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2016年12月15日 (木)

廃炉費用は全て国民へツケ・・・

事故が起きることは間違いないと何度もつぶやいてきたが、やはり起きた。しかも続けて2機もである。マスコミは不時着と報じているが、海上でバラバラになっている機体を見たら、とても不時着などという生易しいことではなく、明らかに墜落。

いよいよこの国は奇怪しな方向に迷いだしたと改めて確信するが、このことはもう少し情報を集めてつぶやくことにしたい。そこで今日は・・・。

経産省が福島事故原発の処理に、これまでの約倍に当たる『21兆5千億円』ほどかかると発表したことに、なんとも厭な最大限の違和感が襲ってくる。

この数値は、現政権の得意中の得意技である『有識者会議』という組織を立ち上げ、そこで試算させたものだろうと見当をつけたが、まさにその通り。『東京電力改革・1F(福島第一原発)問題委員会(東電委員会)』という長ったらしい名前の組織は、『カネ儲け命』を隠さない経済人と、政府にベッタリ名御用学者を10人ほど集めた、いわゆる『有識者会議』。そこで、おざなりの議論したのだろう。

初会合からたった2ケ月でまとめたというから、何回会合を持ったのかは知らないが、始めから『結論アリキ』の馴れ合いだったことは明らか。

ドロドロに溶けて原子炉すら突き破ったデブリと呼ばれる核燃料の燃えかす?の行方もはっきりわからず、それを現在無人ロボットを使って捜索中だと伝えられているが、ロボットすら破壊するほどの高濃度の放射線の中、何時はっきりした所在がわかるかさえ見当もつかない段階なのに、この委員たちは、何を根拠にこんな数値を出してきたのか私には全く理解できない。

廃炉にはこれから数十年(百年以上では・・・)かかるだろうと言われている。『廃炉』という言葉が一人歩きしているが、その定義は(厳密には)、『原発そのものが完全に姿を消して、元の風景を取り戻す』ことは当然としても、もう一つ『完全に安全な状態』という文言が付け加えられなければならないと解釈している。そして、それは不可能だということも・・・。

ここは百歩譲って『建屋が完全に姿を消して、一応防御服を着なくても近づける』と定義したとしても、信じられないほどの時間がかかることは疑いのない事実。

これを経産省のエリ-ト官僚たちは、この定義の廃炉にはおおよそ数十年と見越し、そこから廃炉にはどれぐらい、損害賠償や除染にはどれぐらいとシナリオを描いたにちがいない。有識者会議?の委員達たちは、このシナリオに沿ってばたばたと結論を導き、今後の政策展開のお墨付きを与えたというところだろう。

3年前に出した約11兆円という廃炉費用の数値のおよそ2倍に当たる、今回の経産省の出した21兆5千億円の内訳をマスコミが取り上げていた。その記事によると、『廃炉』が4倍の8兆円、『賠償』が1.5倍の約7兆9千億円、『除染』は約1.6倍の4兆円だとのこと。

本来なら、この費用は事故を起こした東電が負担するのが常識だろうが、莫大な利害が複雑に絡み合っているのだろうが、前提が『東電の存続』で、国が東電に巨額のカネを融通するというやり方が続き、今回の方針もそのことが基本になっているようだ。

『東電委員会』の答申は、一応は『東電の解体』も含めて東電の改革とうたっているが、電気料金に上乗せして、薄く広範囲に集めるという、いつも通り国民に負担させるというものだから許し難い。

しかも、電力自由化で参入した新電力にもこの負担を及ぼすという。原発事故には何の責任もないのだから、全く理不尽な負担だろうことは委員たちは十分分かっているはず。なのに・・・である。

答申は、東電に無利子に貸す枠を、9兆円から13兆円に増やしているが、その返済にも及んでいる。しかし、これが酷過ぎる。

東電の収益を捻出するために、『送電線事業の合理化』で年1500億円を見積もっているのは、新電力が東電の送電線を使わざるを得ないことから、国民に負担させるというトンデモない発想だろう。

さらに、新潟県の『刈羽原発の再稼働』で年1000億円の収益を出すとのことだが、原発事故の費用捻出のために、現発の再稼働とは正気の沙汰ではない。

事故が起きないとの前提が崩れても、まだ原発が安全だと言い続ける神経は、まさに出来の悪いマンガを見るごとく、ブラックジョ-クそのもの。

何より、新潟県民を愚弄しているとしか言いようがないが、新潟県民はそのことをいち早く見抜いたからこそ、再稼働に慎重な米山さんを選択したのだろうが・・・。

それにしても原発事故の処理費用の巨大さには驚かされる。しかも、21兆5千億円で収まるとは思えず、5年後には50兆円、そして10年後には・・・。想像したくない。まさにその金額は青天井というところか。

国をはじめ電力会社(経済界&カネ儲け命の亡者)は、場当たり的に費用の概算を出すのではなく、原発そのものに焦点をあてて、原子力という技術を採用することの妥当性の議論こそが求められていることに気づいてほしいものであるが、求める方が無理だろうな・・・。(田舎親父)

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