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2018年10月15日 (月)

死ぬまで働け時代・・・

 『生涯現役』、味のある言葉である。私もこの『生涯現役』にあこがれ、何とか近づきたいと思っていたが、スポ-ツや音楽、あるいは芸能などと縁のないので無理だろうなとずっと以前に諦めていた。

しかし、人より優れた能力がなくてもできることがないかと考えてみたら、ただひたすら自分の足で歩くことでも良いではないかと気づき、『死ぬ前日まで、自分の足で歩く』ことも『生涯現役』だろうと勝手に決めて、回りから、時間の無駄だと冷たい視線をあびながら、日々愚直に実行している。

今日もまた変な書き出しになってしまったが、5年に一度行われている公的年金制度の見直しで厚労省が、高齢者の働く期間の長期化や多様な働き方を反映する制度にするために、高齢者の『自助努力の促進』も図るとした見直しの方向性を示したという新聞記事に、現政権の政策を私流の『生涯現役論』で解釈すれば、間違いなく『死ぬまで働け』なのだと憤りを覚える。

自分の意志で『死ぬまで働く』のならこれは立派な『生涯現役』に違いないが、年金も先送りされて、経済的な理由で仕方なく働かねばならないとなると、これは『生涯現役』とは似て非なるもの。むしろ『老人奴隷制度』といっても差し支えないだろう。記事によると、現政権は、全世代型の社会保障の実現に向けて、2021年度までに公的年金を含む制度改革を行う方針でだということからも明らか。

その根拠は、平均寿命が延びたため、1990年生まれで65歳になった人のうち、さらに90歳まで長生きする人は男性の5人に2人、女性は3人に2人になるとの前提だという。

そして、働きたいと思っている高齢者も増えているとしたデータを示した上で、公的年金制度の見直しの方向性を初めて明言したというが、これは曲者で、年金の受給年齢を70歳、あるいはもっと先にすると言っていることに等しい。

さらに、現政権が最近盛んに口にしていることは、『自助努力』という言葉。家族や親しい親戚の人がいるならば、公的な施設を当てにするのではなく、その人たちを一緒に住めば、お互いに助け合え豊かな生活が送れるというフレ-ズ。最近、この類の話題はマスコミを通してかなりの頻度で聞こえてくる。

『兄弟仲良く親に孝行』、そして、『国の方針には疑問をはさまず従いなさい』ということなのだろうが、新しく任命された文科省の大臣はじめ、言々一家が盛んに称賛している『教育勅語』の精神そのものである。

道徳を教科にして通知表で評価するようにしたことも、このことと関連していることは明らかだろう。幼いときから、徹底した縦系列の価値観を押しつけ、国の方針に従い、ことあればお国のために命を捧げる国民を生み出すというねらいであることは疑えない。

なるほど、憲法を変え流ことが悲願であるデンデン親分の本質はここにありそうだ。そのことを、一家のチエ者たちが頭をひねって、『(御用)学識経験者』とか『(御用)有識者会議』などと言う組織を立ち上げ、あたかも一般国民からの提言のように見せて、次々にデンデン政権の都合の良い政策を政府に答申するというやり方・・・。

医療費を削り、年金年齢を遅らせるのも、『働かざるもの食うべからず・・・』という、本心が透けて見える。

『人生100年時代』などという甘言に惑わされて、70歳を越しても働かねばならないことになにも疑問を覚えず、むしろ働けることが幸いだという意識が国民に浸透したら・・・。

これは恐ろしい。想像したくないが、間違いなくそんな時代が近い将来やってきそうな気がする。(田舎親父)

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