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2017年3月21日 (火)

地裁 やるジャン・・・

 先週、前橋地裁が福島原発事故で福島県から群馬県などに避難した住民ら137人が国と東電に計約15億円の損害賠償を求めた訴訟で、『東電は巨大津波を予見しており、事故は防げた』と判断、東電と安全規制を怠った国の賠償責任を認め、うち62人について計3800万円超の支払いを命じた判決に、久しぶりに、司法もやるじゃん・・・と気分がよくなる。

近い将来巨大地震が来るだろうことは、かなり以前から話題になっていた。実際に、政府が2002年には、『福島沖を含む日本海溝沿いでマグニチュード8級の津波地震が30年以内に20%程度の確率で発生する』と予想して、注意を喚起していたが、肝心の当時のコイズミ内閣が本気でなかったことから、東電も緊迫感をもたなかったようだ。

少し話は飛び、あくまで私の推測だが、その後コイズミさんはこのことがトラウマになって『脱原発』を主張していると考えると辻褄があう。

原発事故後、さまざまな事実が明らかになったが、中でも重要なことは、2007年8月に東電は当時の会長を中心に、津波対策の会議をしたこと。しかし、東電首脳部は想定する津波を低めに見積もり、現状で大丈夫だろうという結論に達し、国はそれを追認した。

この辺りを今回の判決は重視して、(記事をそのつま引用すれば)国については、東電のこの会議から社内で自発的な津波対策が難しい状況を認識しており、規制権限に基づき対策を取らせるべきだったのに怠ったとして『著しく合理性を欠き、違法だ』とした。

かなり難しい表現だが、私なりに解釈すると、東電の社内議論に対して、当時の内閣も同じように『そんな大津波など来るはずがない』としたことに対して、これは国の怠慢だと判断し、規制権限に基づき対策を取らせるべきだったのに怠ったとして『著しく合理性を欠き、違法だ』だとしたというところか・・・。

2007年8月、東電は『対策には多大な費用がかかるので、やりたくない』と主張したことに対して、『景気対策が優先するのもやむ得ない』と承認したのが第一次のアベ改造内閣。その後一月で、『ボクチャンお腹が痛いよ』と敵前逃亡し総辞職したのが、現在のデンデン首相である。

なるほど、この御仁が『原発事故は収束した』と言いたくなる気持ちの背景に、東電の事故対策を見逃したのが自分である負い目があるに違いない。一刻も早く、この負い目から逃れたいという焦る気持ちが、『事故は収束』という被災者を冒涜したような文言になったと考えると腑に落ちる。

さらに、今年の東日本大震災で犠牲になった人たちの追悼式で、『原発事故』に触れなかったことも、とにかく原発事故から逃れたいという意識があるのだろうが、人間として許されることではない。

 話を戻すが、原告一人一人について、裁判所がこれまでに支払われた慰謝料を考慮したとしても、137人という大勢の原告団に対して、地裁が提示した金額は、たったの4千万円弱とは、一桁も二桁も違うのではないかと思いたい。

そのことは別に考えるとして、今回の判決は、原発の津波対策を巡る訴訟で国と東電の過失が認められたのは初めて。国の賠償責任を認めたことは極めて大きな意味があることは私でも十分理解できる。

同じように国と東電を相手取って集団で起こしている訴訟が、全国で30件超あると聞いているので、今後、この判決が及ぼす影響は大きいに違いない。

今後の裁判では、各地から、朗報が届くことを期待したい・・・。(田舎親父)

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