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2015年10月23日 (金)

住民が気の毒・・・

 横浜の片田舎で起きた、マンションが傾いたという事件は10日も過ぎた今日もマスコミの絶好の餌食になっているらしく、新聞はもとよりテレビのニュ-スやワイトジョ-においては、真っ先に報じられるほどインパクトが強いようだ。

 このニュ-スを始めて聞いた時は、てっきり『港北にュ-タウン』のど真ん中、地下鉄のセンタ-南近くのマンションだと思いこんだものだが、実際には、鶴見川の近くの、旧工業地帯だと知って、ここなら地盤が不安定だから、杭が安定地盤に届いていないとなると傾くのは当然と納得する。

 このマンションの立地場所は、横浜線の鴨居駅から徒歩で15分ぐらいかかる。私が当地に住みはじめた頃は、辺り一面が田んぼで、春には蓮華畑が広がり実にのんびりした風景だったことを思い出す。そして、その蓮華畑で、日曜日になると担任クラスの子どもたちを集めて遊んだことも・・・。

 その後、ご無沙汰している間にあっと言う間に田んぼが埋め立てられて、工場地帯に変身したらしく、中小の町工場の中で、NECとパナショナルの近代的な工場が建ち並ぶ風景に、時代を感じたものである。

 先日、傾きマンションを自分の目で確かめるため出かけてきた。そこは幹線道路の沿線で、確かに高級感あるマンションが何事もないように建っている。ただマスコミ関係者だろうと思われる人が慌ただしく動いている他は・・・。

 お隣には、大型の商業施設である『ララポ-ト』があり、連日満員の盛況らしく、当日立ち寄ったが、平日にせかかわらずかなりの人が集まっていた。もっとも、私のように、傾きマンションの見学にきた人もいるのだろうが・・・。

 話題になっているマンションは、私の記憶が正しければ、超一流のマンション販売業者である三井不動産が、『ララポ-ト』ができるということをウリものにして、10年ほど前に販売したのではなかっただろうか。

 我が家にも,そのチラシが入っていた記憶がある。価格の提示はないことに驚いたものだが、三井不動産のやり方は、いわば『売ってやるのだから、欲しければおいで・・・』というトノサマ商売だと知って呆れたものである。

 駅から徒歩15分、しかも(言葉は悪いが)鶴見川を渡った埋めたて地は現在では、都市計画など始めから無いのに等しく、住宅と小中の工場がひしめきあう何とも雑然とした地域を狭い道が通っている地帯。ここが同じ横浜の片田舎とはとても思えない。

 そのマンションはすぐに完売したと聞いているが、三井の名前か、『ララポ-ト』の魅力なのかと驚いたことも・・・。

 『ララポ-ト』には、あらゆる商品を扱う数多くの専門店が入っている。食事をする場所にも事欠かず、大型総合ス-パはもとより、今大人気らしいユニクロも広い店舗を構えている。おまけに映画館もあるので、マンションの住民は雨の日でも傘をささずに、エンジョイできるのだから、これ以上便利な立地はないのかもしれない。

 しかし、幹線道路の先にはズ-ラシアがあるので、ララポ-ト人気と重なって、土日曜日や祭日は大渋滞、その長い車の列を見るだけで、私は敬遠するのだが・・・。

 そこがつい40年ほど前には田んぼが広がっていたことを住民の何人が知っているのだろう。多分、三井不動産はそんなことをいちいち説明しなかったはず。当然、地盤は極端に弱く、実際に横浜市のハザ-ドマップでは洪水危険地帯になっており、現在はほとんどなくなったが、過去水没したことも記憶にある。

 三井不動産は、NECの撤退した工場跡地を格安で入手したのでと推測しているが、そこに一大商業施設と高級マンションを建設して、大儲けと同時に、さらなる信用を得たのだろうが、実際に工事を請け負った会社が、数本の杭の長さを誤魔化したり書類を改竄したりしたのだから大混乱。

 すぐに、該当の棟だけではなく、4棟全てを建て替えると発表したのは英断だろうが、700超の世帯が入居しているとあっては簡単にまとまる話ではなさそうだ。

 この工事を請け負ったは日本有数の上場企業・旭化成の子会社である旭化成建材という会社であるが、なんとその会社が、派遣社員をチ-ムリ-ダにして、杭打ち作業をやらせていたというから何ともお粗末である。

 どうしてそんな体制になったのかは知らないが、(三文小説の読みすぎかな)この派遣社員が、過重労働を強いられており、工事期日までに間に合わなかったクビだという脅迫概念を持っていたとしたら、書類を改竄したり、工事を手抜きで何とか間に合わしたくなる気持ちはわかるような気がする。

 これまでもそんなことがあったがバレなかったから、悪いとは思っても、給料を受け取るためには仕方ない。もしも正社員だったとしたら、工事の進捗状況など命令系統がしっかりしているだろうからこんな初歩的な手抜きは起きなかったのでは・・・。

 これは一つのマンションの話ではなく、これに類する話はゴマンとあるのだろことは私でも想像できる。そして、派遣社員に請け負わしている工事が数多くあるとなると、第二・第三の傾きマンションが現れても何ら不思議ではない。

 建て替えるとは明言しているが、すぐにできる話ではなく、数年、あるいは10年以上かかることもあり得るだろう。入居世帯の中には高齢者も多いと聞いているので、亡くなる人もいるだろう。

 一層のこと、入居世帯に一律1億円の補償金を出すなら、案外早く住民合意ができるだろうが、金儲け命の大企業がこんなことをするはずがない。改めて住民の方に同情すると同時に、『鍵一つで後はなにもしなくて良い』という殺し文句に負けてマンションを終の住まいにしてはならないと堅く思う・・・。

 それにしても、住民には罪はなく気の毒としか言いようがない。(田舎親父)

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