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2018年7月24日 (火)

猛暑がバカを作る?・・・

 今年の暑さは異常も異常。昨日は埼玉県の熊谷で、41.1℃と、これまでの日本の最高気温を超えたというから、信じられないとしか言いようがない。

横浜の片田舎で仙人的生活を楽しんでいる後期高齢者が目の前に迫っている私にとっても、よくぞ熱中症にならずに毎日を過ごせているものだと感心するほどの猛暑・酷暑が6月末に発表された梅雨明け宣言以来 ほぼ一月間連続している。

豊田市の小学校で、校外の公園に虫取りに出かけた1年生の男子児童が、熱中症の重度の症状である『熱射病』で亡くなった事件が、連日マスコミが取り上げていることから学校の暑さに対応に国民の関心が高まっている。

ある学校においては、水筒持参もまかりならぬとのネットの書き込みもある。今どきそんな学校があるのかと疑りたくなるが、登下校の途中では飲んではならぬという決まりを作っている小学校があることは私も知っている。

今の水筒は、昔私が使っていたような水筒とは違い、魔法瓶というか完全断熱になっているため数時間は冷たい水を飲めるのだが、その分、当然のことながら重くなり、中には、大丈夫なのと思うほどの大きな水筒を抱えて登下校している子どもの姿を目撃するのも稀はない。

教室の冷房については、都道府県はもとより小中学校を管理する区市町村にかなりのバラツキがあることは知っている。組長さんたちは児童が亡くなったことから、できれば全ての教室にク-ラ-を添えつけたいと思っているに違いないが、予算的に厳しく、未だにゼロとい自治体もあるらしい。

その内情はよくわからないが、自治体内の学校で差ができてしまったら教育の機会均等うたう憲法に違反するとの声が生じることは当然だろうから、設置するなら100%を目指すとなると、なかなか踏み切れないものがあるに違いない。

ところで、今年6月にNBER(全米経済研究所)が『温度と学力』の関係を調査した結果を発表したというニュ-スに目が留まる。そこには、平均最高気温が年1℃上昇すると、子供の偏差値が約0.045低下するとある。

調査を行うきっかけは、アメリカでは南部の地域ほど学力の低下が見られ、これが事実なのか調べてみたのだそうだが、その結果は予想通りで、気温が高い南部と北部とを比べてと、北部の子どもたちの方が明らかに学力が高いというから驚きである。

本当ならトンデモ理論がまかり通りそうだ。この理論に従えば、北海道の子どもたちは賢くて、九州・沖縄の子どもたちはバカが多いことになりそうだが、そんなことがあるはずはない。しかし、冷房が効いた中で学習する方が効率が上ることは、具体的な数値は示せないが、経験的に間違いないと断言できることから、猛暑が続くとなると、ク-ラがないと学習効率は著しく悪くなることは間違いないだろう。

今年、最初に40℃を突破した、多治見市の小中学校のク-ラ-設置校はゼロだということも何か引っかかる。多治見市の学力テストの結果がどうなのか知らないが、多治見市民としては気になるところではないだろうか。

昨日、40℃を越えて日本一暑い都市の地位を改めて全国に示した熊谷市の組長さんは、なんとしても全校にク-ラ設置を急がなければと気分を引き締めているのではないだろうか。

ク-ラ-設置について、私には懺悔しなければならない過去がある。今から、30年も前になるが、初めて校長職についたのは東京の大田区で一番古い歴史を持つ大森第一小学校だった。この地域は以前、羽田空港の飛行ル-トの下に当たっていたらしく、私が赴任した当時は窓が分厚いすりガラスで完全に覆われていた。

後でつけた暖冷房のダクトが廊下の天井につけられていたので、廊下の天井高は2m以下の低さ。そのため校舎全体が薄暗く、教員はもとより子どもたちの表情もいま一つ冴えなかったので、なんとも鬱陶しい思いを持ち続けていた記憶が蘇る。

何度も教育委員会に、何とかしてほしいと懇願したが、校長ごときの発言に耳を貸さないのは全国共通の話であるが、当時の教育長が何故か私を随分買ってくれていたらしく、ある日、『まだ公表していないが、区内で初めて二重窓の校舎の建て替えることになっており、大森第一が対象になっている。お前さんを校長にしたのはそのことがあったからだ・・・』と打ち明けられてビックリしたものである。

そこからは実に面白い展開で、自論の『学校は地域のもので、児童が学習する時間帯だけお借りします』という発想で、区と設計事務所、そして私の3者で、以後1年間、毎週火曜日の午後欠かすことなく協議の場を持ったもの。

結果的には今でいうバリアフリ-、エレベ-タ-を設置した小学校を作ったが、当時の私には、将来的にここまで気温が上がるとは想像できなかったことが情けない話で、オ-プンスペ-スを基本にしていたこともあって、ク-ラ-は必要ないと言う結論を出してしまった。

今思うと、ザンゲそのもの。時に、当時のPTA会長や町会の役員だった人たちは顔を合わす機会があるが、そのとき必ず出ることは、『何故、ク-ラをつけなかったのか』というお叱り。そのため、せっかくの誇りはすっかり消えてしまっていることも思い出し、残念の一語に尽きる。

いつまで続くかわからない猛暑に、またまた意味不明のつぶやきになってしまったが、学校の設計に深くかかわったことを思い出してしまった。実に面白い経験だったので、このことはまたいつか・・・。(田舎親父)

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