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2016年1月18日 (月)

警察の恐ろしさ・・・

数日前のことになるが、鹿児島市の路上で3年ほど前、当時17歳だった女性に性的暴行を加えたとして強姦罪に問われた23歳の男性に対し、福岡高裁宮崎支部は、懲役4年の一審判決を破棄し、逆転無罪を言い渡したというニュ-スに目が留まる。

地方の殺人でもない事件が全国版に掲載されるはずがないので、私が知らないのは当り前だが、夜中の2時ごろ、この男性が自転車で通りがかった女子高生を暗闇に連れて行き、そこで暴行を加えたのだという。

夜中の2時に女子高生が自転車というのも少しひっかかる。どのような経緯で警察が逮捕したのかも不明だが、女子高生は偶然通りかかった警察官に『この男が犯人だ』とでも訴えたのかもしれないとなると、これはするとチョットでき過ぎた話。警察としては、女子高生の証言を鵜呑みにして即刻逮捕したらしい。

この男性は、どうして逮捕されたのかも分からないほど酔っぱらって、当時のことは全く覚えていいないと一貫して無罪を主張していたそうだか、数日拘留された挙句、状況証拠を並べて起訴され、結果的に地裁から懲役刑を言い渡されて、2年数ヶ月拘置されていたというから恐ろしい話である。

恥ずかしながら、実は私も酔っぱらい運転で逮捕された経験がある。今でも、どうして事故を起こしたのか全く記憶にないが、『覚えていない』という文言は警察にはあり得ないらしく、拘留されている間、繰り返し繰り返し『いつ何処で何を・・・』と聞かれたことと、その誘導に負けた事は悲しい汚点として記憶に残っている。

警察と検察は逮捕した以上起訴しなければというのが必定になっているらしく、事件前後の容疑者?の足どりを詳しく調べ、いつどの店で、何をどれぐらいのみ食べたのかまで克明に調べているので、現場検証に連れられると、記憶が全くことから『ここでこんな事をしたのだろう£という言葉が事実のように聞こえて、警察の筋書きに仕方なくうなづくのが常になっているようだ。

この男性もそうだったのだろう。覚えていない事を『こうだった』など言えるはずがないのだが、実際に飲み屋に連れて行かれ、ああだったこうだったと並べられると覚えてないだけに反論できず、取り調べのプロである警官が作る辻褄が合うような筋書きに追い込まれたことは想像に難くない。繰り返し書かれる調書には、あたかも、その現場に居合わせたような見事な文面が並んでいるはず。

これを何日もやられたら、いかなる猛者でも根負けし、認めた方が早く拘束から解き放たれるのではないかと錯覚して受け入れてしまうのだろうが、これが冤罪の最大の原因である事は論を待たない。

私の場合は、人身事故でもない事から起訴を免れ、無事今日に至っているのだが、この男性は2年以上も『覚えていない』というセリフを繰り返していたとしたら、その意思の強さは尊敬に値する。

それでも起訴されて、地裁で有罪判決を言い渡されるのだが、弁護士もこの男性の冤罪を信じて改めてDNA判定を求めたのだろう。その結果、女性の体内から検出された精子が、男性とは別人のものと判明したというから、最初からこの検査をしていたら、こんな結果にならなかったはず。

記事によると、初期の捜査段階で鹿児島県警はDNA鑑定を行ったらしいが、微量だったので正確には本人のものである事を確かめられなかったのにもかかわらず、本人のものだと断定し、しかも、鑑定後、残ったDNA溶液を捨ててしまったという。

加えて、鑑定経過を記したメモも廃棄したというから、とにかくこの男性犯人に仕立てるというお膳立てがあって、地裁の判決と同時に証拠を隠滅したとしか考えられない。それにしてもなんとも呆れた、そして恐ろしい話である。

性犯罪は、目撃証言などが少なく、立証は被害者?の証言に頼りがちになることは、電車の痴漢騒ぎでは、手首をもたれて『この人痴漢です』と言われたら万事休すで、人生が狂った人も日常茶飯事だと言われていることから明らかだろう。現役当時、そんな事が起きないように、できるだけ満員電車を避け、さらに男性たちに囲まれる位置取りした事を思い出す。

路上で起きた今回の事件では、その場で男性を犯人だと決めつけず、恐らく近くに設置されていただろう防犯カメラの映像など、他の証拠と照らし合わせれば、取り調べ警官でも疑ったという女子高生の証言の曖昧さもあるというから、こんな結果にはならなかったのではないだろうか。

さらに、高裁の裁判長は捜査機関が立証に不利な証拠を隠そうとしていた疑いを指摘し、捜査のあり方を厳しく批判したとある。鹿児島県警と検察は、捜査過程のどこに問題があったのか徹底的に検証すべきだと思うのだが、果たして反省の記者会見が行われるかとなるとどうだろう・・・。

むしろ、警察と検察は独自のDNA型鑑定をするため、裁判所や弁護人には無断で、全て廃棄したはずなのに、わずかに残っていた試料を使い、御用学者に依頼して、精子が男性のものだという鑑定を準備していたというから今後の成り行きが気になるところ。

 今回は有能な弁護士の努力で一審の判定を覆す事ができたが、鑑定を行う者の技量や意図次第で都合のいい結論に置き換えられる危険性がある事が明らかだとすると、これがまかり通れば冤罪事件はいくらでも起こり得る。

 検察と警察は謙虚に反省し、これ以上の裁判の断念はもとより、この男性が元の生活環境に戻れるよう、最大限の努力してほしいものである。(田舎親父)

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コメント

身に覚えない事件で逮捕され起訴、刑務所に入れられたら、考えたらゾオッとする。民主警察になったといえ捜査手法は300年前の江戸時代の同心と岡っ引きと全く変わっていないのだ。飯塚事件といい足利事件といいDNAという唯一の証拠に頼り過ぎて誤った判断で菅谷さんの人生を奪ってしまったし、久間さんの件ではこれが誤りだったら無実の人間を殺してしまったという日本は世界に恥をかくことになるのだ。物的証拠が乏しく苦し紛れにDNAというとんでもない捜査に我々市民はどうすればいいか?
警察に目をつけられない事。無職ブラブラが警察にとって格好の餌食になる。下等職も目につけられ易い。交通違反で運悪く切符を切られた時反抗せず大人しく応じる事。警官のプライドを傷つけらた根に持つらしいから。逮捕されたら弁護士を呼ぶ事。借金してもいいから私選弁護士を頼む事。国選は仕事しないから。身に覚えない事にサインしないこと。裁判で覆そうとしても無理ですよ。

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