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2013年9月27日 (金)

言葉の響きは良いが義務となっては・・・

 国民の4分の一が65歳以上というのだから、取り上げるのは当然なのだろうが、このところ毎日のように高齢者問題を新聞テレビが取り上げている。その多くが医療や介護のあり方であるが、災害時における高齢者の避難に関することも決して少なくない。

最近は火事の報道も多いが、そのほとんどの場合、年寄りの夫婦か一人住まいの住宅から出火で、逃げ後れて焼死という文言がお決まりになっている。その度に、虚しさを感じるが、だからといって、火事の現場に飛び込んで救助する人が焼死などは本末転倒であってはならないと、かなり冷たい目で記事に目を通している自分に気づく。

こんな記事に出会うと、元気な高齢者ならいざしらず、認知症(痴呆障害)の年寄りのしかも一人住まいとなると、危なくて周りの人たちはヒヤヒヤもの。何か方策をとろうとしても、『人権』という言葉が立ちふさがり、好意であっても一言の注意すらできないのが現状だというがことのほうが気になってしまう。

災害時には高齢者を真っ先に救助するのが、周りの義務のように押しつけられているのも変な話だが、それを当然と受け止めている年寄りにも問題があるように思えてならないのだが・・・。

私は、年寄りが一人(私のような夫婦の場合も同じだろうが)で住む以上、火の始末には細心の注意を払い絶対に火事を出さないという覚悟と実践が必要だと主張している。その意味で、前述したように、年寄りの焼死の記事は気の毒だという思いはあるものの、むしろ、若い人たちが巻き添えになっていないかどうかが先に立つ。

かなり過激な書き出しになったが、先日、都市部でマンションの高層化が進むなか、東京消防庁は10月から、高齢者や障害者の火災時の避難にエレベーターを使うよう指導することを決めたという記事に、心の隅に一抹の不安と違和感を覚えながらも、そういう時代になったのかと変に納得する。

これまで、エレベ-タ-は避難時に煙に巻かれる危険があるとして、使わないのが『常識』とされてきたが、住民の高齢化がマンションの高層化とともに進んでいることと、エレベ-タ-の機能が向上していることから、今回、方針を転換したのだそうだ。

たが、エレヘ-タ-を避難に使うには、停電対策の予備電源と防災センターとの通信設備が必要になるというに加えて、各階の乗降口近くに防火扉や非常用照明を備えた避難スペースを設けたり、『避難誘導用』のエレベ-タ-であることを示す専用の標識を掲示したりすることも条件にしているらしいとなると、よほどの豪華な高層マンションしか対象にならないのでは・・・という素朴な疑問が浮んでくる。

高層マンションとは全く縁のない私には、その構造は全くわからないが、一室から出火で、マンション全体か停電になるとは思えない。だからエレベ-タ-で避難という考え方は理解できるが、この方針が行き渡れば、当然のごとく健常者であってもエレベ-タ-を使うだろうから、かえって混乱する恐れがありそうだ。

繰り返すが、記事を素直に読むと、『避難誘導用』のエレベ-タ-として別に一つ用意できたマンションが対象となると、皮肉る訳ではないが、逃げられる年寄りはよほどの富裕層なのだろう。

蛇足かも知れないが、時に、高層マンションの火事の記事が報じられるが、その全て(といっても良いほど)は都立や市立という公営住宅であることも気がかりである。公営の高層住宅に、余分のエレベ-タ-が設置してあるとは思えないので、この方針は、富裕層とはむしろ反対の人たちにとっては『かやの外』らしい・・・。

火事の場合より地震時はどうなるのかという声が聞こえそうだが、エレベ-タ-を備えた鉄筋の高層マンションが崩れるなどと想定する必要があるのだろうか。もっとも阪神淡路大震災での高速道路のように手抜き工事であったら可能性はゼロではないが、その時は、運の悪さとあきらめるしかないのでは。だから、高層マンションの住民は、エレベ-タ-が止まっても動かず、騒がず揺れが納まるのを待てば良い。

家具が倒れて怪我をしたり、圧死するのは自己責任。普段から転倒防止の工夫をしておけばすむことであり、(消防隊員も含めて)周りが、危険を省みないで急いで救助する必要がないのでは。地震で木造建築が崩壊した場合はこの限りにはないが・・・。

高層という言葉の持つ意味が曖昧だが、最近は10階程度ではとても高層とはいえないらしく、それ以上のマンションが当たり前になっていると聞く。そんな高層マンションを希望する年寄りも多いようだ。それらの年寄りたちが、災害時には誰かが助けてくれるものはと考えているとしたら、即刻改めさせることが先決ではないだろうか。

今日もまとまりのない支離滅裂な文章になってしまったが、私も一人の高齢者として(暴論とお叱りを受けそうだが)『高齢者の優先避難』という聞こえの良い言葉の後押しで、高齢者・障害者を助けようとして、(例えそれが任務だとしても)若い人の命が失われてはならないと思っている。(田舎親父)

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