« いじめさがしのアンケ-トが曲者?・・・ | トップページ

2019年3月18日 (月)

私には難し過ぎる問題だが・・・

福生病院の腎臓の透析中止問題がマスコミの絶好の餌食になって大炎上。連日いろいろな人が様々な考え方を述べているが、いま一つ議論がかみ合っていないように感じる。

医学分野については、中学生よりも知識が劣ると自覚している私には難しい問題ばかりだが、腎臓の透析については、すぐ上の兄が透析から逃れる手は腎臓移植しかないと語っていたことが記憶にあり、実際に移植手術を受けたことを知っているので、透析治療中の人が途中で透析を止めたら、ほとんど時をおかず死がやってくること程度のことは理解できる。

兄は、私の知らない間に腎臓移植手術を受けたらしいが、術後の経過が思わしくなく数年後56歳で死亡。移植手術は日本国内ではなくフィリピンだったことに加えて、提供を受けた腎臓には怪しい組織が絡んでいたことを後で知りゾッとしたもの。

このことはさておき、今回の福生病院でのこの事件?を伝える最初の記事では、昨年8月に50歳の外科医が、都内の腎臓病患者の女性(当時44歳)に対して人工透析治療をやめる選択肢を示し、透析治療中止を選んだ女性が1週間後に死亡したという内容だった。そして、この医師は透析を止めることは、死を意味することを知った上で患者に選択させたとある。

不適切な表現かもしれないが、外科医が安楽死を提示したような場面を想像する。随分昔のことでほとんど記憶が飛んでいるが、川崎市の病院の女性医師が、患者の苦しみを見るに耐えられなくなり、命をつなぐ重要なチュ-ブを外して、安楽死させたことに対して、検察は殺人罪で起訴したという記事が蘇ってくる。

その後のことについては、全く記憶が飛んでしまっているが、患者が日頃から激しい苦しみを訴えていたということが事実となると、女性医師の行為は殺人罪に当たらないのではと思ったことだけはなんとなく記憶にある。

今回の透析中止に関して翌日の続報では、この病院では女性患者の透析を中止して死にいたらしめたこととは別に30代と55歳の男性患者が治療を中止し、55歳の男性が死亡したと伝えていた。

加えて、患者の状態が極めて不良の時などに限って治療中止を容認する日本透析医学会のガイドラインから逸脱した疑いがあることから、この病院を監督する都が医療法に基づき立ち入り検査したとも伝えていた。

そして最新の続報は、都の立ち入り検査で、今回の報道のきっかけになった44際の女性が死亡したことに関連して、治療中止や透析治療をしない選択肢を選んで死亡した患者は、この女性を含め21人いたことが判明したというが、ちょっと多過ぎる気がする。

細かな記事の内容は省略するが、『十分な意思確認がないまま透析治療が導入され、無益で偏った延命措置で患者が苦しんでいることから、治療を受けない権利を認めるべきだ』とのこの病院の外科医の発言が引っかかる。

人工透析を受けたことがない私には、その苦しみは想像もできないが、この医師の発言が正しいとしたら、透析をするしないという最終判断は患者ではなく医師(病院)が行うような印象を受けるのだが、本当なのだろうか。

また、この医師の言葉を素直に解釈すれば、人工透析治療は無益で偏った延命措置というように受け止められるが、私には、患者の命を守る医師の言葉として相応しくないように思えるのだが・・・。

念のために『人工透析治療』についてネットで調べてみると、人工膜や腹膜を使い、血液中の老廃物や毒素、水を除く治療法で、人工膜を使った血液透析では通常、週3回で各4時間、腕の血管を透析器につないで血液を浄化するとある。

患者には大変負担がかかる治療方法だが、腎臓が機能しない腎不全になってしまったらこの方法しか生存方法がなく、兄の言葉を借りるなら、この治療から逃れるのは腎臓移植しかないというのだから、週3回の4時間の透析を受けざるを得ないようだ。

常識的に考えると、大変な我慢が必要な人工透析は徐々に体力を消耗させるだろう。いずれは、末期的な状態になることは予測できそうだが、福生病院では末期の患者に対して透析をやめる選択を示しているように受け止められる。

現在、都と腎臓医療の専門機関がこの病院に立ち入り検査を行っている段階だというから、いずれ何らかの見解が示されるのだろうが、最近は糖尿病などの生活習慣病は、日頃から健康に留意していれば防げる、いわゆる自己責任論がささやかれるとなると、人工透析治療も高額な医療費を抑えるために、末期患者には必要ないという考え方も生まれているのも気がかりなところ。

私自身は、安楽死を認めても良いと考えているので、患者が正常な意志で発言できる時に、『延命措置を望まない』と明確に伝え、家族もそれを認めた上で、文面に残しているのなら、病院(医師)のとった措置は認めるべきだと思いたい。

しかし、記事の内容から、どこまで患者の意思が家族に伝えられ、家族と病院(医師)とのやりとりが見えてこないのが気になるが・・・。

いずれにせよ、この問題は今後の腎臓透析治療に関しての考え方や、末期の医療について大きく影響することは間違いないことから、この先の展開に注目したい。(田舎親父)


« いじめさがしのアンケ-トが曲者?・・・ | トップページ

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 私には難し過ぎる問題だが・・・:

« いじめさがしのアンケ-トが曲者?・・・ | トップページ

2019年3月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ