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2017年5月15日 (月)

学校はブラック?・・・

最近かなりの頻度で教員の勤務についての話題がマスコミを賑わしている。先生が疲れ切っていては、子どもたちへの目配りがおろそかになるのは当然なことは誰の目にも明らかなはずなのに、教員の勤務対応が一向に改善する気配はない。

マスコミは『学校のブラック企業化』などという表現で、勤務を見直すべきだという論調を展開しているが、政府が本気で取り組んでいないどころか、ゆとりを『否』という考え方を進めているのだから、前に進むわけはないというところ。

文科省かが2016年に教員の勤務状況を調査した結果を発表している。それによると、一週間あたりの教諭の平均労働時間は、小学校で57時間25分、中学校では63時間18分に達しているのだそうだ。しかし、これは文科省が各教委から報告を受けた数値である。

教育委員会としは学力テストの点数はなるべく高めに報告したいところだろうが、教員の勤務時間調査となると、心理的には短く報告し、我が県(市町村)は無理な勤務をさせていないことを数値で表したいと思いたくなるのも仕方ないところ。

16年度の調査の方法は知るよしもないが、各教委に対しては、『教員の勤務時間を報告せよ』という通達を出したというところだろうから実数はもっと酷いのではないかと推察しているが・・・。

すでに現職を離れて10年以上過ぎているので、教員の勤務実体を正確に把握しているわけではないが、出退勤をタイムカ-ドで管理しているという話は聞いたことはないことから、今でも押印という方法で勤務を管理しているのではないだろうか。

教員の給与体系は特別法規によって、本給の4%を教職員特別手当として給付していることは良く知られているが、この代償が、残業という意識を徹底的に無くすことをたたき込まれ、当り前という感覚にさせられていること。

現職時代は私自身そのことに何の抵抗もなかったが、当時は時間的なゆとりがあり、翌日の授業計画も自分でたてるだけで良かった時代、週案提出という決まりはあったようだが、それを求める校長とは無縁だったことから、放課後は子どもたちと遊ぶ時間も十分確保できたのだから、時代が良かった?というところかも・・・。

 ところが、私が校長職になった頃から、出勤簿の押印と週案の提出がうるさく求められるようになり、教員の萎縮が始まったのではないだろうか。私は、タテマエ上『週案は書いておけよ』とは言うものの、『俺は見ないよ』という言葉を付け加えていたことも思い出すと懐かしい。

私がある意味おおらか過ぎたことは間違いが、教員をギリギリマで追い詰めていた校長はごく稀ではなかっただろうか。ところが、最近は文科省の把握しているだけでも、『過労死ライン』とされる月80時間超の残業を余儀なくされている教諭は、小学校で3割、中学校で6割に及ぶというから凄まじい。しかし、それを改善しようという動きは鈍い。

 教員の仕事は自発性や創造性が期待され、働いた時間の長短で評価できないことは当然だろうが、だからといってたった8時間分(本俸の4%)を上乗せしているという理由で無制限に残業を強いられてはたまらない。

残業そのものを想定していないことは、仕事の特殊性から仕方ないところもあるだろうが、一日7時間45分の勤務時間をやりくりし、全ての仕事を片づけろというのはあまりにも乱暴過ぎる。

授業の準備や部活動の指導、家庭訪問が長引いても当り前という扱いの風潮を改める必要がある。とは言うものの、タイムカ-ドを導入して、4%をなくして残業を厳密にカウントすれば良いというわけにもいかないところが教師の仕事の悩ましさ。

 4%の扱いは以前から指摘されていたが、国(財務省)は人件費を抑制したいから抜本見直しに踏み込まず、むしろ、子どもが減っているという理由で教員の数を減らそうと躍起になっているから始末が悪い。

 一方文科省は、タテマエは定数削減には抵抗しているらしいが、『グローバル人材育成』となんとでも解釈できる意味不明の言葉で学校にはゆとりは不要として授業時間を増やしているのだからどうしようもない。

そればかりではなく、いじめや不登校、発達障害には丁寧な対応を求め、地域や家庭との連携の強要など、ますます教員を追い詰め、結果として、精神疾患で休職する教員は高校を含め年間5千人以上というのは異常としか言いようがない。

このままでは、現場の崩壊は間違いない。現場を知ろうとしない文科省の上級官僚たちは、いじめ防止のためにカウンセラ-の配置などには予算を計上する姿勢らしいが、カウンセラ-を配置したからいじめがなくなったという話は聞いたこともない。

何よりも、現場の悩みや教員の勤務軽減のためには、子どもたちと直接接する教員の数を増やすことであり、いじめを本気で少なくするためには、すぐにでも20人学級に見合う程度の教員を増やすことだと気付いてほしいものである。

教員の疲弊のしわ寄せを蒙るのは子どもたちだという、学校教育の初歩の初歩であるこの真実を知ろうとする努力を望みたい・・・。(田舎親父)

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