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2017年4月20日 (木)

気になる社説?・・・

 このところ新聞社の社説が、誰を対象にしているのだろうと思うことが多い。社説は論説委員が受け持つのだから、当然その人の主観が入ることは仕方ないとは思うが、その新聞社の理念をはっきり示し、読者が正しい判断ができる材料にするべきだと思うのだが、そうなっていないことが多いように思えて仕方ない。

また、時にはさらに踏み込んで、時の政権に対する苦言や論説委員の高い識見でこうあるべきという主張を堂々と展開してほしいのだが、最近は新聞社そのものが政権に遠慮しているらしく、単なる批評にとどまっていることが多いのがひっかかる。

 その一つ。4月19日の朝日新聞の社説は『韓国大統領選 権益政治を断つ論戦を』という見出しだった。

二人の有力候補者が朴大統領の二の舞になることなく、見出し通り、権益政治をたつ論戦堂々すべきだという書き出しから続く前半部分は当り前のことで特に気になるところはない。しかし、途中から、北朝鮮の問題を取り上げて、日本との連携が必要だと話が展開すところから、待てよ、朝日新聞はもう少し政権に批判的ではなかったかという気持ちになり、素直に受け入れられない展開になる。

そのまま引用すると、『2人とも日韓の慰安婦合意に難色を示すが、両政府が知恵を絞って交わした約束であり、履行すべきだ。首脳会談もできなかった朴政権前半のような関係を繰り返してはならない』というものであるが、まるで現政権の主張をそのまま認めなさいと言っているように受け止められる。

以前にもつぶやいたことであるが、少女像(慰安婦像)問題は、日本の戦争責任を明らかにすべきだという韓国国民の感情の強い現れであり、それをアメリカさまの後押しもあって、たった10億円(だったか)という金額で、ムリムリ朴政権を押し切ったのではなかっただろうか。これに対して韓国では民衆の激しいデモが繰り返され、合意が履行できなくなり今日に至っているのでは・・・。

慰安婦像は現政権のいわば喉にひっかかった骨のような存在で、何とか、撤去させないとメンツに関わることらしく、必死に朴政権に働きかけていたが、強要すればするほど、国民が加熱するという悪循環の繰り返しだったことを思い出す。

そこで社説に書くのなら、せめて、『選ばれた新大統領には、国民の感情を無視してまで問題の解決に当たるのではなく・・・』という意味も文言がほしかったと思うのは私だけだろうか。

 また、4月17日の毎日新聞の『ミサイルに固執する北朝鮮 危機を深める挑発やめよ』という社説の見出しは、毎日新聞の論説委員としての叫びには違いなかろうが、聞き入れる相手ではないことは十分分かっているならば、この叫びは無駄そのものでは・・・。

 『北朝鮮がまたミサイル発射を試みた。日本海側の東部・新浦(シンポ)近くで1発を発射し、直後に爆発した』という書き出しはともかく、『失敗だったとしても、見過ごすことはできない』とあるのは、論説委員の気持ちとしてはわかるももの、何か対抗のために強行手段をとらなければならないような印象を受けてしまう。

 この問題で日本にとって一番の危機は、アメリカと北朝鮮との間にドンパチが始まることである。しかし実際は、アメリカ頼みなのだろうが、デンデン首相が北朝鮮に対して高圧的に接し、北朝鮮に対して『アメリカさま、この際、徹底的に叩いてください・・・』と受け取れるような発言が繰り返され、かえって北朝鮮を刺激していることになるぐらいは、世間知らずの私でもわかること。

 ジャ-ナリスト精神が生きているならば、現政権に対して『冷静になれ』という諫めがあるべきで、アメリカの姿勢を肯定することではないはずである。

北朝鮮が毎日新聞の論説委員の意見に耳を傾ける気があるのなら、特区の昔にこんな問題は解決していること。むしろ毎日新聞として『アメリカの力の外交に懸念・・・』というぐらいの見出しはほしいのだが・・・。

ごく最近の二つの社説の見出しであるが、良識的で比較的批判精神を持っていると思われていた朝日新聞や毎日新聞であっても、現政権に取り込まれているようなみだしや文面となると、これは恐ろしい・・・。

読売や産経は始めから現政権ベッタリであることは今更述べることではないが・・・。(田舎親父)

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