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2016年12月 9日 (金)

独自の修学旅行は無理?・・・

 先日、ネットで姫路市内の小学校の修学旅行の行先が、『伊勢・奈良』から『京都・奈良』に変更されたという記事を見つけた。

 普通なら、つまらないと見落とされるのだろうが、(かなり古い話になるが)私は東京の多くの区が行っている、小学校長会の連合形態の日光への移動教室に疑問を持っていたことから、独自に行先を探したことがきっかけで、飯田で『ドングリの森創り』というトンデモないことを始めたことを思い出し、ついつい読みはじめた次第。

 記事には、姫路市内のほぼ全校(69校もあることにも驚く)が1泊2日の行程で5月~6月に集中して実施している『伊勢・奈良』修学旅行は約60年前から続けてきた行事だとある。

ところが、6年前、ずっと利用してきたJRの貸し切り列車が故障し、修繕は困難と言われたためバスに切り替えたところ、その年から児童の車酔いが相次ぎ問題になっていたそうだ。

 姫路から伊勢までは約300kmとある。姫路駅を朝早く出発して、奈良で途中下車して、東大寺の大仏を見学、再び列車で伊勢・二見浦の宿舎で一泊。翌朝、『夫婦岩』の日の出を拝み、その後,伊勢神宮や鳥羽水族館を見学するという日程というから、これは相当強行軍。

 どんな日程なのだろうかと、現在の時刻表を参考に想像してみる。貸し切り列車となると、出発はこの列車を利用する全手の学校の児童が姫路駅に集まれる時刻だろう。となると、早くても8時前後かな。

姫路駅から東海道本線の快速で大阪を経由して関西本線というル-トになりそうだが、快速でも2時間はかかることから、臨時の団体列車となると、姫路-大阪間は相当な過密ダイヤであることを考慮すると快速並の運行は無理だろう。机上の想像だが、奈良に到着するのは、速くても午前11時ごろというところだろう。

そこから、姫路の小学校はどうするだろう。安全を考えると、貸し切りバスだろうが、乗り降りの時間と経費を考えると歩きかな?・・・。どちらにしても、30分ほどかかりそうだから、奈良公園でお弁当。となると、東大寺到着は1時前ぐらいになりそうだ。

大仏さまを拝んで奈良駅に戻り、2時過ぎの列車を、現在の時刻表から選んで見ると、乗り換えが最低でも4回あり、一番早いル-トでも2時間半はかかることがわかる。臨時列車は乗り換えないだろうが、少なく見積もっても同じ程度の時間はかかるだろう。となると二見浦駅到着は午後4時半くらい?・・・。

ゾロゾロと並んで歩いて宿にたどり着くのだろうが、それからが大変。入浴と夕食を想像するだけでも頭が痛くなる。先生達は、急げ急げと大ハッパをかけてもすぐに消灯時刻になりそうだ。

朝早いとはいえ列車の旅、児童たちはあまり疲れていない上に興奮が重なり、すぐに寝つけるものではない。生後の児童が寝るまで気が許せない先生たちの苦労は想像に絶するものがある。

翌朝、この季節に日の出を拝むためには、遅くとも5時には宿を出ることになるのだろうが、この時刻に全員起こすのも一苦労。そして、宿に戻って朝食と今日の準備などして出発はやはり、早くて8時ごろだろうか。

この日は、恐らく貸し切りの観光バスを使うはず。伊勢神宮に参拝して鳥羽水族館を見学して,鳥羽駅から臨時列車で姫路に帰るという日程になるのだろうが、学校にたどり着くのは・・・と思うと想像したくない。

どこからか文句が出なかったのだろうか。そんなはずはあるまい、恐らく、異論は校長会という権威で門前払いにしたのだろうが、よくぞこれを60年間続けてきたものである。

いかに学校(校長・校長会)というところが、前例に習うという体質かがよく現れている。もし、6年前にJRから断わられなかったら、これからも半永久的に続くかもしれなかった?・・・。

行先の変更は、児童達のバス酔いが酷いとのことらしいが、旧態依然の校長会が変更を余儀なくされるほど凄かったのだろう。『伊勢から京都』へ、確かに距離的には短くなってバス酔いは軽減されるかもしれないが、乗り物酔いは体質的なことが大きく左右するのではないだろうか。

そのことはともかく、何故、修学旅行が全ての小学校が同じ場所いかねばならないのかという根本的な議論がなかったのだろうか。中には『伊勢』を続けたいという声があっても奇怪しくないという疑問が頭をよぎる。

最近少しは修学旅行を見直す風潮が現れているが、それでも圧倒的多くの公立小中学校は、行ける範囲内の著名な観光地や都会の有名商業施設を選んでいる。それどころか、地方の中学校などは、殆どが東京へなびき、その日程の中で必ずディズニ-ランドを組みこんでいることが情けないというしかない。しかも、自治体単位で校長会が温度をとっているのも何だかなあ・・・と思うことしばし。

それぞれの学校には『教育目標』があるのだから、本来は、学校独自で計画するのが最良だろう。私が、日光に疑義を唱えたのも、このことが原因だが、議論すらされることなく否決され、日光には参加を拒否できなかったことは悔しい思い出として今も心に残っている。もっとも教育目標そのものがお飾りで、似たような文言が並んでいることから、連合体に異論がでないのかもしれないが・・・。

今、学校は超がつくほどの時数の帳尻合わせに追いかけられ、宿泊行事は修学旅行程度だけという自治体も多いはず。宿泊を伴う修学旅行は折角のチャンスと受け止め、学校独自で子どもに一番学習させたいことを見学・経験させる目的で、しかも時間的なゆとりを持って計画をたてたいもの・・・。

今日も饒舌な拙い文章になったが、子どもに何をさせたいのかという、はっきりとしたビジョンを持ち、折角の修学旅行の機会を使ってほしいものであるが、これも、現状では無理だろうな・・・。(田舎親父)

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