自然界のできごと

2016年11月29日 (火)

あの大騒ぎはなんだったの・・・

 東京オリンピックの競技会場建設費が、当初の計画より桁違いに莫大になることに対して、コイケ知事は勇ましく他県に会場を移すことも視野に入れて改めて精査すると発言したことに、今回のオリンピックは止めたほうが良いと思っている私には、どうでも良いことながら、いいぞ・・と拍手したものである。

 ところがこの際、新しいハコモノを得る最高のチャンスとばかり、それぞれの競技団体は、上部の『国際なんだか連盟』の会長や役員を動員して、猛烈な反対運動を展開。水泳会場はその圧力が通ったらしく、当初の計画通り新しいハコモノを造ることに成功したらしい。

 水泳連盟の幹部たち(アスリ-トと呼ばれている選手もだが)は東京オリンピックの輝かしい遺産(レガシ-)として、今後生き続けていくと発言しているが、ホンネは『オレたちがこの晴れやかな会場でメダル争いすれば将来が約束される』とでも思っているのではないだろうか。

『レガシ-』なんて、なんともわけのわからないカタカナ言葉を流行らせているが、これらのハコモノは間違いなくオリンピックの『負の遺産』となり、今後数十年は都民・国民の経済的な負担となることは明らかになるのだから、まさにブラックジョ-クそのものだろう。

水泳よりバカバカしい話がボ-トの競技場。ボ-ト競技は、その種目によらず、風の向きや強さに大きく影響されることは誰の目にも明らかだから、天気が比較的安定している内陸の河川での競技するのが常識で、その代表コ-スが埼玉県の戸田ボ-ト場。

ここでは、大学の選手権などが開かれているので、私も名前だけは昔から知っている。ところが、コイケ知事の口から出た名前は宮城県の『長沼ボ-ト場』。こんなところに国際標準のボ-ド場があったことにも驚くが、知事は、オリンピックを『東北大震災復興』とリンクさせる意味で、宮城県のボ-ト競技場を選んだようだ。

宮城県知事は大喜びで、県としたら大金だが、オリンピック全体から見たらススメの涙金程度の分担金を拠出する発言。コイケ知事と一緒に現地視察までする熱の入れようだったので、これで決まったのかなと思っていたが、どっこい組織委員会のシンキロウ会長がIOCのバッハという会長の抱き込みに成功したらしく、急に話が奇怪しくなったことは今更私がしてきるまでもないだろう。

IOCが打ち出した、都・IOC・政府・組織委の4者による協議会で決めるという案に落ち着き、議論が繰り返されていると報じられているが、都以外の3者は新しい競技施設を造ることが前提らしいので結果はミエミエ・・・。

結局、当初の計画通り臨海部の『海の森水上競技場』に決まることになりそうだ。コイケ知事が、『500億円を海に捨てるようなもの』と批判し、宮城県知事と相乗りで視察したことも、単なるパフォーマンスに終わりそうだ。
 東京都の埋め立て地に作る新たな『海の森』という施設は、オリンピック招致のために組織委が作り上げたアホ丸出しの施設。当初69億円と提示した工事費も、始めから数値アリキのもので、実際の本体工事費は、五輪決定直後は1038億円まで膨れ上がり、すでにゼネコンと一部(全部だろう)契約済みで工事も始まっているのだそうだから呆れた話・・・。

組織委は『長沼』に移転されたら、折角の利権が台無しになるばかりか、自分たちのやっていたことがバレるとマズイと思ったらしく、急遽工事費を491億円に減らしたのもなんとも呆れるが、それでも、念には念を入れてだろうが、結局300億円前後にまで圧縮するとのこと。どこをどう削ったら、1千億が3分の一になるのだろう・・・。

『海の森』という施設の詳細は知らないが、東京湾といえど海の中。水門で締め切って波の影響をなくすという説明に、物凄いでかい水門を作るのだろうと想像する。と同時にこの水門という言葉で『諫早水門』を思い浮かべる。

何千億円という巨額の税金を費やして作られた『諫早水門』は、今や漁民と農民の争いの愚の『張本物』。国は双方に莫大な違約金を払っているが、『海の森』も、ボ-ト競技を行うたびに、開門・閉門を繰り返すのだから何だか同じたぐいの無用の長物。その水門の開け閉めの費用だけで年間6000万円超がかかるというから、形は違うが『諫早水門』の二の舞になることは間違いないところ。

しかもとの推計では、この『海の森ボ-ト場』はオリンピック後の維持費が年間3億円程度かかるという。都は年間約1億円の収入を見積もっているとのことだが、これもとらぬタヌキお何とかになりそうだ。

年間どのぐらいのボ-ト競技があって、そのイベントにどのぐらいの観客が集まるのかはわからないが、マイナ-名な競技だけに、それほどの収益が得られるとは理解し難い上に、会場費は戸田ボ-ト場の方がはるかに安委というから、常識的に考えても、わざわざ海の森で開催する競技が多くなるとは思えない。

組織委は『レガシー(遺産)を残したい』という発言はしているそうだが、この『海の森』は、オリンピックが終わったらすぐにでも、広大な『廃虚』になることは想像に難くない。

もう一つのバレ-競技の会場も、『横浜アリ-ナ』という話も出たらしいが、結局はバレ-協会も国際団体の力を借りて都に圧力、その結果『横浜アリ-ナ』では、周辺の立地条件が整わずということで当初の案のように有明に新設ということになりそうだ。もっともオリンピックに反対している横浜市民の一人としては、ありがたいことであるが・・・。

 水泳とバレ-競技は、比較的集客条件は良さそうなので、『海の森』のように、すぐに廃墟になる可能性はないとしても、その維持管理には年間数億円の費用がかかることは明らかとなると、入場料などで回収できるはずがなく、大部分は都の負債になることも当然だろ。

 こんな膨大な負の遺産を都民だけが負担でいるはずがなく、オリンピックの強引な招致に加担した国が、一部を負担すると言い出すことも予定の筋書き。その財源は全て国民から搾り取る税金。何だかんだと名目をつけて増税をもくろんでいることは間違いないところ。

それでも、都民・国民はオリンピックをやりたいのだろうか・・・。(田舎親父)

2007年10月10日 (水)

この時期彼岸花とは・・・

 今日は、40年以上前に行われた『東京オリンピック』の開会式の当日、抜けるような青空は今でも記憶に残っている。

 その日を記念して『体育の日』として国民の祝日になったのだが、一部の人たちの勝手な都合で、いつの間にか第二月曜日に格下げされ、年によって移動する『日にちが決まらぬ曖昧な祝日』になってしまった。

 そのことはさておき、10月になってやっと残暑がおさまり秋たけなわという季節になってきた。今年の夏の猛暑は酷く、しかもそれがそのまま秋の彼岸になっておさまらずとなると植物の体内時計までも狂わしているようだ。

 昨日雨模様の中、しばらく歩いていなかった近くの『四季の森公園』の中を通ったが、盛りは過ぎたとはいえ『彼岸花』が咲き乱れている姿にはびっくりしてしまった。

 火事花とか墓地花、あるいは魂を抜き取る花として、以前は忌避されていたこの花が最近は人気らしく、都会の公園や時には民家の庭にも植えられるようになっている。しかも、以前のように燃えるような真っ赤な色だけではなく、白やピンクの花まであるのにも驚くが、良く見るとなかなか味わいがある。

 彼岸花は、名前の通り不思議に秋の彼岸近くなると、一斉に地中から花芽の茎を地上に伸ばし花を咲かせるのだが、その花期は殆ど数日の誤差だったはず。なのに、今年に限っていえば、一部は彼岸前に咲き始めていたが、例年のように『一斉に・・・』という感じではなく、群落の中でも個の花によって時季がずれているように思えてならない。

 普通の感覚でない人間(これを個性と呼んでいるようだが)が増えたように思える社会だが、植物界にも普通ではない(個性的な)固体が増殖しているらしい。

 変な書き出しになってしまったが、昨日の朝刊に丹沢地域に『ヤマビル』が異常に発生しているという記事が載っていた。

 従来は山奥にしかいなかったヤマビルがふもとまで生息域を拡大し、住民やハイカーが吸血される被害が広がっているらしい。その被害は全国に及び、日常生活までもが脅かされているというから放置できない。

 ヤマビルはミミズの仲間で体長3~5センチで伸びると7センチ以上にもなるという。活動春から秋にかけて、特に高温と湿気が大好きとなると、日本での大発生は自然の理のように思われるが、今までは人里で悪さをすることは少なく、このような報道は珍しい。

 人や野生動物の血を吸い、吸血量は約1CCにもなるというから恐ろしい。雨や雨上がりの日に地面に出て待ち伏せして、野生動物はもとより人間でも、かまれてもほとんど痛みを感じず、出血が続いていても気づかない例も多いというからやっかいである。

 シカやイオシシが人間界に近づくようになったから、山奥にしか生息しないこのヤマビルが、これらの動物にくっついて人里に降りてきたという節が有力である。

 またまた野生動物たちにとっては濡れ衣え着せられたかっこうだが、実際には、それだけではなく人里の雑木林が荒れてしまい、落ち葉などもそのまま放置している場所が絶好の繁殖地になっているという現実も見逃せない。丹沢などは、登山客が運んでくることも多いというから驚いてしまう。

 彼岸花の開花期が異常に長くなっていること、ヤマビルの生育地域が著しく人間界に近くなっていること、その他、自然界での様々な異常も含めて、我々のまわりの自然界に異常事態が発生しているようだ。いやむしろ、人間の奢りが自然界の怒りを生んでいるようにも思える。

 今日は何か脈絡のない文章になってしまったが、だからといって彼岸花やヤマビルの勝手でしょう、ですませる話ではないと思うのだが・・・。(田舎親父)

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