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2015年10月13日 (火)

組体操でのケガが大騒ぎに・・・

 最近は、秋は学校行事がたて込んでいるということから、春に運動会を行う小中学校が増えているようだが、それでも『運動会は秋だ・・・』という風潮も残っているらしく、この季節の土曜日の散策途中で運動会に出会うことも稀ではない。

 運動会(学校行事)を日曜日ではなく土曜日に行うのは、代休を月曜日に回せば連休になることと、例え予定していた土曜日が雨で流れても翌日に順延すれば、やはり月曜日を代休にできるという理由なのだろうが、土曜日が休みでない保護者にとっては恨み節の一もうなりたくなるのでは・・・。

唐突に、いつ代休にするかは校長の権限だということを知らない人が多いのではということが頭に浮かぶ。最近、伝統的に〇月〇日と日にちで決められていた地域の伝統的なお祭が、子どもが集まらないからという理由で、土日曜日に移すことが当り前になっているが、運動会の代休を当てれば解決するはずなのに・・・なんてことをつぶやきたくなってくる。

 それはともかく、最近では日本中ほとんどの小中学校の運動会で行われている『組体操』について、連日かなりの頻度でマスコミが取り上げている。そのほとんどが、組体操での『事故・怪我』の話題であるが・・・。

 ふと、組体操が運動会の花形になったのはいつごろからだろうと、自分の経験を振り替えって見ると、私がはじめて組体操に取り組んだのは、40年以上前の、大田区の糀谷小学校だったような記憶が蘇る。

 その年、産休代替だったか病欠だったか覚えていないが、となりのクラスの教員に代わり、臨時の男性教諭が配当されて、彼が『組体操をやりましよう。私が指導します』と言い出したからだったことを思い出す。それまで、組体操など全く知らなかった私も含めた他の担任は、面白い・・・と飛びついたことも・・・。

子どもたちも大乗り気。全てがスム-ズに進み、運動会当日は保護者空の絶賛の嵐だったことに気を良くし、当時流行っていた数校の学校が合同で行う『連合運動会』で披露したものだから、他校の子どもたちはビックリ。教員や保護者の驚きは想像以上で、翌年からは、それぞれの学校では組体操が定番になったのでは・・・。

今ではこんなことを言うと顰蹙をかうだろうが、当時は『ケガを恐れては挑戦はできない。元に戻る怪我はらない文句を言わないでほしい・・・』なんて、保護者会で平気で発言し、子どもたちには『ケガを恐れるからケガをするのだ。ケガしたら出られなくなるだけだから・・・』と、ある意味無茶苦茶な精神論をで脅かして、練習に明け暮れていたことも今は昔。幸なことに、大怪我をさせた記憶はないが・・・。

ところが、ここ数年、組体操でのピラミットやタワ-が巨大化し、小学校でも8段のピラミッドなどが稀ではなくなっているらしく、それに合わせて、事故の件数が鰻登りに増えているのだそうだ。

 『日本スポーツ振興センター』によると、小中高校での組体操中の事故は毎年8500件前後起きているとのこと。骨折やねんざなどで、小学校では跳び箱、バスケットボール、サッカーに次いで多いというが、これらの運動は通年を通して行われていることから,運動会シーズンに限られる組体操の事故確率は飛び抜けて多いことは明らかである。

私が行っていたピラミットはたかだか4段。例え崩れても、『イテェ-・・・』程度だが、8段で崩れたらと想像すると、痛いどころの騒ぎではなく、骨折は当り前、下手すれば後遺症が残ることもあり得る話だろう。

つい最近の新聞記事であるが、大阪府八尾市の中学校では、この3年間で7人が骨折したという。校長によると、一昨年2人が骨折したが、生徒の希望を受け、昨年からピラミッドを9段から10段に引き上げたそうだ。この年はピラミッドで2人、別の組み体操で2人が骨折したというから、事故など何のその。より見栄えのする演技への挑戦は学校間の競争になっているようだ。

この学校では『ピラミッドの段数を減らすべきだ』と複数の教員が主張したが、校長判断で『補助員を増やせばできる』と10段でやった結果、また1人が骨折したそうだが、これと似たような話は全国の学校であり得るのではないだろう。

組体操を取り入れた立場の人間がこんなことを言うのも変な話だが、私の当時は、学校にはかなりの余裕があったことだけははっきりしている。テストの点数を何より大事だとする風潮はまだ広がらず、塾などの台頭もなかったので、放課後、子どもたちは本当にマンツ-マンで練習を繰り返したものである。

今では考えられないだろうが、中には、夕食の差し入れを持ってきてくれる保護者も存在し、一杯飲みながら楽しんだことも・・・。さらに、一緒に指導してくれる地域の人たちも存在していたこともあって、徹底的に練習ができ、当日成功するのも当り前だったが、今日の現状はどうだろう。

学力テストの点数が学力だと定義されているのだから、教員の意識は無理にでもこちらに向かされることは当然だが、一方に、保護者の一部からは『より高く・より力強く』という組体操への過度の期待が大きなプシッシャ-・・・。

放課後残して練習したくても塾の時間が優先されるとあっては難しい。その上、教員には会議や研修という子どもと直接かかわれる時間がほとんど無いとなると、もはや、日頃から全く指導していない組体操を運動会の種目にすることが難しい時代になったことは間違いないようだ・・・。

ではどうするかは、長くなりそうなので後日改めてつぶやいてみたい。(田舎親父)

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