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2018年10月25日 (木)

68歳の男性が過労死・・・

 最近自分が後期高齢者の仲間入りしたことも影響しているのだろうが、高齢者の話題にかなり敏感に反応するようになっている。

先日も、68歳のシニア社員が勤務中に亡くなったという記事に、恐らく、この男性は働かねばならない事情があったのだろうが、68歳になってまで過労死するほど労働環境が存在する社会に、なんともやりきれない思いがわいてくる。

最近、過労死という言葉をマスコミが報じない日がない程、この言葉が世の中に充満している。これも金もうけ主義の弊害なのだろうが、これまでの過労死は、いわば現役世代のことだったが、高齢者にまでも過労死の危機が迫っていることに、社会構造の悲しさを感じてならない。

男性は、警備会社の社員として私立高校の警備を担当していて、今年2月、夜間勤務中に急性心筋梗塞を発症し2カ月後に亡くなったという。遺族は長時間労働による過労が原因だとして労災申請をしたとのことである。

代理人の弁護士によれば、同僚が一人休職となり男性ともう一人の二人で交代勤務をしていたため、帰宅せず3日間の連続勤務もあったとのことだが、常識的に考えても、事実としたらこれは恐ろしい。

退職後時間をもてあましているので、嘱託が終わってもずっと、都内の区立中学校の警備をしているという78歳の友人がいるが、彼の勤務は、夕方5時から10時までで、後は警備会社が担当するという。これならばできないことはなさそうだが・・・。

聞いてみると、大体の学校はこの形式をとっているらしい。過労死した男性が勤める私立高校は、警備員を雇うより機械警備の方がはるかに安価になるはずなのに、警備員として採用しているのだろうか。しかも、仮眠は規定より短くしか取れず、休憩時間もわずかな時間しかなかったというのも気になるところ。

さらに引っかかることは、男性は朝の時間帯に保護者からの電話応対もしていたという文面。多い日は1時間で30件もあったというから、こちらも信じ難い。この私立学校はよほど保護者からの連絡が多いのだろうかというのも大きな疑問。

保護者からの電話ならば、これは明らかに教員が対応するべきだろうし、住民からの苦情であった場合でも警備員対応とは常識的に考えられない。男性が正規の職員(正社員)として、しかも事務も受け持つという勤務条件が付帯しているのならば、苦情の受け付けも仕事の一つと考えられるが、私立高校が68歳の男性と正社員契約を交わしているとはとても思えない。

事実だとしたら、いやきっと事実なのだろうが、68歳をして、こんなブラック職場を選択しなければならない男性が気の毒である。記事には、男性は年金が月14万円ほどで、家賃も払う必要があり、家族もおり生活のために65歳以降も引き続き働く道を選んだとある。男性がどのぐらいの給料で働いていたかはわからないが、命を掛けて働かねばならない事情があったのだろう・・・な。

そして、男性は生前、人員を増やすよう会社に要望していたともあるが、本来は教職員が行わねばならないことまでさせている私立高校側が、こんな要望など聞き入れるわけはないだろう。

デンデン政権は70歳以上への継続雇用年齢の引き上げなど高齢者の就労促進を掲げているらしい。ホンネは、年金支給年齢の引き上げと社会保障にカネを掛けたくないのは明らかだが、例の口からでまかせの、働き方改革と称して、生きがいのある老後とか、高齢者が活躍社会作りなどというキレイ事を並べて、高齢者が働かねばならない社会構造を作っている。

百歩譲って、高齢者が働くことが、生きがいにつながるという考え方を受け入れたとしても、その前提は『やりがいを持って健康で働ける』こと。経済的に追い詰めて、人出不足のために働かされる社会を許してはならない。

今日も、困った話だとグチで終わるが・・・。(田舎親父)

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