« 悲しい国になったものだ・・・ | トップページ | 子ども保険?・・・ »

2017年3月30日 (木)

常識的な休憩時間確保が大前提・・・

 これまでも何回か現役時代を思い出して、教員の勤務についてつぶやいてきた。40年近くも学校現場にいたことから勤務についての変化をつぶさに見てきたものであるが、昭和の時代は徐々に規制は強くなったとはいえ、かなり自由さがあって、休み時間はもとより、始業前や放課後には子どもたちと遊ぶ時間はあったように思える。

昭和期の勤務を思い出してみると、毎朝の『職員朝会』が始まる時間は8時半。勤務時間はそこから始まるのだが、私は8時ごろには出勤して、早く登校する子どもとソフトボ-ルやドッチボ-ルなどをして遊んだものである。放課後も・・・。

当時の授業時数は、土曜日と何らかの会議が入る水曜日は4コマ、6コマある曜日は週に2日程だった。6コマがあっても終業は3時前で子どもたちが下校時間は4時ごろ。当然のことながら、教員の勤務もここまでというのが現場の認識だったことから、退庁時刻は4時。職員会議もこの時間を厳守したものである。

これが当り前だと思っていたものの正規の勤務時間を知らなかったわけではない。都の規定があって、出勤時刻は8時10分、退庁時刻は5時だと教えられていた。しかし、教員は子どもと過ごしてナンボの世界で、途中に休憩や休息時間がとれないことから、その時間を『みなし』として出勤・退庁時間に繰り上げてカウントすることを東京都教育委員会が認めていたことから、退庁時刻は4時が普通だった。

それが、イシハラ都政になって、教員だけに『みなし』を認めるとはケシカランということで、8時出勤5時退庁を徹底するように厳命されたことから、各校は休息時間のとり方を形式的に決めることによって、かなり窮屈になったものである。

8時出勤が原則になり、8時15分までは勤務。その後15分は休息時間の先取りというような形で、朝会はいつまで通り8時半からという勤務体制だたような記憶がある。実際は、タイムカ-ドがないこともあって、学校(校長)によっては、8時半までに出勤すれば良かったようだが・・・。

それはまだしも、昼休みには給食指導という勤務があるので、本来与えられるべき45分間の休憩時間がとれないので、午後4時から45分までという、常識的には信じられないような勤務体系が押しつけられ、これが今日でも生きているのではないだろうか。

今、教員の勤務時間の長さや中身が問題にされはじめて、タテマエ上からも、教員の負担軽減を目指す改革が、国や自治体で進んでいると聞いている。

特に部活動について、文科省は、学校教育法施行規則を改正し、部活動の外部指導者を学校職員に位置づけ、単独での大会への引率業務を可能にしたことはその改革だとマスコミは報じているが、確かに、それが全国の学校現場で広がれば、かなりの軽減になるだろうとは思う。

しかし、教員には、子どもたちの面倒を断えず見なければばならないという習性がたたき込まれているので、部活に外部からの指導者が入ることは容認できても、全て他人まかせにできないところがあり、外部指導者が見つからないなどと言われれば、ついつい引率などもやらざるを得なくなることは明らか。となると、効果はかなり不透明だろう。

部活がどんどん外部委託になると(とても信じられないが)無理に信じるとしても、現実に休憩がとれないことが、教員の勤務の軽減を進める上で、一番大きなネックになっているのではないだろうか。

前述したように、タテマエ的には『休憩時間』は4時から4時45分の間の45分間と設定されている。労働基準法では45分の休憩時間をとることと規定されているので、一応これでクリアしているように見える。しかし、社会一般の常識として、休憩時間は『勤務の途中』であり、それはお昼休みとしているが、4時からが『途中』とは言えないことは誰もが理解できること。

それ以前に、昼食時は、『給食指導』という、学習時間に匹敵する大切な勤務の時間帯である。学習時間に匹敵すると強調したのは、給食研究部と言う教員の組織があって、これが、国語や算数などの教科研究部よりも、時に強力だからである。

教員の勤務軽減を本気で考えるならば、制度として4%の教員特別勤務手当てが支給されているという理由から、勤務時間は無制限だという意識を押しつけていることをまず取り去ることである。そのための第一歩として、実質的な昼の時間に休憩時間を与えて、労働基準法に従った勤務をさせることが大切である。

これが解決できれば、後は簡単だと私は確信している。以前から、私は教員の勤務を複雑にしている諸悪の根源は給食だと思っているが、給食が当り前になっている現実では、今更、止めることはできないことも理解している。

しかし、給食指導と言う勤務が続く以上、常識的な時間帯に休憩時間はとれないことから、『給食指導』と言う言葉を、学校から取り除くことが、この問題の解決のためのやらねばなら絶対必要条件だと考えている。

子どもたちが給食の準備する時間帯から、45分間、教員は全く責任がない立場にすれば良いこと。さほど難しいことではないと思うのだが・・・。(田舎親父)

« 悲しい国になったものだ・・・ | トップページ | 子ども保険?・・・ »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/208744/65084147

この記事へのトラックバック一覧です: 常識的な休憩時間確保が大前提・・・:

« 悲しい国になったものだ・・・ | トップページ | 子ども保険?・・・ »

2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ