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2014年8月15日 (金)

これは言論弾圧のはしり・・・

 今日は終戦の日。各地でいろいろな行事が計画されているだろうが、何よりも大切なことは、絶対に戦争はしない決意を改めて強く持つことだと自分に言い聞かしている。

 ところで、9日の長崎の原爆記念式典で長崎市長が『集団的自衛権』をめぐる議論に懸念を示す文言を加え、政府は国民の声を大事にと語りかけたくだりに、もう少し踏み込んだらもっと良かったにと思いながらも、市長のやる気と勇気が大拍手したものである。

 長崎市長は真っ向から現政権のやり方を否定したものではなく、被爆した長崎市を代表する市長としてのギリギリの言い回し。しかし、自民党の特に右寄りの思想を持つ輩には、この言葉がカンに触ったらしく、自分のブログで、『核廃絶の祈りではなく、平和を維持するための政治的選択について語りたいなら、長崎市長を辞職して国政に出ることだ』と書き綴ったという。

 このブログの主は、ツチヤという議員。どこかで聞いたことがある名前だと思って、ネットで調べたら、武蔵野市長を長く勤め、コイズミ政権下の選挙で自民党から立候補し、第一次アベ政権では政務官。民主党が躍進した次の選挙では落選したが、先の衆院選挙で復活した人物である。なるほど、聞いたことがあると思ったはずである。

 というのは、15年も前のことになるが、武蔵野市はこの市長の下、市立の小中学校の全てに、自然体験が大事だという方針で、12泊13日の『自然体験のための宿泊学習』を実施していたことで、その方面で少し関係している私には、凄い市長がいるものだと驚いたことがあり、ツチヤという市長の思想などは考えることなく敬意を表したものである。

 武蔵野市は,この構想を実現するために、2億円と言う予算を組んでいたことも思い出す。当時は都内の小中学校の宿泊体験は,たかだか2泊三日。それも、全ては平等と言う発想で、校長会が計画運営するものが普通だったことから、武蔵野市のやり方は衝撃的で大きな話題となり、都内だけではなく全国の学校に宿泊学習に対する認識に新風を吹き込んだものである。

 当時の武蔵野市の凄いところは、宿泊日数や場所などをそれぞれの学校に任したことである。こんなことは当時絶対に考えられなかった。

 この宿泊体験学習が始まって2、3年したころだったと思うが、当時、市内でも最長の12泊13日の宿泊体験学習を行っていた武蔵野第二小学校(だったと記憶しているが)の宿泊地であった長野県の戸狩村の関係者と対談する機会を得たことがある。

 私としては興味津々。市教委が出している文書で概要は知ってはいたが、細部の、例えば教員の勤務などはどうしているのかということなどを、具体的に質問しかことがある。戸狩村としては、冬場はスキ-の民宿が夏場での利用客が少なくて困っていたところへのこの計画に、村人全員が賛同。協力体制が出来上がり、分宿と言う形で小学生を受け入れ実に生き生きと運営されている様子を目の当たりにし、参考させていただいたことが懐かしく思い出される。

 そんな素晴らしい、子どもの将来を見据えた教育方針を承認していた市長経験議員が、今後、徴兵制にまで発展しないと限らない(子どもの将来に暗い陰を落とす)集団的自衛権について、『長崎市長くんだりが我がアホベ首相閣下に糧つくとは何事ぞ・・・』受け取られても仕方ないような批判を自分のブログとは掲載するとは情けない。まさか、以前に政務官に抜擢してもらったことから『アホベ閣下いのち』的な信条になっているとは思いたくないが・・・。

 ブログでこの御仁は『長崎市長は歴史的体験を踏まえた核廃絶について語るから権威がある。集団的自衛権うんぬんという具体的政治課題に言及すれば権威が下がる』とも警告しているらしいが、自分の市長の実績を自慢しているように思える。

 それはともかく、長崎市長が原爆の悲惨に触れて、二度と戦争を起こしてはいけないと語り、そのために集団的自衛権に懸念を示すことは当たり前の感覚。それが首長として行き過ぎだと批判する感覚こそ奇怪しいのでは・・・。

 ひょっとして、武蔵野市での実績と教育分野、それに比べて、被爆地の長崎市長の発言は影響力が大きいから、ここで自分を売り込んで置かねばという下心もあるのかも知れない。

 こんな発言が自民党の議員が平気で始めたら、そしてそれをマスコミが追求するのではなく当たり前の記事として伝え続けたら・・・。言論統制という動きは、こんなことから始まるのではないだろうか。

 想像するだけで、これは恐ろしい。(田舎親父)

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