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2014年8月26日 (火)

成田の影が薄くなる・・・

先日、JR東日本が国交省の交通政策審議会鉄道部会に『羽田空港アクセス線構想』を提案したという記事に目が留まる。

記事によると、2020年東京オリンピック・パラリンピック開幕前に、羽田空港近くに暫定駅を開設するほか、東京貨物ターミナルと空港を結ぶ約5.7キロの地下新線を建設し既存の路線も活用して羽田へのアクセスルートを整備するという計画だそうだ。

詳しい内容は省略するが、この新線を作ることによって、羽田への到達時間は東京駅からが約18分、新宿駅からが約23分、新木場駅からが約20分となり、現在のルートから10〜23分短縮されるのだそうだ。

 その構想図も掲載してあるが、なるほど、現在の貨物タ-ミナルと羽田空港を地下で結べば、一部をのぞいて既存の路線に結ぶだけ。大幅な時間短縮は明らかである。さらに、来年春には常磐、高崎・宇都宮線が東京まで延伸されるとなると、その方面からの羽田への足の便は格段に速くなることは私でも容易に想像がつく。

 この計画に加えて、現在、浜松町が起点である東京モノレ-ルを東京駅まで延伸する計画があり、それも発表されている。実現すれば、東京駅から羽田空港まで乗り換えが無くなり所要時間は約6分短縮されるという。東京駅から羽田空港まで約20分で移動可能となり、空港への利用者は現在の1日約5万人から同8万4千人に増えると見込んでいるのだそうだ。

 浜松町・東京駅間のコ-スなどの詳しい説明はない。恐らく地下で結ぶのだろうが東京駅と直結となると、利用客が倍増する可能性も高くなるだろうから、この集客見込みを、とらぬタヌキ・・・と一蹴できないものがある。

JRだけではなく、京急はすでに京浜蒲田駅の高架が完成し、特急電車は京浜蒲田すら停車しないで、品川・羽田間のノンストップ運転を行っている。横浜方面からは、京浜蒲田でスイッチバックの必要性があるが、これも直行運転が当たり前。神奈川県の利用客の大半はこちらを利用しているのではないだろうか。

さらに加えて、JR蒲田駅と京浜蒲田駅を結ぶ計画も進んでいるという。JR蒲田には東急の池上線と多摩川線が乗り入れているので、実現したら目黒・五反田からも直行できることになる。

 凄いの一言に尽きる。数年後には、羽田を通して東京が世界と直接つながり、まさに日本の表玄関の完成だろうが、成田はどうなるのだろう。

 成田空港の開港計画の発表と同時に、農民の死に物狂いの反対闘争が繰り広げられた。当時、社会人になりたてだった私も、何度かデモに参加したことも今では懐かしくさえ思うが、あの闘争を契機として激しいデモが姿を消したことは、何となく寂しい事実として私の心に残っている。

 当初から、騒音問題で深夜・早朝の発着は無理だと言うことがわかっていた。国はそれでも強引に工事を進めて開港にこぎ着けたのだが、ハブ空港は韓国の仁川空港に奪われたことから、結局は成田ではだめだと言うことになり、羽田は国内線という基本的な約束を反故にし、羽田を拡張し国際線タ-ミナルにしたことを忘れたくない。そして、その動きは年々拡大し、成田を利用する人はじり貧だという。

 国は今更、成田を必要ないとは言えず、格安航空会社の乗り入れで問題をウヤムヤにしたいのだろうが、先日はスカイマ-クが成田からの国際線は難しいと、成田空港利用すら止めてしまう決定は、成田の今後の姿を現す象徴的な出来事だろう。

 今回の都心と羽田空港間のアクセスの増強は、国際競争のためにはやむ得ないことだとしても、あの成田闘争を経験した年代にとっては、ハイ・わかりました・・・と言えない複雑な心境になる・・・。(田舎親父)

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