« さて、どんな展開に?・・・ | トップページ | 敬老の日に思うこと・・・ »

2018年9月15日 (土)

近年未曾有の大災害が多過ぎる・・・

 北海道の厚真町を震源とする震度7の大地震は、これまでの地震対策を根本的に改めなければならないほどのインパクトを与えたと言っても過言ではないだろう。

上空からの映像で見ると、緑と茶色のモザイク模様としか表現できない風景は、地震が起きた2018年9月6日の午前3時8分の寸前までは、緑一色に覆われたわずか海抜100m程度の丘の連続だった。

そんななだらかな丘が一瞬にして崩落。モザイク模様の景色を生み出すと同時に、道路が通っている麓の集落を飲み込んで、大勢の人の命を奪ったのだから地震の恐ろしさを目の当たりにさせられる。

専門家に言わせれば、火山灰が降り積もった地形だとのこと。確かにもろいだろうことは、全くの素人の私でも想像がつきそうだが、それは現場を見て言えること。

都市部のまるで断崖のような場所に建っている家屋でない。広々と広がる北海道で昔から南が開けた場所は、人々が住むにはもっとも恵まれた環境である。そこに最初に家を建てた人は、恐らく裏山が火山灰でできたとは知らなかったに違いない。

太陽の恵みが最大限に受けられるという環境が、人々を南斜面の麓に引きつけて、民家が建ち並んでいたのだろうが、少なくとも100年以上はこの地域に山崩れを引き起こすような大地震が起きていなかったことから、時に『火山灰質』という言葉を聞いても,危険という意識にはつながらなかったことは当然である。

こんな条件に当てはまる場所は、北海道はもとより、ほんの少しの過疎地では当たり前に見られる風景ではないだろうか。今までの田舎の風景をみる視点が変わってくるような気がする。

一方、札幌市という大都会の郊外とも言える清田区という場所では、大規模な液状化減少が起きて、道路がうねりコンクリ-トがはがれ上下水道管がむき出しになり、その回りの家は大きく傾いている。そんな光景をテレビが映し出している。

私が『液状化』という言葉と、その被害を知ったのは、昭和39年の新潟地震で鉄筋コンクリ-トの建物が横倒しになっている映像に最大限の衝撃を受けて田もの。その時の解説が『液状化による倒壊』というものだった。

以後、大地震の度にこの言葉は聞かされてきた。地中で水が涌きだしてドロドロになるのだから、現在はともかく過去に、湿地だった時代があると教えられた。あの3・11の東北大震災では、横浜でも液状化で家が傾いた場所が数カ所あった記憶が蘇る。

やはりそこは、川筋だったり、以前、池を埋め立てて住宅地にした住宅地にした場所ばかり。私の散歩コ-スでもそんなところは稀ではない。そして住宅が次々に建てられ、昔の風景は記憶からなくなってしまう。

今回液状化の被害を受けた清田区の被災地も、埋め立て地だという。昔の川筋は道路の下を暗渠とし、その上に道路をつくり、その道路を中心に埋め立て地を広げて、一大住宅地になっているとのことである。

札幌は人口が200万人と聞いている。あの広大な北海道全体で500万人というから実にその半数近くの人々が札幌市内に住んでいることになる。

去年、札幌の街中を4日ほどうろついたが、横浜などに比べると、起伏はなだらかで住宅が密集し過ぎているという感じを受け、中心部こそは横浜と変わらないが、私が住む横浜の片田舎よりはるかに広々とした風景が続いている。

清田区の被災地は、きっとそんな一角なのだろうが、もともと人が住んでいた場所ではないはず。ほとんどは札幌近辺に家を求めてこの土地から移り住んだ人たちに違いない。今回の被災地に住む人々の多くは、過去に川筋だということを知らされなかったか、知ったとしても、これまで地震が起きていないことが安心感になっていたのではないだろうか。

埋め立てた業者や認可した行政は、この土地が駅時イヴ化する恐れがあることを認識していなかったのだろうか。そんなことはあるまい。

埋め立て業者が現在も存在するかどうかはわからないが、もし存在しているとしても、そして行政も、今回の液状化被害を『想定外』という流行語で逃げてしまうのではないだろうか。

ふと、数年前の広島市北部を襲った大雨被害の凄まじさが目に浮かぶ。記録的な大雨が原因で、過去に例を見ない土砂崩れが起き、一帯を泥の海にして多くの人の命を奪った大災害である。

液状化とは関係ない話だが、この地も元を正せば川筋に沿って、大規模に山を人為的に削り住宅地にした土地であるという記事が頭に残っている。広島という大都会に人が集まり、必要に迫られて開発したに違いない。その工事に行政が主導したとしたら、一端の責任はあるのだろうが、このことについての記事は見当たらない。

この大災害でも、恐らく『想定外の大雨』ということばが飛びかよったに違いないが、被害を受けた人に責任を全て押しつけるのは非情である。行政が失った家に変わる住まいを補償する義務はあると思いたい。

地方自治体ができなければ国が助けの手を伸ばすのは当たり前の話だと思うのだが、現政権のデタラメさでは、こんな当たり前の論理は一蹴されることは間違いなさそうだ。あまりにもこの国の情けない政治の実情に、今朝も困った話だとつぶやく私・・・。(田舎親父)

« さて、どんな展開に?・・・ | トップページ | 敬老の日に思うこと・・・ »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/208744/67170217

この記事へのトラックバック一覧です: 近年未曾有の大災害が多過ぎる・・・:

« さて、どんな展開に?・・・ | トップページ | 敬老の日に思うこと・・・ »

2018年9月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ