« 故原因は秘密命令?・・・  | トップページ | 逃げきらせてはならない・・・ »

2017年6月20日 (火)

ますます世界から取り残される・・・

 『日本原子力研究開発機構大洗研究開発センター』という長ったらしい名前の施設で、放射性物質が飛散するという事故が報じられたのは今月のはじめだっただろうか。

なんでも古いビニ-ル袋を男性作業員5人が扱っていた時に、急に袋が破れて中の放射性物が飛び散った事故とのことだが、なんともずさんな管理だったことをうかがわせる。

袋は、20数年間そのままにしていたというのも信じられないが、内部被爆した5人のうち、50代の作業員の肺からは2万2000ベクレルのプルトニウム239が検出されたと文言には一瞬声を無くす。

ムリ偏に無理と書いて『基本的に安全』と呼ばせるこの国の原子力基準では、8000ベクレルは安全とみなして、除染でたまりにたまった汚染物質さえ、この数値以下なら埋め立て可能だとしているのも無茶な話であるが、その3倍もの数値の放射性物質を一瞬に吸い込んだというから信じられない。

また、福島原発事故以前は、ほとんどの食品から検出されなかった放射性物質に対して、これも無理にこじつけて、日本の暫定基準値は、穀類・野菜類・肉・卵・魚が500ベクレル、飲料水・牛乳が200ベクレルとされているが、これとて世界標準からはそれでも異常に高い値。

それと比べても、作業員が吸い込んだプルトニウムという『原爆』の材料から出るほこりの数値の高さに、翌日には作業員の死亡記事が出るのではと固唾を飲んで見守ったものである。

 放射性物質の量を表す『ベクレル』と、放射線の強さを表す『シ-ベルト』という二つの単位かあり、私のような素人ではすぐに概算できるはずがないが、記事の開設によれば、この作業員が吸い込んだ22000ベクレルの放射性物質は、50年間で12シーベルトの内部被ばくが見込まれるというから、今後のよほどしっかりした健康管理が必要であることだけは間違いない。

 5人は『放射線医学総合研究所』という組織の医療施設に入院したというが、翌日だったかには、経過観察は必要だが、何も症状は出ていないというということで退院させたということも、私にはとても理解できる話ではない。

案の定、その数日後には、5人の尿から『微量?』のプルトニウムが検出されたとのことで再入院。厳重な監視体制がひかれていることは容易に想像できることからも、今後、5人の作業員の健康の経緯についての情報が流れるとは思えない。

 福島原発事故からすでに6年と3ケ月。この国の放射性物質の管理に対する考え方と方法は事故前とあまり変わることなく、次々に事故が起きている。幸い、重大事故ではないことから、報道に危機感がないこともあって、国民の記憶が一瞬で忘れ去られてきた。

 『原子力を平和利用に』というキャッチコピ-は間違っていたと気付いたはずなのに、この国の権力者たちは、多くの国民の懸念など無視して、『カネモウケのためにエネルギ-が必要だから・自分たちだけは安全だから』という理由で、次々に原発を再稼働していることに強い怒りを覚えている。

しかも、現政権に協力するマスコミの国民総白痴化政策が浸透しているため、国民全体に『今だけを・自分だけを・カネモウケだけを』がという考え方と行動を『是』とする風潮が流れていることもあって、原発の再稼働を止めるエネルギ-が決定的に不足しているのが悲しい限り。

私のそんないらだちの中、昨日、韓国の大統領は、『原発は開発途上国の時期に選択したエネルギー政策』として、『古里原発1号機の永久停止は、脱核国家への第一歩だ』だととはなんともかっこよく力強く感じる。

ドイツもスイスも、そして日本と同じアジアでは、台湾もベトナムも『脱原発』を決めている。驕り高ぶっているこの国の権力者たちに、文大統領の爪の垢でも煎じて飲ませたいものである。

総理大臣を直接選挙で選ぶことはできないわが国に比べて。自らの意志で大統領を選べる韓国の国民は幸せだなあとつぶやいてしまった。(田舎親父)

« 故原因は秘密命令?・・・  | トップページ | 逃げきらせてはならない・・・ »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/208744/65434609

この記事へのトラックバック一覧です: ますます世界から取り残される・・・:

« 故原因は秘密命令?・・・  | トップページ | 逃げきらせてはならない・・・ »

2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
無料ブログはココログ