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2018年11月 5日 (月)

一桁違うのでは?・・・

 少し古い話になる。文科省の高級官僚の息子を裏口入学させたことがバレて一躍有名になった東京医科大学が、この種の裏口入学は当たり前だったことに加えて、女性医師は何かにつけて難しい勤務対応があるという理由で、女子受験生にはかなり不利な条件をつけていたことが明らかになると同時に、医学部を持つ他の大学にもこの問題が波及していることがマスコミの絶好の標的になっている。

 さらに、医師になるためには現役学生の方が容易に対応できるという、私には(というより圧倒的多数の常識人も同じだろうが)全く根拠を見いだすことができない理由で、一浪の受験生には減点、二浪の受験生にはさらに大きく減点していた大学名が次々と判明。およそ医学部とは縁のない私でも、なんとも理解不能なイヤなことが当たり前のように継承されてきたことに驚き呆れたものである。

 その続報である。東京医科大の入試で不利な扱いを受けた女子受験生を支援する弁護団は、先月29日、東京医大を訪れ、元女子受験生24人を対象に、2次試験の調整前の得点開示や受験料相当額の返還などを同大に求めたというニュ-スに、いよいよ裁判になりことの経緯が明らかになるのではとの期待が生まれる。

 弁護団などによると、24人は2006~18年度に同大医学部医学科を受験し、不合格となった女性たちだという。北海道から四国地方までの18歳~30代で、20代が中心。請求金額は769万円に上るとのことだが、瞬間的に金額が一桁違うのではという思いが生まれる。

 裁判や補償などについてと全くの知識がない門外漢の私であるが、この金額の算出基準には大きな違和感を覚える。24名の女性全員が、他の大学の医学部を卒業して医師についているのなら、この数字は理解できないことはないが、他の大学も女子受験生にとって高いハ-ドルを儲けていることが明らかになっていることから、泣く泣く違う職業を選んだ女性たちも多いのではないだろうか。

単純計算してみると、24名で679万円というから一人当たり30万円弱。これでは地方からでてきた受験生にとって、受験料と交通費に加えてススメの涙ほどの心の傷をいやすための慰謝料というところでは・・・。

 弁護団の団長曰く、『速やかに誠実に対応していただくことが重大な差別を行った後の大学側の信頼回復にもなるし、傷ついた女子受験生たちの尊厳の回復にもつながる』とのことだが、果たして本人たちはこれで納得しているのだろうか。

 この程度の金額で収まるならば、東京医大としてお安い御用だろう。しかし、すんなり支払うと、被害者は24名だけではないことから、あるいは他の大学にも及ぶとなると、簡単に手打ちになるのかどうか怪しいもの。

 そのうち、続報があるだろうが、これで全ての受験にまつわる不正が無くなることはないことだけは間違いないところ。

 蛇足になるが、以前もつぶやいたことがある東京都の小学校の教員採用試験の裏話を少し・・・。

 私の現職時代だから15年以上も前の話である。東京都の教員試験は、一次の学科試験と二次の水泳やピアノなどの実地試験に加えて、面接試験が必須。学科試験は会場を確保して一斉に行うのだから都教委の試験担当者の数はさほど多くなくてすむが、面接となると、複数の面接官が必要となる。当然のことながら、現場のベテラン校長が某かの手当てでひっぱりだされることになる。

 都教委がどんな基準で面接官を選ぶのかは今でもわからないが、私にも校長職を3、4年経験してからは毎年のように呼び出しがあり、断れない雰囲気なので指定の試験会場にでかけたものである。

最初の時だけはそれなりの研修を受けるのだが、会場で、面接官同士の顔合わせで、約束事を確認する。

第一次の学力試験では合格するのは、このことはまたの機会につぶやくことにするが、圧倒的に女子学生である。従って、二次の面接の受験生に男子学生は珍しい存在になることは当然のこと。当時は、このままでは小学校の教員は女性ばかりになるという危機感が、都教委と学校現場は共有していた。

ある年のことである。担当者から、『絶対に他言は無用にしてもらいたい。このままでは小学校の新任教員は女性ばかりになってしまうことになる。現場からも強い希望があるので、男性受験者を全て合格させろとは言わないが、できるだけ合格するように特段の配慮をお願いする』と言われて、それなりの覚悟をしていたが、その年、私の班が受け持った受験生は全て女性だったことに、なるほど都教委の心配も納得したもの。

 そして、その傾向は、翌年もさらにその翌年も続き、実際に私として手心を加えた男性受験生はほぼゼロだったような記憶がある。

 この蛇足が、東京医大の不正入試とどこでつながるのかは疑問であるが・・・。(田舎親父)

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