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2018年2月20日 (火)

教育界にも生体認証・・・

 先日のことだが、『教員の手のひら静脈で認証するシステムを導入』という文言に、何のことだろうと変な興味がわいて本文を読む。

 最近、官庁や大企業などでは、自分の職場に入るのに暗唱カ-ドが必要なことは当たり前になっているらしい。このことは、現職時代にIT時代の先駆けとして関連企業に出入りした時から気づいていた事なので、ある意味当然だろうなと納得しているが・・・。

部外秘の資料が外に持ち出されては困るのだろうと思うものの、どうしても外部に秘密が洩れることを嫌って、社員の指紋や静脈、あるいは目の虹彩などをコンピュ-タに認証させて、入室の許可を与えるシステムすら導入している会社が増えているという話には、何とも世知辛くなったものと眉をひそめてめている。

 この記事は、まさにそのシステムを教育界に導入するという内容であり、いよいよこまできたのかと嘆きと驚きが重なる。

千葉県教委の話である。昨年11月、高校など県立学校を対象に、生徒の成績の入力・管理などのため教員に手のひらの静脈を事前に登録させ、静脈認証で県教委のサーバーにアクセスするシステムを導入したのだそうだ。

記事によると、県教委はこの新しいシステムでは生徒の成績を県教委のサーバーで一元管理するとして、サーバーにアクセスして入力・管理を行う校務用パソコンを教員一人一人に計約1万台配ったという。

コンピュ-タを配ってIDとバスワ-ドでアクセスできるようにしている自治体は多いと聞くが、千葉県教委は、アクセスの際には自身のIDとパスワードの入力に加え、手のひらの静脈をパソコン内蔵センサーで読み取らせるというから、千葉県教委は教員を信用できていならしい。

 静脈認証について県教委は『ID、パスワードと組み合わせて情報セキュリティーを高めるのが狙い。静脈の画像データは数値化した後に破棄され、数値から画像にさかのぼることはできない』と教員には説明しているらしいが、誰が何時アクセスしたかがより精度の高い確率で特定できるとなると、違う意味(教員管理)の使い方も考えられないこともない。となると、これは少し引っかかる。

 千葉県教委では、すでにこのシステムは導入されて動きだしているとのこと。現時点ではIDとパスワードのみでのアクセスを認めているが、今月中に静脈認証を完全実施する方針だとのことだが、私には、そこまで教員を信用できないのかと、何とも違和感を覚える・・・。

 この方針に反対している教員の動きも記事にはある。県北西部の県立高校の女性教諭は、取材に『「話し合いもなく突然パソコンが配られ、静脈を登録しないと仕事ができなくなる、と言われている。プライバシーである手のひらの静脈が数値化され、利用されることに強い不快感を覚え、登録を拒否している」と証言しているとのことだが、その気持ちは良くわかる。

教員の多くはすでに登録しているが、彼女自身も含めて拒む教員は各校にいるらしいが、これまでも教委が言い出した事に反対する教員は必ずいたが、教祖はすでに教委に逆らうほどのエネルギ-かないのが事実で、いつの間にか教委主導のシステムが導入されているのが全国的な動きだろうから、千葉県での反対する教員は、システムが使えないという兵糧攻めにあって切り崩されるのではないだろうかと思うと気の毒になってくる。

この事はさておき、私には、県教委が主張している生徒の成績の一元管理ということの方が気になる。

世の中の動きに取り残されているので、すでに生徒の成績などの一元管理システムが導入されているのかも知らないが、『一元管理』という言葉が、『Aという生徒は、千葉県の全生徒の中で、偏差値は〇〇だから、全体から2350番目の成績』と同じような意味に思えて仕方ないのだが違うのだろうか・・・。

 自校の生徒の成績管理ならある意味仕方ないと思うが、何のために、全県の生徒を点数で格差づける必要があるのだろうか?・・・と強い疑念が沸いてくる。

 『生体認証』という新しい個人認証システムは、ITの発達で不可避となり、すでに実施している官庁や企業が多いらしいことはすでに述べたが、このような社会から隔離された環境にいることを幸運だと思いたい。これは私のわがままだろうが・・・。

ところで、奈良市は2013年、一部の部署を対象に職員の出退勤チェックで静脈認証を導入しようとしたそうだ。しか教職員組合が『犯罪者扱いするのか』と猛反発し、市議会でその予算案が否決されたということも記事にある。

IT機器の導入は、私自身率先してきた過去があるので、偉そうなことは言えないが、教員を信用できないとか、単に生徒や教員の管理がやりやすいからという理由でのITシステムの導入はいただけるものではない。

IT機器の利便性に注目して導入を進めたものだが、その先にある、現在のような秘密保持と成績管理などの一元化など考えもできなかったことが悔やまれてならない。

しかし、今頃私が反省しても、世の中は間違いなく,IT機器の発達のその先には秘密保持と管理のための利用に進むことは間違いないところ。凄い時代になったものだと感じることしきりの今朝・・・。(田舎親父)

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