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2015年10月 9日 (金)

刺殺するのも思いやり?・・・

三重県伊勢市で先日、高校3年生の女子生徒が包丁で刺殺されるという事件が発生したが、犯人はごく親しい同じ学校の男子生徒だったという。

内容的には、極めて微妙なことが含まれているらしいので、マスコミはオブラ-トに包んだような表現をしているが、私が記事から受ける印象では、どうも女子生徒が殺してほしいと頼んだ嘱託殺人のようだが・・・。

こんなことが実際におきるのか疑わしいが、最近は、老老介護に疲れ果てた老齢の夫や妻が長年寄り添って暮らしてきた相方を殺害するという事件記事を目にすることが多くなっていることから、『殺してほしい』『死んで楽になりたい』と願う人が存在し、一番信頼できる相手に頼むこともあり得ることだろう。

この二人は親友だったと記事にあるが、親友どころか、お互いに一番大切な相手だったのではないだろうか。としたら、あまりにも相手の気持ちがわかり過ぎて、相手が日常的に苦悩する様子を見ていられなかった?・・・。

話は少し飛躍するが(先日もつぶやいたことだが)天童荒太の『永遠の仔』という小説にある意味ショックを受けて、こんなスト-リ-を考えつくのはこの作家は狂気の部分を持っているのではと思ったものだが、この狂気を探りたくて、『家族狩り』という長編も読み終わり、今は『悼む人』という題名の小説に移っている。

この3つの小説に共通するところは、狂気がごく当り前にサラリと取り上げられていること。まだ読み終わっていないが、『悼む人』の中に、主人公と共に行動している女性が、過去に、最も信頼し愛する対象だった男性を、『殺してほしい』と懇願されて包丁で刺し死亡させるという場面がある。

そして、この男性が女性の肩に現れ、主人公とやりとりするというオカルト的展開になっていることもあって、その先がなかなか読めていない。しかし、その途中に今回の事件が起きたこともあって、今日・明日中にムリムリにでも読み終わろうと思い始めている。

『殺してほしい・・・』と18歳の女子生徒から懇願された相手の男子生徒は、苦悩したに違いない。苦しんで苦しんだ結果、『殺して上げるしか仕方ない』という結論に達したのだろうが、そこには狂気がなければ実行できるはずはない。

18歳で、そこまで信じ・信じられる相手が存在することは素晴らしい事実なのだろうが、その信頼はいわば虚像?で、実際には『同じ空想(狂気)の世界』に二人ともが入り込んで、狂気を狂気と思えなくなり、『殺して・・・』と必死で頼まれたことに、誠実に応えた結果の事件ではないだろうか・・・。

小説に出てくる女性は、4年という刑期を終えて出てきたが、少年ということもあって殺害した男子生徒も短い期間で、自由の身になるのだろうが、その後の生活は厳しく、そして寂しく苦しいものになるのではないだろうか。

 今日の少年・少女たちが生活の場を考えると、私の育った当時よりも、虚像がほとんどとなると、信じられるものが極めて少ないように思える。日常茶飯事として起きている、とても私には信じられないような事件も、一時的(個人によってその時間差は大きいが)虚像を信じ狂気を狂気としてではなく、ごく当り前の感覚になってしまった結果ではと受け止めているが、周りの人たちから見たら限りなく迷惑な行為だろう。

 改めて、天童荒太という、いわば狂気の作家に興味が湧いてくるが、相手を裏切れないという、ある意味最高の『思いやり?』が、今回の事件の背景にあるとしたら、もはや、この狂気は若者の間には広く受け入れられているのでは・・・と何となくだが思いはじめている。

 これは恐ろしい。同様の事件が続かないことを願うのだが・・・。(田舎親父)

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