザの感染が相次いでいるのは何故なのだろう。専門家の指摘しているように渡り鳥が媒介しているのかもしれないが、それならばもう少し規則性があっても奇怪しくないと思うのだが・・・。

北から渡ってくる冬鳥たちの仲間は、かなり大柄な鳥が多い上に、警戒心が強いと聞いているので、直接養鶏場の餌を求めて舞い降りることはまず考えられない。となると、渡り鳥と養鶏場内の鶏とを媒介する『何か』が存在するはず。

私は『スズメ犯人説』をとっていたのだが、動物園の鳥たちには、今のところ鳥インフルに感染していないことや、実際に近くの養鶏場の施設を調べてみると、どうやら、スズメを容疑者としてすぐには逮捕できる状態ではない。

しかし、スズメなどの小鳥以外に媒介できる動物がいるのだろうか、という疑問は決して消えない。養鶏場などの飼育施設の下張りはコンクリ-トで頑丈にかためられているので、ネズミなどの小動物たちは当然として、ミミズのような小さな地中の生物たちの侵入も無理だろう。従って、簡単に『スズメ犯人説』を取り下げられそうもない。

現在のところスズメは容疑者として嫌疑は薄くなっているとはいえ、少しの可能性を残していることには変わりない。動物園などではごく普通に飼育している動物の餌を横取りしているスズメの姿を日常的に見ることができるので、私の危惧は消えない。

こんなことを思っていると、先日、野鳥や動物園などの飼育施設では鳥インフルの発生時の対応が整備されておらず『“自主判断』が現状のため、早く共通のル-ル作りが急がれる・・・というニュ-スが報じられた。

その一部に、特別天然祈念物のナベヅルの感染が確認された出水市では、国に天然記念物など特定の野鳥に鳥インフルエンザが発生した場合の法整備を求めたとあるが、渡り鳥の飛来地は『観光資源』でもあるので、この問題はかなり難しい判断を要求されるのではないだろうか。

さらに、ここでも『天然記念物』の所管は『文科省』だが、『ワシントン条約に関係する動物』は『環境省』が所管するという縦割り行政システムも気になる。

私が一番鳥インフルや口蹄疫の感染を恐れる動物園は文科省が所管する『博物館法の一形態』だそうだから、もしも感染が確認され、しかも養鶏場と同じ媒介動物の存在が明らかになったら、農水省との折り合いのつけ方もかなり問題になりそうだ。

それにしても、動物園はスズメを完全に嫌疑から外しているような飼育方法が(私が心配することでないことは十分知っているが)少し気になる。

できればスズメが犯人でないことを願うが、ゲ-ジの網目の粗さはともかく、飛翔できないように風きり羽を切られたナベズルやクロヅルの飼育ゾ-ンにはゲ-ジそのものがないので、渡り鳥のカモでさえフリ-にエリアに入れる状態も気になる。

このあたり、動物園としての考え方を聞いてみたいものである。(田舎親父)

2011年2月 2日 (水)

こんなに過保護で大丈夫?・・・

 人間の欲望で多くの生物種を激減させたり、絶滅に追いやったことは周知のこと。国土が狭い日本では、当然のことながら、野鳥(特に留鳥や旅鳥と呼ばれる四季を通じて、地域限定で生活している鳥)たちは、その地域で農薬を大量にまかれたら、餌になる小動物の減少はもちろん、農薬そのものを体内にため込み、それが原因で数を減らしついには絶滅すると考えられている。

コウノトリやトキなどはその典型で、数十年前までは日本中で見られたという記録が残っている。この愚に気付いたのか、良心の呵責なのかは定かではない(決して悪いことではない)が、一旦絶滅されたとされるこれらの鳥を蘇らそうとする試みが始まって、かなりの年月が経過している。

コウノトリは豊岡市での試みが有名で、実際に自然繁殖で数を増やしはじめているというから大きな効果が上がっているようだ。つい最近宇宙ステ-ションに物資を運ぶための宇宙船に『こうのとり』と名付けられていることからも、その成果の評価と今後の期待度がよく分かる。

トキも最期で見かけられたという因縁だろうが、佐渡に保護センタ-が作られて、そこで自然界に帰すためにいろいろな試みがなされている。その最終段階が、『放鳥』だとのことであるが、そのため自然界の厳しい生存競争に打ち勝つために、様々な訓練がなされているという。

まだ、この保護施設を見たことがないが、文献や映像から想像するに、かなり大きなスペ-スの中をできるだけ自然環境に似せて、飛翔力養成のために細心の注意を払って慎重に飼育しているようだ。当然ながら餌は『生き餌』で、ゲ-ジ内で繁殖するミミズや昆虫に加えて、職員が毎日小魚やドジョウを与えているという。

しかし冬季になると、ミミズや水性昆虫などは動きを少なくして、トキが探しにくくなるために、ドジョウの量が多くなるとのこと。トキもドジョウは好物らしく、人が与えるこれらのドジョウを食べている様子は何度もテレビでも紹介されている。

ところが、先日『3月の放鳥を目指して野生復帰の訓練をしていたトキ2羽が、ビタミンB1不足』というニュ-スに『?・・・』。解説によると、ビタミンB1の破壊酵素が含まれるドジョウを食べ過ぎたのが原因とのこと。

専門家によると『脚気』と考えても良さそうだとのことであるが、トキが脚気にかかるとは驚かされる。

 少し詳しく紹介すると、センターでは19羽が訓練を受けていたそうだが、このうち3羽が今月12日~28日、うまく飛べなくなったり、首を前後に振り続ける異常行動を見せたりするようになったという。

早速この3羽を訓練用ケージから出してビタミン注射を打つと、1羽は復活。残り2羽は経過観察中なのだそうだが、ビタミン注射で回復させたという話を聞くと、過保護すぎると言うか、自然復帰とは少し筋が違うような感じもする。

50年以上も前の話になるが、小学生時代、体力測定の一つに、椅子に座った姿勢で、膝を木槌で軽く叩く調査項目があり、ピクッと動くと正常で、なにも反応しなかったら脚気が疑われると教えられたことを思い出す。

同時に、『白米ばかり食ってばかりいると危ない・・・』ということも聞いたような気がするが、後年、ある時代小説で、国元では麦飯を食っていた藩士たちが、江戸詰めになって白米ばかり食していることからくる『脚気』が、『江戸の奇病』として恐れられていたという筋書きと解説を読んで、小学校で習った知識が蘇ったものである。

素人にはトキに『脚気』も驚くが、モタモタしているトキを見て、とっさに脚気を連想してビタミン注射を打ったというのは、さすが専門家と変なところで拍手したい。しかし、あらかじめこんな事態になることが予想できなかったのか・・・とも。

 折角ここまで多額の予算をかけてトキを飼育しているのだから、ぜひ完治させて放鳥へたどりついてもらいたいものと願うが、ここまで手厚い保護で育ったトキがはたして自然体で生き抜いていく力がついているのか、一抹の不安はぬぐえない。(田舎親父)

2011年2月 1日 (火)

養護学園の再利用は面白い発想だが・・・

 東京の杉並区は時代の先端をいく施策を打ち出すことが好きな自治体のようだ。昨月話題にした『和田中』も杉並区立の中学校、何かと話題になることが多い。

その杉並区が、『特別養護老人ホーム(特養)の入居を待つ高齢者の増加を受け、静岡県南伊豆町にある区の施設を特養に再整備する構想を打ち出した』というニュ-ス、またまた面白いことをはじめたものだと、その記事に目がとまる。

記事によると、現在区内にある特養は11施設で定員が1104人だそうだ。これに対して、約1830人が入居の順番待ちとのことである。区は再来年度までには3施設を建設するとのことだが、入居できる数は230人だというから、とても需要に応じられるものではない。表現は悪いが、入居待ちの人にとって、すでに入居している高齢者が亡くならない限り入居できないという現状は解決しない。

そこで区は、区外の用地活用も模索することになり、白羽の矢がたったのが、南伊豆町にある全寮制の特別支援学校『南伊豆健康学園』。この学園は、虚弱児童などのための学校だったか、入園希望児童が激減して、来年3月で廃園になるのだそうだ。

東京の各区は競って伊豆や房総に、喘息などの持病を持つ虚弱児童のために全寮制の『健康学園』を持っているが、年々希望児童が減少して、運営が立ちいかなくなっていることはあまり知られていない。

私が、この『健康学園』に少し係わったのは、もう20年も前になるだろうか。その時でも、児童数が激減してできれば廃園にという動きがあったのだが、地元との約束があって(雇用問題と補助金)それができない。そこで、入園者には驚くほどの特典をつけて募集していたものである。

確か、希望者は保護者の年収に係わらず、就学援助の対象とし教材費や遠足などの費用は全て区の負担。よほどの高額職と者でない限り、入寮費も必要ないというのだから、大勢の児童があるだろうと思いきや、実際には80人定員のところ、30名程度。子ども集めが大変だったと記憶している。(子離れできない親の問題を真剣に議論したことも懐かしい)

蛇足になるが、この種の学校・学園には、区立学校と位置づける場合と○○小学校付属学園という立場の二通りがある。前者の場合には、校長と教頭が存在し、後者では本校の校長が兼任するのだが、いずれの場合も、担任と養護教諭はもちろん専科の教員と現地で雇用する学校用務や休職担当作業員など、相当な数の教職員の質的確保も苦労の種。人件費も含めて校長や教育委員会の担当者は頭を悩ましていた。(さらに教員の場合は、国が給料の半分を負担するので、定員などが細かく決められてことも・・・)

恐らく杉並区の『南伊豆健康学園』も似たような事情で児童数が激減しているに違いない。地元との協議を重ねてやっと廃園が実現。その合意事項として、現地雇用の問題解決のために特養に転用にするアイデアが浮かんできたのだろうと想像している。

区民だけでなく同町のお年寄りが入所できる数十人規模の特養の開設する検討しているという。食事での地元産の食材使用や、数十人の職員雇用も想定し、同町と協議しながら、町民と入所者が憩う広場スペースやデイサービスなど、地元との交流も深める。入所者の家族が、隣接する区の保養宿泊施設『弓ケ浜クラブ』を利用することで、入所者の孤立防止にもつなげたい方針だそうだ。

高齢者問題は今後ますます複雑になり、自治体がどこまで支援しなければならないのか議論されるだろうが、いかに財政的に裕福な杉並区であっても、わずか数十人(それも現地の高齢者も含めて)の高齢者のための施設としては、入居待ちの人数から考えると『焼け石に水・・・』ではと思わないでもない。

現地としたら、児童よりもさらに手のかかる高齢者を入居させるのだから、現地雇用の定数が増加するに違いないから大喜びだろうが、杉並区は財政的に大丈夫なのかと、要らぬ心配をしてしまう。

養護学園を廃園にする考え方としては面白いアイデアなので、他区が追随するかもしれないが、かって時の流れで、次々と養護学校を作ったのはその時の首長やその取り巻きの行政官僚たち。

ム-ドもあったのだろうが、時が過ぎるとそれが重荷になっていることを考えると、簡単に特養への転換も後々大変な負の遺産になることもありうるのではないだろうか。

 これまた、私が心配することではないだろうが・・・。(田舎親父)

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