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2017年4月24日 (月)

幻の八女遷都計画・・・ 

 東京一極集中の弊害は語られるものの、それは言葉の上だけで、実際はますます東京にヒトとモノが集まり、全ての機能が集中する傾向が強くなっている。しかも、東京の都心部付近だけに限られるとなると、これは異常である。

東京に近い神奈川県の北部は、その恩恵?に預かって、特に横浜の中心部は平日の日中でも観光客も含めてかなりの人が集まる賑やかな場となっている。おかげで?横浜の片田舎もおこぼれ頂戴ではないが、横浜花博なるイベントが始まっており、我が家の前などはまさにメインストリ-トになった感じすらするほど、今までになくゾロゾロと人が通るようになっている。

ところが、同じ神奈川県であっても、南部の三浦半島などは人口が減り続けているという。一時は、京浜急行が三浦海岸まで延伸した頃には、海に憧れて三浦半島によく出かけたものである。また、新鮮な魚介類を求めて、日曜日の早朝に行われる三崎港はじめ、近隣の漁港の朝市には、毎月のように車を飛ばしたことも良き思い出。

当時は、本気で移住も考えたが、海の魅力も新鮮な魚も、結局は横浜の片田舎の静かな自然に代え難く今日に至っているのだが・・・。

また、県内の西域,丹沢に近い地域も人口が減り続けているというから、東京に距離的に近いが、交通の便が少しでも悪くなると人気が薄れ、より便利なところに移住する傾向が続いているようだ。

神奈川県でもこうなのだから、地方の大都市近郊以外の人口減少はと留まることを知らぬようで、このままなにも策を打たずにいたら、日本という国が維持できなくなることは明らか。しかし、ス-ダラ節ではないが、分かっているけど止められない・・・というところなのかも知れない。

優秀な官僚組織の一部では、以前からそのことには気付き、時には首都機能の地方への移転などということも検討されたと聞いている。しかし、実際に行われそうなのは文化庁の京都移転だけで、一時は消費者庁が徳島に移転するような話が出て、実際に実験が始まったらしいが、いつの間にか立ち消えしている現実を聞かされると、所詮は、国の本気度はこの程度なのだろう。

日頃から、こんなことを思っているのだが、昨日のネット記事に、『福岡に首都 戦中に政府が検討』という見出しに俄然興味がわき、文章に食いついてしまう。

『八女(福岡)が日本の首都になっていたかも知れない・・・』という文章から始まるこの記事は、太平洋戦争の最中に政府が本気で遷都を検討していたという。この計画は『八女遷都論』というらしいが、内閣総理大臣直属の組織で、戦時下の国家総動員体制の諸計画を立案した『企画院』が作成したもので、その具体的な内容を記録した文書が、国立公文書館の『アジア歴史資料データベース』で公開されているのだそうだ。

記事には、この文書は朝鮮、中国、東南アジアにおける権益確立を目指す『大東亜共栄圏』建設を見据え、政治、経済、産業、文化、防衛などを含めた国のあり方について方向性を示したもので、計画の対象は日本、朝鮮、台湾。遂行目標を『一応15年』」としていたとある。

『遂行目標15年』というから、15年かけて遷都を行うことだろうと解釈しているが、当時の戦局から切り離された『企画院』という組織の幹部たちは、『大東亜共栄圏』という途方もない広い地域を支配する首都をできるだけ中央に置きたいという意識を持っていたことは疑えないようだ。

1943年というから、昭和18年である。奇しくも私の生まれた年に当たるのも面白い偶然であるが、当時、大本営発表では向かうところ敵なしの勝利だったが、実際にはミンドウエイ海戦で壊滅的な打撃を受けて、制海・制空権を奪われて敗戦が濃厚になってきた頃である。

それでも大本営は、撤退を転進と言い換えて無意味な戦争を突つけるのだが、本土が軒並み爆撃されるようになり、ついに2年後の1945年(昭和20年)広島と長崎に原爆を投下され、未曾有の惨状を招いた後無条件降伏を受け入れ、八女遷都論は幻となったという話である。

タラ・レバは歴史では禁句であることは十分分かっているつもりでいるが、それでも万が一、ミッドウエイ海戦出完璧にやられていなけレバ、今頃、福岡が首都圏になっていたかも知れないとなると、どんな社会になっていたのだろうと空想は広がる。(田舎親父)

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