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2018年9月 3日 (月)

久しぶりに通夜に・・・

 15歳で母親を、18歳で父親を失った私は、高校卒業して富士通に入社し、2年で自分の能力の限界を感じて、何とか国立大学(授業料の関係で私立ははじめから頭になかっただけ)にもぐり込んだのだが、その間、京都に帰省したときには必ず墓に出かけるのが習慣になっていた。

習慣と言うよりも、墓地に入ると何となく母親の声が聞こえてくるような気がしたことから、自然に足が向いたと表現した方が相応しいのだろうが、いつの間にか、そんな『お墓参り』と縁遠くなり、30歳を過ぎてからは、数年前に墓を引き継いでいる兄が亡くなり、その納骨の付き合いに出かけたたった一度きりになっているのだから、この変化は何なのだろう。

当然、自分の墓は必要ないと家族には宣言している。家内は、台所の片隅に手作りの位牌もどきものを作って仏壇替わり。こちらの方がいつでも話しかけられるので便利なので、わざわざお墓など入らないと、私と同意見。

私は『骨を桑の葉パウダ-を作るための手持ちの石臼で挽いて、横浜の片田舎の野原にでも』という発言すると、家内は『大阪の一心寺に壁に塗り込んでもらう』と、およそマンガのような会話をしている日常である。

墓に対しては極めてシビアな考え方をしているので、仰々しい葬式が必要だろうかと、葬式そのものに対しても懐疑的になり義務感で出かけるよりも、自分だけの方法で故人を忍ぶ方が良いのではという考え方が強くなっている。

だからではないが、訃報の連絡での通夜が営なわれている夜は、しみじみと一人静かに、故人との思い出をつまみに酒を飲むのを常としている。そして、後日、機会を見て自宅を訪れて、遺影の前で線香の上げることにしている。

それでも、どうしても通夜に出かけてご遺族に何らかの声を掛けたいと思う気持ちになることもあり、最近では、4年前に亡くなった最後の教え子の通夜に駆けつける。38歳の若さで亡くなったこともあって、ご両親の嘆きは深いものがあるはずだが、気丈夫にも、お礼を言われ思わず涙したものである。

小中学校の同級生たち100人ほどが集まり、急遽別の場所で献杯を重ねてしまった。知り合い太刀が久しぶりである場になるのだから、これが通夜の役割なのかもしれないと思うが、その場が終わればそれで終わり。ねそれで良いのだろうかという思いを改めて感じたもの。

ただ、この集まりは通夜だけではなく、ご両親のたっての希望らしいが、故人の誕生日近くの土曜日には、必ず集まりを持ち私にも声がかかることから、今でもずっと続いているのは幸いなのだろう。

もっとも、最近では家族葬という言葉が当たり前になり、亡くなったことを知るのは年末に届く喪中の連絡の場合がほとんどなどで、葬式の直接の案内はほとんどないのが実情であるが・・・。

 そんな私であるが、8月の末に大昔に勤務していた糀谷小学校の仲間だった友人から、50年前の同僚で、考え方が全く違うことから何かにぶつかっていた先輩が亡くなったとの連絡。9月1日に通夜、翌日に告別式が桐ヶ谷斎場で行われるとの連絡を受ける。

しばし迷ったが、この先輩との因縁は浅からず、思想的には相いれないが、異動してからは何となく付き合いが続き、共通の先輩が大分県の竹田にUタ-ンしてからは、数回一緒に出かけて、この先輩の自宅から見える滝廉太郎の『荒城の月』のモデルだと言われている原城址の石垣を眺めながら3人で、夜を徹して飲みながら語り合った記憶が鮮明に蘇る。

それからが大変。その日の昼過ぎ、何年ぶりかの黒服を取り出すと、背中に虫が食ったアナが数カ所開いていることを発見。新しく購入する時間的余裕がなく、ワイシャツで出かけようと思ったが、多分知り合いは連絡してくれた友人たちだけだろうと思い、ボンドで黒い布を貼って出かけてきた。

見たことがある人も数人いたような記憶があるが、声をかけるのも憚れる。ご遺族とは面識はないので、焼香が終わり数人の友人と近くの安酒場で献杯。1時間と少しの間、故人を忍ぶと同時に、互いに歳をとったものだと嘆き節。 

 これで良いのだろうが、知らない人たちが圧倒的な葬式に出席する意味は何なのだろうという疑問を改めて持つ。

 安酒を煽って故人を忍んだ数人の友人たちとはまた会おうと別れたが、これが通夜の良さだとは思うものの、ただ旧交を温めるというだけの飲み会が価値のあるものになったかとなると複雑な心境にさせられる。考えすぎなのかも知れないが・・・。(田舎親父)

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