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2014年8月12日 (火)

小説の世界と思っていたが・・・

『代理出産』ということは以前にもつぶやいたことはある。しかし、その時は半分以上小説の世界だと思っていたが、その認識は間違っていたらしい。

オ-ストラリア人夫妻が、タイの女性の子宮を借りて、男女の双子の赤ちゃんを誕生させたとのこと。それだけでも私にとっては遠い世界の出来事であるが、双子の赤ちゃんの男の子がダウン症だったことから、引き取りを拒否、女の子だけつれて帰国したというニュ-スが話題になっている。オ-ストラリア国内では、この夫妻に対する非難が日に日に大きくなっているのだそうだ。

記事によると、代理母(この言葉も悲しい響きがあるが)はタイの貧しい21歳の女性だという。『仲介業者(まさに金儲け命)』を介したオ-ストラリアの夫婦との間で、報酬として約30万バ-ツ(98万円)で契約し、昨年12月、男女の双子を産んだことからこの話は始まる。

 妊娠7カ月の頃に、今流行の『出生前診断』の結果、男の胎児がダウン症だと医師と業者に告げられ、中絶を勧められたとのことだが、この女性は拒否したという。

タイという国は、このような貧しい女性でも『出生前検診』が受けられるようなシステムになっているのだろうかと言う素朴な疑問が浮かぶが、仲介業者が存在しているということから、何らかの複雑な裏事情があるのだろう。それはともかく、女性は自分の体内で息づく胎児を見捨てることができなかったと述べているそうだが、その気持ちは何となくだが理解できる。

恐らく、この女性と依頼主の夫妻と間でいろいろとやりとりがあったのだろうが、結局は慰謝料と言うのか、生まれてくるダウン症の男の子を育てるために、別に20万バ-ツを加算する金額で男の子を女性に押しつけて、夫妻は女の子だけを引き取って帰国したのだそうだが、この割り切り方も信じ難い。

 タイには『代理出産』の法律がなく、医師協会のルールで、金銭のやりとりがある営利目的の出産を禁じるのみだというが、そんなル-ルなどあってない等しいことは全くのシロウトである私でも想像がつく。

タイは医療技術も比較的高いことに加えて、庶民の生活レベルが低く、お金のために代理母を承諾する女性も多いことから、これを専門に扱う仲介業者も存在するとのこと。当然、費用も先進諸国と比べても安いだろうから、海外から不妊の夫婦らが殺到しているのも当たり前かもしれない。

 酷い話である。健常児の女の子だけを引き取った夫妻に非難が殺到しているというのは理解できる。オ-ストラリア国内では、代理母と男の子のために義援金が2000万円ほど集まり、すでに代理母の女性に手渡されたとのこと。

すぐに世論が動いたことから、夫妻への非難の凄さを物語っているようだが、記事は夫妻にはそれなりの理由もあったこともうかがわしている。また、代理母が『これで育てる自信ができた』と話している映像を先日NHKが取り上げていたことから、結局は、タイの女性の経済的貧困から始まる人間模様・・・。

オ-ストラリアでは、はっきりとした数値はないが、年間500人以上が海外の代理母から産まれているとの推計をあるというから、今回のようなトラブルが過去にもあったことをうかがわしている。これまで明らかになっていなかったのは、障害が発見された時点で、代理母と仲介業者の間で、何らかの妥協があったからではないだろうか。私が知らないだけで、今回のようなことは特異な話ではなさそうだ。

日本国内でも,子どもがほしくても何らかの理由で授からない夫妻も数多いことは知っている。不妊の専門医も存在しそのための医療技術が存在し、高額な費用をかけて受診する夫妻も数多いと聞く。

子どもができない夫妻には切実な問題であることは、心では理解しているつもりだが、だからといって、試験管?で受精させた卵子を他人の子宮を借りてまで出産させることが安易にまかり通って良いはずがない。

今回の報道で、オ-ストラリア人夫妻以上の数の日本人夫妻が、わが子を求めてタイ詣でしていることは想像に難くなく、タイの仲介業者はオ-ストラリア人以上に上客として扱っていることも想定できないことはない。

 日本には『代理出産』に関する法律はないとのこと。すぐに法整備という動きが急で、自民党のプロジェクトチームは、この秋の臨時国会で、代理出産を限定的に認める法案の提出を目指しているとのことらしいが、生命の誕生を法で規制する考え方はあまりにも稚拙で浅はかではないだろうか。それ以前に、規制できるはずがないことは、門外漢でも分かる簡単な理屈。

むしろ、生命の誕生は神のみが行うことでできる崇高な分野として、無理に授かる努力をしないと言う倫理観の確立以外、この問題の解決方法はないのでは・・・。(田舎親父)

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