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2012年11月20日 (火)

指導死? また一つ変な言葉が・・・

 先日新聞紙上に『指導死』という言葉を見つけてびっくりする。教師の指導をきっかけに、命を絶つ子どもがいるのだそうで、それが原因の自殺を遺族たちは『指導死』と名付けているらしいが、私にはとても聞き捨てならない。

遺族たちは、多くの場合、学校は『指導』が原因とは認めようとせず、国の調査でも実態が明らかにされたことはないと憤って、教師の指導のあり方を問う動きが広がり、シンホジウムが開催されるとのこと。今日はそのことについて考えてみたい。

『指導死』などという言葉は聞きたくも使いたくないが、記事にはいくつかの例が取り上げられている。

その一つ、中学二年生の男子生徒の場合は、友達からもらった菓子を昼休みに学校で食べたことをとがめられ、ほかの生徒と一緒に教師12人から1時間半にわたって、菓子を食べた友達の名前をすべて明かすよう問い詰められたとある。

俄には信じられない話である。菓子を昼休みに学校で食べた程度で、中学校の教師たちが12人も集まり、この男子生徒を取り囲んで詰問するなどとは、経験上あり得ないことで、仮に、そんな場面があったとなると、菓子を食べた程度ではなく、何か重大な別の要因があったのではと思いたい。

記事によると、その翌日の夜、自宅の母親に『反省文を書き、臨時学年集会で決意表明するよう伝えてほしい』と担任から電話があったそうだが、これも常識的に考えると、菓子を食べた程度ではあり得ない。

母親から話を聞いたこの生徒は40分後に『たくさんバカなことをして もうたえきれません』などと記された遺書を残してマンションから飛び下りたという。

昼休みに『菓子を食べた』ことを、この子が『たくさんなバカなこと』という表現をするだろうか。これも経験上『否』である可能性の方がはるかに大きい。

遺族は、この指導以前は、悩みごとを抱えた様子は一切なかったというが、遺書から想像するに、この生徒は教師の目を盗んで菓子を食べるなどより、もっといろいろと問題行動を起こしていたと考えた方が自然なように思える。こんなことを書くと、生徒の人権を無視しているという声が殺到しそうだが・・・。

同じく中学2年生の男子生徒の場合は、ライターを持っていたのを担任から、遮光のためアルミホイルを張った暗い多目的室で指導されている最中に『トイレに行きたい』と部屋を出て、校舎四階から飛び降り自殺したという。

単に『多目的室』で十分なところ、わざわざ『遮光のためアルミホイルを張った暗い』という文言をつけているのがひっかかる。多目的室という部屋名は、多くの学校で使われるが、極端に表現すると、余剰教室をさも必要な教室のように見せかけて、何の目的にでも使える部屋という場合が多く、そこには暗幕があっても奇怪しくないが、曙光のためにアルミホイルを張って暗くしている部屋など、私は見たこともなく、当然想像できない。

遺族たちは、指導される生徒の方が悪いと、短絡的に思い込む世間の風潮の中で、生徒指導の問題点を訴えていくことにためらいもあるが、それ以上に再発防止の思いで『学校は子どもが間違いをしながら成長していく場所。ただ過ちを責めるのではなく、子どもと寄り添い、間違いに気づかせるような指導をしてほしい』と訴えているらしいが、これは少し無理な要求ではなかろうか。

すぐに叱らないでどうするのだろう。『子どもと寄り添い、間違いに気づかせるような指導をしてほしい』とは、どんな指導をイメ-ジしているのだろう。『昼休みに菓子を食べる』ことや『ライタ-をポケットに忍ばせる』ことなど、誰もが経験したことではないだろうか。

そんな些細な過ちに対して、子どもに寄り添い時間をかけて、それが『いかに悪い』ことだと言い聞かせる時間的余裕が現在あるだろうか。百歩譲って時間があったとしても、しつこく指導するほど重大なことではないのではと思いたい。

私は、小学校に入学する前に、親が『やってはいけないこと』をきちんと教えて生活習慣としておきさえすれば、こんな些細なことで自殺するなどという子どもなど存在するはずがないという自論を持っている。

この生活習慣をつけることを『しつけ』という。『しつけ』を漢字で書くと『躾』。美しい身のこなしとは、世間に通用する当たり前の概念と解釈すると、実に見事に表現しているではないか。

シンポジウムを開くのは反対ではないが、その中で、是非、今では死語になってしまったこの親が子どもにせねばならない『躾』について、『どうあるべきか』という議論を戦わしてほしいものである。(田舎親父)

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コメント

私もこの指導死という言葉に、非常な違和感を覚えました。権力を糾弾するという現在の風潮でこのマスコミの造語に反論するのは不合理なのかも知れません。
しかし、マスコミ或いはマスコミに踊らされているある種の人たちには心地よい言葉なのでしょう。
私は子供四人を育てています。上二人が大学生、下二人が高校生です。
これまで子供たちのいじめや様々な困難に遭遇しました。
でも、学校の先生とともに解決して行きました。
今、学校の先生ばかりを糾弾する親の言動と、それに追随するマスコミの言動に辟易します。
様々な問題を他人のせいにしてそれで満足なのでしょうか。
その前に、親たるあなた達に問題はなかったのでしょうか。今一度自分の胸に手を当てて考えてみたらどうでしょうか。
学校で子供達が過ごす時間は、一日のうち何分の一でしょうか。
親たるあなたたちの方が子供と接する機会は多いんじゃないでしょうか。それが分からないのですか。
親たるあなたたちは、自分の子供がどのような友達、或いは友達ではないどんなクラスメートがいるのか知っていますか。そんなことも分からないのであれば、自分の子供が自分の希望する方向と異なる方向に行こうとするのを全て先生のせいにできるのですか。
現在の親と称する人たちはあまりにも単純すぎます。

母親から電話の内容を聞かれてからの40分間。この母親は子供になにをしたのでしょうね。

私も「指導死」というおかしな言葉をつくった方に疑問を感じました。確かに行き過ぎた体罰はいけないです。隠ぺいはさらにいけないです。しかし、このように、学校の指導に対し、過剰反応する世間が多すぎるように思います。
学校の、先生の威厳は今はなく、モンスターペアレントやマスコミにおびえ、正当な指導をできなくなっている学校側の苦悩と衰退に危機感を感じます。私にも子供がいます。私は学校で指導を遠慮なくしてほしいです。悪いことは悪いときちんと教えて欲しいです。子供や親の反応におびえ、制止できなくなった学校で、悪いことをしても守られると勘違いする子供たちが多くなっているように思います。守られることを盾に悪いことをしているという自覚のない子供は将来どうなるのでしょうか。そこに巻き込まれる他の生徒はどうなるのでしょうか。
躾、悪いことは悪いと知ることは大切だと思います。私が生徒の頃は体罰もあり、先生への尊敬もありました。だからこそ目上の方を敬う気持ち、悪いことをしてはいけないという基本的思考ができたと思います。
指導死、なんていう前に、自分が親として何ができたか、打たれ強い人間に育ててこれなかったのはなぜか、考えてほしいです。学校で指導できることは限られます。基本的人格を育てるのは学校ではなく家族ではないですか。解決する力を親子で作れなかったことを反省し、学校へ苦情をいうことでさらに学校で学ぶべきことを学ばせなくしている親やマスコミの悪影響を止めてほしいです。

「指導死」という言葉は以前からあった言葉です。あんたらが知らなかっただけです。生徒が一人死んでるのにこの言葉を使いたくないなんて、それこそ聞き捨てならない。失礼です。もし自分の子供が今回のようになって自殺したらどうします?もうちょと勉強してください。

言葉狩り基地外

ろくに躾もしない親は、何でも人のせいにしたがるのでしょうね。

あなたが奇異に感じる言葉があったとしてもそれはあなたの自由だ。しかし、生まれる言葉は生まれ、死ぬ言葉は死ぬんだ。
指導死という言葉が今後生き残っていくかどうかは世間次第だ。
また、それに関連して、はっきり知りもしない自殺した少年や親を批難しているとも受け取れることまで書き連ねるのは行き過ぎだ。
自殺した少年は議長で学年委員だったんだぞ。いい子だったんだぞ。

学校でお菓子を食べたという些細なことに、1時間半も時間を掛けてご丁寧な指導をしてくださったありがたい人々は学校の教師だ。また、それに関連して反省文や全校生徒の前での決意表明を命じてくださったというのは、なんと厳しいありがたいご指導だろう。
明らかに、そのご丁寧なありがたいご指導のおかげで、少年は自殺したのだ。

ガキのしつけは命より大事ですもんね

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